おとといの夜は、下北沢の小劇場〈楽園〉で、三ツ星キッチンpresents『B型の女たち・5』を観劇。

B型の女優さん3人が、B型の40代女性の役を演じる、この作品。2012年にスタートした、10年計画のシリーズで、今年は5年目。1・2・3・4と観劇してきた私は、当然、今年も観てきたわけである。

 

老舗和菓子屋の社長・さちねえ(たむらもとこさん)。デパート勤務の(育児休暇中)シングルマザー・ゆっこ(青島凛さん)。幼稚園の先生・あきらん(中川菜緒子さん)。独身アラフォー女性たちの、本音の女子会が、さちねえの部屋で展開する。

 

毎回、男性ゲストが客演するのだが、今回は、田辺日太さんが、ゆっこの元カレ・吉原役で登場。『B型・3』でも『B型・4』でも、ゆっこの娘・美青(みお)の父親については触れないままだったので、ようやく、父親が判明。吉原には妻子が居て、不倫の末、妊娠した ゆっこは、シングルマザーの道を選んだのだった。『B型』は客席から毎年観ていたという田辺日太さん、ダンディで素敵でした。

 

吉原の海外勤務(栄転)を機に、美青を引き取りたい(吉原の妻も了承)という申し出に、当事者の ゆっこだけでなく、さちねえも、あきらんも、揺れ動く。そして、闘う。吠える!

 

男の理屈、女の理屈。男の感情、女の感情。私は女なので、オンナ目線で見てしまうが、吉原の台詞の数々にも頷いたりして、3人娘と一緒に泣いたり笑ったり…。今の社会、今の日本はオカシイ、という、深刻な重大な問題にも切り込んで、うーん、そうだよねえ、70年続いた平和が、今後も続くとは思えない世の中だもの…ね。

 

もとこさんも、りんさんも、なおさんも、年々 歳を重ねているはずなのに(?)、パワフルさを増している?!凛々しく美しい女神たちに、今年も会えて、嬉しかった。

 

昨年の『B型・4』から登場した、謎の管理人・糸永(市村啓二さん)も、ますます、謎の存在。糸永が徳島出身だということは、判明しました(キーワード・うつぼ)。

 

昨年まで毎年参加していた初芝崇史さんの卒業に伴い、今年初めて参加した、作曲&ギター弾き語り担当の山崎雄弘さんは、初芝さんとは違うカラーで、作品に貢献。独特の声の持ち主ですね。柔らかい癒される雰囲気は、御二人の共通点かな。初芝さんから引き継いだショップチャンネルプレゼンター役も、お芝居するのが初めてとは思えない(ホントに)、気持ちいいハイテンションぶりだった。

 

恒例の、3人娘のギター弾き語り。2012年は“チャンピオン”、2013年は“15の夜”、2014年は“また逢う日まで”、2015年は“勝手にしやがれ”、と、きて…。今年は、“燃えろ いい女”でした~。

 

来年の『B型・6』は、11月だそう。秋の『B型』かあ。年に一度、楽園で、『B型』を観る、という お約束。あと5年、元気で、観に行かなくちゃ。