羽生選手4年ぶりの全日本、そして私も4年ぶりの全日本チケット当選えーん

東京五輪へ向けての改修工事を終えた国立代々木競技場第一体育館に行ってきた。

 

 

入場してすぐのところに大会パンフレット売り場があったのだが

列が南スタンドの最上部まで伸びており、さらに折り返すという状態に汗

複数個所で販売するとか何かうまい方法はなかったのだろうか?あせる

 

 

それでも何とかパンフレットを手に入れ、次にプレゼントボックスを探す。

が、これがまた見つからず、北スタンドを2回もさまよったのだが

結局南スタンド側にあったというガーンこれももう少しわかりやすく

案内表示してくれていたらなぁ…。

(こんなことを思っているのは私だけ?)

羽生選手への手紙をボックスへ入れ、ようやく自席へ。

 

 

今回は注釈付きスタンドA席(南側)だった。

端っこだけどジャッジ側で、選手たちの出入り口が下に見えるというポジション。

キス&クライが全く見えず大型モニタで確認するしかない(しかもほぼ真横から)、

かつキス&クライの照明があまりにも白く強くて気になるショックということを除けば

何も問題のない席だった。(もちろんキスクラの照明がつくのは選手が座ってる時だけ)

 

 

第1グループでは先日のJGPファイナルで優勝した佐藤駿選手が

後半に4回転を成功させる素晴らしい演技アップ会場が大いに沸いた。

私もスタオベクラッカー

 

 

第1グループが終わると整氷が入り、あとは第3グループの後に整氷となる。

第3グループの最後、壷井達也選手は演技直前に棄権えーん

これは辛かった…。リンクから降りた後は両脇を抱えられていたから。。。

選手が本番のリンクに立って曲が鳴って、最後まで演じ切る。

それが当たり前ではないのだ。

 

 

壷井選手の分の時間が余分にできてしまったが、第4グループの開始時間は変わらず。

緊張し、ただただ何をするでもなく待っていると大型モニタの裏のスペースからテレビカメラが2台。

それからまもなく周りの人たちの「あ、来た」の声。

白い「ANAジャス」を来た羽生選手とオーサーコーチ、ジスランコーチが階段を下りてきた(!)

こんな姿が見られたのも注釈付き席ならではか。

 

 

競技が行われていない時間は定期的にスケート連盟制作のプロモーションビデオと

スポンサーのCMが流されていた。

羽生選手はプロモビデオに雪肌精とLOTTEのCMでただ一人

クローズアップされる形となり、彼の背負っているものの大きさを思った。

 

 

 

 

これらがあろうことか、羽生選手をはじめとする第4グループの選手たちが

リンクサイドに集結した時にも流されていましてね(^^;)

何ともシュールな光景。。。本人そこにいますけど笑い泣き

微妙にざわつく周囲を尻目に羽生選手本人はガン無視で集中している。

 

 

6分間練習での羽生選手は早々にクリーンなジャンプを跳び終えた。

ペース配分を考えて意識的に抑えている様子。

私の近くの人たちの会話の中では「(羽生選手は)疲れてますよね~」という言葉が

何度も飛び出し、それは隠しようのない事実だけどマイナスな言葉を

「私の」中に入れないで~えーんと思った。

 

 

第4グループの1番滑走は宇野選手。歓声がすごい。

今季の苦戦が嘘のように会心の演技でフィニッシュ直後に大きくガッツポーズ!

そして105点を超すハイスコアびっくり

(ちなみにそれまでの1位はずっと佐藤駿選手だった)

 

 

そして5番滑走でついに羽生選手の出番。

羽生選手がスタート位置につく直前に金切り声が上がる。

私の席からは何と言ったかまで聞き取れなかったが

「ちょ…むかっ」何てタイミングで…と私は固まった。

しかもそれに対する失笑まで起こってしまうしアセアセ

 

 

そのまずい空気を羽生選手はエッジの音と鋭く息を吐く音で

一気に締めなおした。ブリザードのごとく…。

 

 

ここ最近は生でもテレビ観戦でもジャンプの前にはひたすら

肩に力が入り「行ける!行ける!」と念を入れてしまう私だが、

この日はジャンプの直前にフワッと力が抜ける感覚がした。

冒頭の4Sは鮮やかに成功。そして次の4T+3Tのときも

何故か「浮く!」と思った。

羽生選手はこれ以上ないぐらい鮮やかに連続ジャンプを降りた。

 

