昨日は、宝塚雪組『ベルサイユのばら―フェルゼン編―』宝塚大劇場公演千秋楽のライブ配信を視聴。

 

 

池田理代子さん原作、植田紳爾さん脚本・演出の、タカラヅカの代名詞とも言える『ベルサイユのばら』。初演1974年から50年!半世紀である。タカラヅカ110周年の今年は、各組で『ベルばら』祭にでもなるのか…と思っていたら、意外にも、雪組だけの上演となった。他組からの数日間の特別出演とかも無く(過重労働の見直しですかね)、公演前の製作発表会とかも無く(三井住友VISAシアターの冠は、初日間近に突然付いたという印象)、とにかくシンプルな形の『ベルばら』が観られるのかな、と思っていた。あれこれ、いじくり回したバージョンには、辟易してますからねえ。

 

トップスター・彩風咲奈さんの退団公演。お芝居とショーの2本立てにしてほしかったが、彩風さんは『ベルばら』に憧れてタカラヅカを目指し、新人公演でフェルゼン役を演じた経験もあり、最後に ふさわしい作品なのかな。

野々花ひまりさん、希良々うみさん、有栖妃華さん、聖海由侑さんも、同時退団となる。

 

観終わった印象は、ああ、『ベルばら』だなあ…という、あたりまえの感想。初見の人は、どう感じるのかわからないが、いろんなバージョンを観てきた人達は、頭の中で、足りない部分(今回は省略された部分)を補完できるので、『ベルばら』を観た!という気になるんですな、きっと。東京公演を1回観られるので(どうせ観られないだろうと思っていたが、チケットが獲れた)、その時に、また改めて感想を。

 

サヨナラショーは、セトリを調べていたので、驚きは無かったが、しょっぱなが“薔薇のタンゴ”。ええ?!オールドファンには垂涎の、喜多弘さん振付のダンスナンバー。で、ラストは、羽山紀代美さん振付の“オマージュ”。本公演のフィナーレでは演らずに、サヨナラショーのリストに入れるところに、咲ちゃんのセンスと言うか、こだわりを感じる。

黒燕尾の“オマージュ”、本当に本当に、ビシッと揃ってましたね。すごい。雪組の黒エンビ、すごい。

 

サヨナラショーを略してサヨショと呼ぶことに疑問を持つ人が多くて、安心した。何でも略せばいいってもんじゃないよ。

あと、“ブルースレクイエム”を“ブルーレクイエム”と記している人が かなり見受けられて、ひとつひとつ訂正して回りたくなった(しないけど)。

 

公演が始まって間もなく休演された諏訪さきさん・汝鳥伶さんが、数日で復帰され、全員揃って千秋楽を迎えられて、何より。

 

彩風さんは、8/14・8/15に東京で、8/19・8/20に大阪で、ディナーショーを控えている。リサイタルで演らなかった曲をサヨナラショーに入れた感じだが、ディナーショーで演る曲は どうするのかな…そこは咲ちゃん、こうきたか!という選曲をするのだろう。