mixiより転載
 
 
 
シアタークリエで、ミュージカル『この森で、天使はバスを降りた』を観劇。
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同名の映画を基にした舞台だが、映画版はミュージカルではなく、ストーリーの結末も違う(舞台版は変えてある)。出演者は わずか7人。バンドは5人(シンセ、ギター&マンドリン、バイオリン、チェロ、アコーディオン)。音楽が良い。そして、6人全員(訪問者役の草野徹さんは歌なし台詞なし) 歌が上手い!

5年の刑期を終えて、田舎町ギリアドにやってきたパーシー(大塚ちひろさん)が、月日の流れと共に、閉鎖的な田舎町の人々の頑なな心を溶かし、さびれた町に活気を取り戻させる…という ハートウォーミングな物語。

哀しい過去を持つパーシーと同様に、心に傷を負い 誰にも言えない秘密を抱えるハンナ(剣幸さん)、夫ケイレブ(宮川浩さん)に ただ従属するだけの妻シェルビー(土居裕子さん)が、ストーリーが進むにつれて、暗い表情からイキイキとした明るい表情に変わっていく。シェルビーは髪型も服装もチェンジ。町のゴシップ塔・噂好きのエフィー(田中利花さん)は、前半は意地悪っぽく、後半はお茶目な感じにシフト。保安官ジョー(藤岡正明さん)から想いを打ち明けられて戸惑うパーシーが、自分の過去をシェルビーに語るシーン以降は、客席から すすり泣きが絶えなかった。

ストーリーをざっと読むと、暗く重い話のように思えるが、フォークロア調?カントリー調?の音楽が心地良く、観終わった後は さわやかな余韻。癒され、元気を貰える。森林浴した気分。全員が上手い、しかも全員が適役(役柄とマッチしていない役者さんを観るのはツライ)という舞台には滅多に出会えない。もう、絶対、ワタクシ的には上半期BEST1のミュージカル。

最後に…。土居裕子さん!貴女は凄いです!Excellent!Marvelous!