昨日は、宝塚宙組『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』宝塚大劇場公演千秋楽のライブ配信を視聴。

宙組トップコンビである真風涼帆さん&潤花さんの退団公演。宙組組長の寿つかささん、他にも、秋音光さん、紫藤りゅうさん、澄風なぎさん、湖風珀さんが同時退団する(退団日は東京公演千秋楽の6/11)。

私は、東京公演の観劇予定が無いため、昨日の配信が、最初で最後の観賞となる。

 

タカラヅカで007、ジェームズ・ボンドを取り上げるのは初めて(ですよね?)だが、それを演るのが真風涼帆さん、というのが、選ばれし者と言うべきか、長期間トップを務めた真風さんへの餞という感がありますよね。

しかし、観終わって感じたこととして、あまり「007だ!」「ジェームズ・ボンドだ!」という感想は抱くことができず…普通にカッコよくてステキなんだけど、ゼロゼロセブン的なイメージは薄かったような(個人の感想です)。

原作は読んでいないのだが、原作に無い登場人物が結構多いようで。脚本・演出の小池修一郎さんとしては、超名作・アクションロマンス大作を観せてやろう、というよりも、真風さんや、真風さんを囲む宙組の皆さんがリラックスして楽しめる、観客の私達にとっても、肩の凝らない、娯楽作を意図したのではないだろうか(これも、勝手な想像です)。

 

スーツにトレンチコートが似合い過ぎる(拳銃も)真風さん。真風さんとのコンビで大輪の花を咲かせた潤花さんの眩しい輝き。

ちょっと、似たような役柄が続き過ぎているのが気の毒だが、さすがに魅せる芹香斗亜さん。いつも、過不足なく(ちょうど良い塩梅で)巧い人だなあと感嘆させられる桜木みなとさん。

天彩峰里さんの華やかさ・艶やかさに比べて、春乃さくらさんの色香は やや地味めに思えたが、今後に期待、ですかね。

寿つかささん。ダンディーに、品よく、ユーモアを忘れず…という台詞は、後輩男役たちへ残すメッセージでしょうか。

 

真風さんのサヨナラショー。前日にセットリストを見ていたが(近年は、終演後早々に呟いて下さる方々がいらして、有り難いです。私はネタバレ気にしないので、前もって見てしまいます)、いやもう、カンペキなセトリですわな。

『ハイロー』の曲は、あの数分のために、あれだけの扮装を?!と、頭が下がる想い。希峰かなたさんの役(加藤鷲)で、同期の澄風なぎさんが登場…素晴らしい配慮。

最後は『NEVER SAY GOODBYE』の“ONE HEART”で、宙組のコーラスの見事さを披露しまくって、締め括り。

 

サヨナラショー前のMCは寿組長が務められたが、サヨナラショー後の司会は、副組長(6/12付で組長に就任)の松風輝さん。真風さんとは同期生ですね。とても、好感の持てる司会っぷりでした。

 

コロナ禍で退団していくトップさん…。千秋楽の朝の楽屋入りのパレードも、夜の楽屋出のパレードも、ずーっと、実施されていませんねえ…。現在の他組のトップさんが退団する時も、まだ、出来ないのかなあ…。

 

ゆりかさん、宙組の皆さん、東京公演も完走できますように。

 

 

 

昨日4月17日は、5年前に旅立たれた順みつきさんの命日である。先日、配信視聴した『バレンシアの熱い花』を観て、ミッキーさんのラモン・カルドスを思い出したことは、言うまでもない。ゆりかさんも、ラモンを演っていらしたのだなあ。