このブログでは以前に触れていた、4/7にマグノリアホールで行なわれた順みつきさんの七回忌のメモリアルコンサートの模様が、タカラヅカスカイステージで放送された。初回オンエアは、8/6。

小林一三さんの偉業を称え、元タカラジェンヌを大阪・池田の地に招く「逸翁コンサート~帰ってきたタカラジェンヌ~」シリーズも、このコンサートでVol.102。人選に偏りがある気もするが(何度も出演する人、まったく出ない人…)、素晴らしい機会だと思う。

 

 
ちょうど、私がタカラヅカと出会った頃のスターさん達、榛名由梨さん・瀬戸内美八さん・順みつきさん。想い出がいっぱい。御三方が月組で〈三兄弟〉として切磋琢磨していた期間は、2年半ぐらい。作品数(宝塚大劇場で上演)で言うと、11作品だそう。
1976年『紙すき恋歌』『バレンシアの熱い花』
1977年『風と共に去りぬ』 『わが愛しのマリアンヌ』『ボーイ・ミーツ・ガール』
1978年『祭りファンタジー』『マイ・ラッキー・チャンス』 『隼別王子の叛乱』『ラブ・メッセージ』
1979年『日本の恋詩』『カリブの太陽』
このコンサートでは、御三方が月組に集結した『バレンシア―』から、順を追って、榛名さんと瀬戸内さんのわかりやすく楽しい(どうして、往年のスターさんは、あんなにトークが面白いのか…)トークで、懐かしい楽曲が歌われていく。ピアノは、吉田優子さん。コーラスは、マグノリアホールの支配人・朝峰ひかりさん。
 
順みつきさんが御存命ならば、三人揃って、こういうコンサートが開催できたのになあ…と考えたりもした。ミッキーさんが歌う“明日になれば”(『風と共に―』)や“私はジョーカー”(『ラブ・メッセージ』)が、70代のミッキーさんの歌声で聴けたらなあ…。
ショーちゃんの“バレンシアの熱い花”(『バレンシア―』)や“さよならは夕映えの中で”(『風と共に―』)、ルミさんの“恋歌”(『紙すき恋歌』)や“故郷は緑なり”(『風と共に―』)は、あの頃(半世紀近く前!)を思い出すと共に、年齢を重ねた現在の御二人だからこその味わいもあり、感動させられる。
ラストの曲は、時系列で進行してきた時を遡って、3人の出会いの作品『バレンシアの熱い花』から、名曲“瞳の中の宝石”。1番はフェルナンド(榛名さん)が、2番はロドリーゴ(瀬戸内さん)が、3番はラモン(順さん)のパートであるが榛名さん&瀬戸内さんが、心を込めて歌われた。歌詞を全部覚えているワタシ、再演時に歌詞を一部変えられたのは、何だかなあと感じている。改めて、いい曲だなあと、沁みた。
 
ショーちゃん、ルミさん、素敵なコンサートをありがとうございました。
昭和の『ベルばら』『風共』ブームを作られた皆様は、私の人生の活力であり、永遠の憧れです。