昨日の昼は、東京国際フォーラム・ホールCで、ミュージカル『ジキル&ハイド』を観劇。

 

フランク・ワイルドホーン音楽のミュージカル、日本では これまでに何作上演されたのだろう。この『ジキル&ハイド』の楽曲たちが、彼の作品の中ではBEST1だと思っているのは、私だけではないはず。これでもか、ってぐらい、クライマックスだ!と認識してしまうナンバーが、次から次へと繰り出される。

 

2012年・2016年に続き、3演目となる、石丸幹二さん主演版。申し分ない歌唱力、ジキルとハイドの見事な演じ分け、そして、センターに立つにふさわしい華を兼ね備えていらっしゃる石丸さんだが…。どうしても、私は、ハイドの時の迫力が、前任者に比べて不足しているように感じてしまう。端的に言ってしまえば、あまり怖くないのだ。あくまでも、ワタシの感想、です。

 

4代目ルーシーに選ばれた、笹本玲奈さん。これまた、個人の感想を述べますが、はっきり言って、いちばん好きなルーシーです。松たか子さんが初めてアルドンサを演った時と似たような状況かな…この役には若すぎるとか、今までに演じた先輩達が創り上げてきた人物像とイメージが違うとか、言われているようで…。

私は、玲奈ちゃんの、芯のある歌声が好きなのだが、もしかしたら、ルーシーを演じるには、芯の強さが出てこないほうがいいのかもなあ。玲奈ルーシーの歌声は、ノンストレスでした。もうちょっと、こういうふうに歌ってほしいな…なんてことを、一切 感じなかった。

 

アターソンの田代万里生さんは、石丸さんの親友役が、意外に(失礼)違和感なく見えて。エマの宮澤エマさんは、フライヤーでの 不敵な笑み(ニヤッとした)を見て、これはエマじゃないよ~と思っていたが、本舞台では 不敵な笑みは皆無で、よかった。難しい役ですね、エマは。ダンヴァース卿の福井貴一さんは、今までのエマパパに比べて、ジキルへの信任が厚い雰囲気が。ストライドの畠中洋さんは、前回(2年前)より、狂犬ぶりは抑え目?

 

この舞台の製作発表で披露された“嘘の仮面”が、本当に素敵でカッコよくて、動画に釘付けだったのだが、昨日 舞台を観て、何かもう、この動画は、舞台メイクして衣装を着けて歌い踊る“嘘の仮面”とは別の魅力があるなあと、感じ入った。

https://www.youtube.com/watch?v=v0Ry3_9CKfU

アラフィフ・アラカンの おじさま方の、イイ声と色気と貫録と。眼福、耳福。

 

東京公演は明日まで。来週末は名古屋公演、再来週末は大阪公演が控えている。ハードな作品(体力的にも、心理的にも)、皆様、お身体に気をつけて!