正直予想していなかった羽生選手の参加。

スケーターのコンディションをまるで無視したような

ツアー日程の組み方も相まって、

当初はポジティブに考えることが難しかったSOIだが、

せっかく気軽に行ける距離で開催されるのだから、と4/8(土)のスタンドB席のみ

購入した。※そして後日4/9(日)アリーナSS席も買い足す。

(本当は「最前列スペシャルシート」を狙ったのだが外れた。

だって、単独公演とかFaOIだったら中に入ることを優先したいからそんなリスクは負えない。)

 

 

それが大阪公演の蓋を開けると「オペラ座の怪人」「阿修羅ちゃん」「あの夏へ」が

日替わりで観られるということが判明。

チケット取った私、よくやったグッド!

 

 

スタンドB席はかなり上層部の席だったが視界が極めて良好。

私の座席はショートサイドのど真ん中でFaOIなら神席だし、

今回のSOIでも羽生選手を見るには非常に良い席だった。

 

 

オープニングでいきなり羽生選手が登場することは周知の事実なので

場内が暗くなるとすぐに歓声が。

(かなり間の悪い掛け声が飛びかけてひやひやしたけどね)

疲れもたまっているはずなのに全くそれを感じさせない完璧なパフォーマンス。

体感5秒であっという間に羽生選手は消えていった。

 

 

このオープニングをCS放送で初めて見た時、

「ザ・北米」って感じだな、と思ったのだ。

きっと群舞と同様ジェフ(ジェフリー・バトルさん)が振り付けたに違いない、と

思っていたら羽生選手のセルフコレオとのこと。

 

 

羽生選手、振付のボキャブラリーが格段に増えていませんか!?

北米が起源のショーというのをきちんと意識して1分足らず?を

しっかり魅せるというびっくり

 

 

SOIの羽生選手は「ゲスト」の位置づけだけどもちろん大トリを飾る。

演目はこれまでのローテーション通り「あの夏へ」。

登場してきたときから神々しくてえーん

最初は音もなく滑り始めて、でも

ショートサイド端っこまで近づいてくるとエッジの美しい音がして。

最初は少し客席に近づくと僅かな歓声が上がっていたんだけど、

だんだんそれすらなくなって、ほぼ満員の観客全員が息をのんで見守った。

あの濃密な空気は何だろう。壁まで、天井まで密閉されたように

気が満たされる感じ。

3Loは私がこれまでに見た羽生選手の3Loの中で一番美しいジャンプだった。

軸、(程よく)あるべき高さ、着氷後に至るまで全てが美しかった。

ショートサイドだったから全てがハッキリと一番美しい方向から見えた。

 

 

曲が終わって2~3秒してやっと観客も息をついて立ち上がる、そんな感じだった。

これは神事えーん演技じゃなくて奉納の舞えーん

去っていくときもただ優雅に去っていくんじゃなくて

リンクを大回りしてうねるように去っていった龍龍のように。

(…だったはず、、、)

 

 

この後すぐにエンディングなんだけど、2~3分は私たちのためのクールダウンの

時間を設けてほしかったぐらい(^^;)

 

 

「GIFT」で観た時も私はこのプログラムがお気に入りで

配信でも多分一番多く見ているプログラムだった。

「GIFT」のときは「美しい羽生結弦が美しい演技をした」イメージだったのが、

今回は「人ではない何か」って感じだったな。

 

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千秋楽となる4/9(日)はついに完売御礼お祝い

これまでの単独ショーやFantasy on Iceなら考えられなかった

「思いついたときに普通にチケットが買える」という状況。

それが公演を重ねるごとに盛り上がりを見せ、満席となったことは

実に感慨深い。

 

 

この日私が座ったアリーナSS席はざっくり言ってショートサイド側だったのだが、

三角形の「頂点」の位置で2つしか座席がない、という場所だったびっくり

 

 

そしてこの日の羽生選手の演目は…「阿修羅ちゃん」だったドンッ

 

 

「墓は随分遠くで掘られてしまったな…」と思ったのと、

私の右側のブロックの人たちが「アンダスタン!」のコール&レスポンスを

頑張ってたな、という断片的な記憶しかない。

四方八方を焼け野原にして(それは全部自分からは遠くて)、

でも最後は絶対こっちに来るはず!

そして超高速ステップで駆けてきて座り込むフィニッシュ来たーDASH!

 

 

フィギュアスケートでこんなに爆発的な歓声が沸き続けるプログラムは前代未聞ドンッ

前日に一部関係者のSNSがきっかけでざわついたけど、

ここで「阿修羅ちゃん」を持ってくる羽生選手は最高にROCKだしグラサン

この観客の熱狂が全てだと思う。

 

 

エンディングでは美麗4Tも披露。

SOIではあくまで「ゲスト」として控えめに振舞っていたが

(しかし輝きは隠しきれない)、

ラストは全スケーターが退場していく中、

ジェイソン・ブラウン選手が出入口をブロックして羽生選手をリンク中央に

引っ張ってくれた。

2人で声援に応えた後はまるで「やべぇ!怒られるダッシュ」と言わんばかりの

リアクションで転がるように退場していったチュー

 

 

開演前は私が人見知りを発動してしまい、

お隣の方(羽生選手ファン)とは一言ご挨拶しただけだったのだが、

「阿修羅ちゃん」で温まった終演後は少しお話させていただいたおねがい

この後のFantasy on Iceも私と全く同じ日程(!)で参加されるとのこと。

お菓子までいただきありがとうございましたおねがい

 

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SOIのパンフレットに各スケーターのQ&Aが載っていて、

「この春、挑戦してみたいことは?」という質問がありました。

それに対して

 

「長時間、長期間の演技でも高い質のパフォーマンスを維持していくことです。」

 

と答えた羽生選手。

見事に有言実行していました。

 

大阪で3日間、1日挟んで岩手・奥州市で3日間、

一日も休まずに横浜で4日間。

 

それにも関わらず最後の横浜公演が一番パフォーマンスを

上げてきていたのではないかと思います。

もちろん10日間抜けコケなし。驚異的です。

 

FaOIが始まる5月末まで少しでもリフレッシュできているといいなぁ…。

きっと水面下でやること満載なのだと予想しますがあせる

 

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宮城はやはり温かいえーん

そして羽生選手の聡明さが際立つ生出演でした!