昨日の昼は、AiiA 2.5シアタートーキョーで、舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を観劇。

 

過去、1999年、2001年、2003年、2006年に、舞台版が上演されてきたが、今回は、連載40周年の記念公演。40周年を記念して、アニメ版も久しぶりに放映されるし、ジャンプでの連載も、まもなく最終回を迎えることも発表された『こち亀』。休憩15分を入れての2時間55分は、あっという間に感じる、楽しい、心躍る時間だった。

 

脚本・演出・主演のラサール石井さんは、還暦を過ぎているとは思えないパワフルさで、舞台全体を牽引。ミュージカルと銘打たれてはいないが、これは、まさしくミュージカルで、川﨑悦子さんの振付、植木豪さんのヒップホップ振付、藤原理恵さんのタップ振付と、キャストの皆さんは、踊る踊る踊る…2回公演の日はキツイだろうなあ。音楽は、佐橋俊彦さん。歌唱力が んんん?なキャストが居るものの、多彩な音楽は魅力的。

 

原作に無いキャラクターが たくさん登場するが、原作の良さは失わず、大いに笑って、泣かされて、ああ、日本人でよかった…と思える、すてきな舞台。アラフィフの私は、『三丁目の夕日』的な昭和テイスト、堪らないです…(感涙)。

 

観客の年齢層が幅広くて、本来、演劇って、こうあるべきだよなあ、なんて思ったりして。概して、舞台を観に来る観客は、30~40代の女性が大半のような…。どの年代の人でも笑える、楽しめる作品を創るのは難しいだろうけど、あらゆるジャンルに精通し、舞台が、お笑いが、ミュージカルが大好きなラサールさんだから出来るんでしょうね。ラサールさんの、キャスト・スタッフ・観客への、あふれる愛を感じました!

 

池田鉄洋さんの台詞の、絶妙の間の良さに脱帽。すごい。イケメンたちのマッスルボディ(特にユージさん)、女性陣のスタイルの良さ(特に小林由佳さん)も、目の保養になりますが、ラサールさんも池鉄さんも足がキレイ(オナカは出てるけど…)…。

 

悪役トリオの彩輝なおさん・新良エツ子さん・武者真由さんが、ザ・ミュージカルな部分をかなり担っていて、期待以上の好助演。新良さんや武者さんには、ちょこっとソロではない、がっつりなソロナンバーが欲しかった気も。

 

そして、何と、18役を演ずる、河本章宏(川本昭彦 改め)さん。出てきて すぐに引っ込む、って感じだと思っていたら(そういう役もあるが)、滞在時間(舞台上での)が長い役も結構あって、歌もダンスも堪能することができた。やっぱ、うまいなあ。まだまだ公演は続くので、どういう役々を演っているのかは、書かないでおきます。

 

2016年公演PVは、こちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=SDu9wlFq6Dk