貴婦人と一角獣。のおはなし。
朝から重たいデザートの代表格であるフォンダンショコラを2人で食べて、
国立中世美術館へ行きました。
Musee National du Moyen Age Thermes & Hotel de Cluny
日本語名 国立クリューニー中世美術館。
5区のカルティエランタン界隈にある、一見 工事中?と思いがちなガリア、ローマ時代のクリューニー共同浴場跡のお隣(?)がこの美術館でございます。
初夏の頃はお庭も素敵です。
毎日のようにその前を通るのに、いつも混んでいたり、疲れてたり、休日は休日でまで研究所近辺に行くのがおっくうだ、という理由で大好きな中世時代にもかかわらずいった事のなかったこの美術館。
前々から、ヴァレンタインデートは一角獣を観に行こう!と計画していたにもかかわらず、よわっちいわたしのもらい風邪によって延期され、夫がお休みだった本日やっと行く事が出来ました。
混んでいるのは承知でしたが、やはり列。今ヴァカンスの地域もあるからねえ...。
パリの美術館は世界中から訪れる人々でいつも混んでいます。
特にルーブル、オルセーは午前中に行くのがおすすめでございます。
15世紀の後半に建築されたクリューニー修道院の邸宅をそのまま美術館になっています。外観もすみずみまで驚くような装飾がほどこされているので待ち時間も退屈しません。(さむかったけど)
薄暗い館内のなかは、静寂に包まれ中世から今日まで、時の洗礼を受け続けた彼らが
どこか居心地悪くも、じっとその姿で迎えてくれます。
細部の細部まで集中力を一滴もこぼさずに生み出された作品からは
制作という名の祈りを感じます。
天井までひろがる柱はまるで巨大な樹木のようで、
その壮大な空間に息をのみます。
当時のお皿。こんなお皿があったらなにを盛りつけようかしら?
そんな事考えたらダメ?
象牙の細工。力づよくて尊くて。
とても大きな物語タペストリーは生きてました。
とても大きな女性がモチーフのタペストリー。
その手前にもやわらかな大理石のマリア象や聖マリ マドレーヌ像。
特に本をたずさえたこの聖マリ マドレーヌの叡智がみなぎる微笑は鳥肌がたちました。
そして
貴婦人と一角獣。: La Dame à la licorne
「味覚」(Le goût)
「聴覚」(L'ouïe)
「視覚」(La vue)
「嗅覚」(L'odorat)
「触覚」(Le toucher)
「我が唯一つの望みに」(À mon seul désir)と題された6枚目の謎に包まれた作品。
暗い円形の個室には巨大な6枚のタペストリー。
作品の詳細についてはここでは書きません。
それよりも
「ああ、この作品をみたことは一生わすれないだろう。」とおもいました。
こんなにも寛容であたたかな愛情のこもった作品をみたことがありません。
ひさしぶりに作品を観て感動しました。
芸術の贈り物はこの世に生まれて来た喜びの一つだともおもいます。
みなさまもときには美術館で一日。
最高のおでかけでした。
おしまい。



