今年も、この季節が。『ミュージカル』誌(隔月間であるが、いまだに、月刊ミュージカルと呼ばれたりする)の、年間ベストテン。2023年1月~12月に関東圏で(そう。なぜか、東京近郊の公演だけが対象なのよねえ)上演されたミュージカルから、選出された。

 

作品第1位は、『ラグタイム』。2位は『ムーラン・ルージュ・ザ・ミュージカル』、3位は『ドリームガールズ』、4位は『スクール・オブ・ロック』、5位は『太平洋序曲』。

男優1位は井上芳雄さん、女優1位は望海風斗さん…昨年(2022年)と同じ御二人。2位に大差をつけているのも、昨年と同じ。すごいなあ。

男優2位は松本白鸚さん、3位は柿澤勇人さん、4位は石丸幹二さん、5位は海宝直人さん。女優2位は濱田めぐみさん、3位は礼真琴さん、4位は真彩希帆さん、5位は安蘭けいさん。

再演第1位は、『ラ・マンチャの男』。ああ~、そうですよね~。最後のステージ(横須賀)、観ることは叶わなかった。私が観ることができた『アナスタシア』は3位、『ジキル&ハイド』は7位だった。

 

井上芳雄さん、働き過ぎですよね…。たまたま、どうしても出たい作品が、集中したのかもしれないが、御身をお大切にと思う。

昨年の長期休養が話題になった礼真琴さんは、女優3位にランクイン。

 

小池修一郎さんの新作『LUPIN』は、作品37位。そんなに下位なの?文●に書かれたハラスメント問題については、劇団も御本人も沈黙したままだが、原田諒さんを退団させた時と、対応が違い過ぎやしませんかね。

 

新作(と言うか、日本で初演)である『ベートーヴェン』は作品6位、『チャーリーとチョコレート工場』は9位だった。

ホリプロ製作の『スクール・オブ・ロック』が4位、『バンズ・ヴィジット』が8位、『マチルダ』が9位(『チャーリー‥』と同率)と、東宝と肩を並べる勢いのミュージカル製作会社だなと感じる。

 

チケット代の高騰で、観劇回数を減らしているミュージカルファンも多いでしょう。配信が増えてきたとは言え、やはり、劇場で生で観劇する醍醐味を味わいたいところ。熟慮して、観劇する演目を選びたいと思います。観たいと思っても、チケットが獲れなかったりするけど、そういう時は、ご縁が無かったものと諦めて…。