 

最後の3Aも当然のごとく成功。

(ここでファンである私がダメ出しのようなことを言いたくはないのだが、

着氷が若干詰まったのは上記動画2:06~2:07付近の「ド」が

柔らかい音じゃなくて力強い音だから、本能的に着氷で強さを

表現しようとしてしまうからではないかと。

もともとこの部分に持ってきていた4T+3Tがしっくり来ていないのも

音楽に反応しすぎてしまうがゆえじゃないかな?と。

でもそれがいいのだ。だから羽生結弦が好きなんだ。

こんな特性を持っている(=音楽そのものになれる)のは

彼以外にいないと思っている。)

 

 

キャメルスピン~ドーナツスピンの時の手の表情がスタンドから見ていても本当に豊かで、

続くシットスピンではキラキラ←こういうキラキラが舞っているようだった。

実際にピアノの音がキラキラしているし。

あと2:37~2:38辺りでピアノの低い音に反応して拳を下ろしているところが

密かに好きで。

 

 

ステップも本当に素晴らしかった(同じメロディが2回繰り返されるけど、

途中で息継ぎを挟むのではなく、2回で(ステップシークエンス全体で)

大きく一つのフレーズと感じられるところが好き)。

そして頭の先から足先、指先に至るまで神経が行き届いたままフィニッシュ。

 

 

生で観られてよかった~~~えーんえーんえーん

 

 

動画でもわかる通り、演技後も緩んだ表情はほとんど見せなかった羽生選手。

得点は非公認ながら110.72で羽生選手自身が持つ世界最高記録を超えた。

(もっと出てもいいのよ!と思いますがニヤリ

 

https://www.jsfresults.com/National/2019-2020/fs_j/nationalsenior/data0103.pdf

 

これで後は気楽に楽しめるほっこり私の周りもそんな雰囲気。

第5グループまで計30人滑り終わって、羽生選手が1位、宇野選手が2位、

そして佐藤選手が3位と大健闘の結果となった。

 

 

私がチケットを持っていたのはショートだけ。

ということでこれが今年最後の観戦となった。

素晴らしい演技をありがとう、羽生選手クラッカー

 

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2日後、羽生選手はフリーで崩れ、4年ぶりの全日本選手権を2位で終えました。

 

 

この1か月でカナダ→日本→カナダ→イタリア→カナダ→日本という

あり得ない移動を繰り返し、誰よりも難度の高いプログラムを滑ってきた羽生選手。

 

 

本当に羽生選手が翌日のメダリストオンアイスまで含めて全日程を

無事に終われてよかった。

そして自身の落胆を表に表すことなく、優勝した宇野選手を笑顔で抱きしめ

言葉をかける羽生選手。これぞ本物。

この人を応援していてよかったと心から思いました。

 

 

全日本選手権という大会について思ったことも書いておきます。

2015年に初めて全日本を観戦した時、NHK杯やFantasy on Iceとは

空気が違うように感じました。羽生選手が出るということは変わらないのに、

「アウェイ」とは言わないけれど、決して「ホーム」とは言えない空気感。

戸惑いを感じたのが正直なところです。

 

 

今回は入場列に並んだ時、周りの大部分が先輩選手のファンと

思われる方たちで、4年前の独特の雰囲気を思い出し、心細くなりました。

初めて「何かプーさんのキーホルダーとかつけてきたほうがよかっただろうか?」

「あぁ…せっかくFaOIでトートバッグを買ったのに、ここで使わなくてどうするショック

とか考えてしまうぐらい。

 

 

でも座席についてからは少なくとも私の周りでは妙な緊張感もなく

観戦ができました。

SNS上と現地で感じることにはズレがあるかなとも思います。

(私にとっては2015年のほうが会場内の空気感としては心細かった。)

一方、6分間練習での「ガンバ!!」の連呼や、一斉に掲げられる

タオルに驚いたガーンというのも事実ではありますあせる

 

 

なんだか変な締めになってしまいました。

羽生選手の次戦は2月初めの四大陸選手権。

家族水入らずで過ごす時間が取れているといいなぁ…。

とにかく健康で怪我無く過ごせますように。

 

 

ちなみに私の次の「生」は来年1月7日(火)の

「羽生結弦プログラムコンサート」となります。

オーケストラの生演奏が楽しみすぎる音譜