おとといは、池袋へ。あうるすぽっと で、ミュージカル座の『ゴーストミュージカル』を観劇。

 

 

 

ミュージカル座は、1995年の創立以来、数多くの作品を生み出してこられ、繰り返し再演されている作品も多々あるが、この作品も、そのうちの ひとつ。

ミュージカル『ゴースト』と聞くと、“アンチェインド・メロディー”が流れ、デミ・ムーアが ろくろを回し…のアレかと勘違いする方も居そうだが(居ないか?)、まったく、別モノです。

ポップで明るくてコミカルでエネルギッシュで、とっても楽しい作品。せつなくなったり、グッときたりするシーンも、もちろんあるけれど。

 

14歳の少年メルが、プールで溺れて亡くなり、天国へ…行く途中で、彼と同じく、死んでしまった人達に会い、天使(天国への案内人みたいな感じ)に会い、ラストは皆で(ひとりを除き)天国へ向かうというストーリー。この川を渡ると天国、という所まで来た際に、「天の川みたいにキラキラしてる!」という台詞があり、ああ、今日は七夕だなあ、七夕に この舞台を観ることができてよかったなあ…と感じた次第。

 

主役のメルを演じたのは、中学2年生(メルと同年齢)の矢山鈴さん。これまでの公演では、この役は大人キャストが演じていたそうです。透明感のある歌声、ひたむきな演技、好感が持てました。

若手キャストとベテランキャストが良い感じのバランス。若手の皆さん、歌重視で選ばれたのか、歌声が まっすぐ届く、心に響く方々ばかり。ベテランさん達(伊藤俊彦さん、麻田キョウヤさん、萬谷法英さん、藤澤知佳さん、片岡直美さん、会川彩子さん、本坊綾子さん…)の安定感は、言うに及ばず。

 

死んだら、どうなるか。生きている私達にはわからないけれど、半世紀以上 生きてきて、魂は生き続けるんだろうな、という気はしている私である。この作品にあるように、どのような人生を送ってきたかを振り返る所(天国or地獄の手前)があるんだろうなあと思っているし、来世は こういう人生になるよ、と教えてもらったりもするんだろうなという気はする(生まれ変わったら、そのことは忘れているのだと思う)。

日々、いっしょうけんめい 生きよう、今日とか明日に人生が終わっても悔いが無いように生きよう、と、しみじみ思った『ゴーストミュージカル』観劇後でした。

 

アーカイブ配信、DVD・ブルーレイ販売もあるようですよ。