激しく雨が降ったり、晴れ間が覗いたりの 落ち着かない天気の中、銀座のシャンソンバー・ボンボンへ。14時スタートの荒井洸子さん&小西のりゆきさんのジョイントライブを楽しんできた。ピアノは、セクシー中尾こと中尾博行さん(恰幅の良いダンディなオジサマ。演奏もムーディー!)。

洸子さんの歌をボンボンで聴くのは、数えてみれば…5回目。今回 初めて、『キャバレー』より“Willkommen”“Cabaret”のメドレーを聴かせていただいたが、カッコよかったな~。小西さんと洸子さんの唯一の共演作品である『回転木馬』からは、何度聴いても泣かされてしまう“You'll Never Walk Alone ”と、意外にも初めてライブで歌うという“June Is Bustin' Out All Over(六月みんな弾ける)”。後者は、原曲が長いため、ライブ用の短縮バージョンにする手間がかかったとの事。

先月26日の 洸子さん&宮川浩さんライブの時に歌われた“心遥かに”を、本日も洸子さんは歌われた。3/27のブログに書いたように、私は この曲を聴くと、『ガラスの風景』を思い出す。何と何と、3/26ライブの時は、『ガラスの風景』のミラー警部が客席にいらしたのだが、今日の客席には、別荘の管理人ピエトロ(『プラハの春』のヘス中佐、イーハトーヴのジョバンニさんとも言う)さんが!洸子さんとは室蘭つながりと伺って、なるほど納得。

小西さんの舞台は、『ミス・サイゴン』初演から、『ラ・カージュ・オ・フォール』『回転木馬』『RENT』・・・・・昨年の『ディートリッヒ』まで、10作品ぐらい拝見してきたが、ライブに おじゃまするのは初めて。シャンソンもミュージカルナンバーも無しの選曲は、“ハナミズキ”“ROSE”“瑠璃色の地球”といった女性シンガーの曲(男性が歌っても違和感ないものだなあ)に、ディズニー映画『魔法にかけられて』のテーマ“So Close ~そばにいて”、洸子さんから2日前に(!)リクエストされて急遽 歌うことになった“Over The Rainbow”、3/11以降 耳にする機会が多くなった“見上げてごらん夜の星を”というプログラム。

耳に心にスーッと入ってくるハートウォーミングな歌声と、緩急自在のトーク(やっぱり ライブの場数を踏んでいるからだろうなあ)が素晴らしかった小西さん。わがままを言えば、ミュージカルナンバーも1曲ぐらい聴きたかったなあ…“Seasons Of Love”とか。

ラストは、小西さん(英語詞)→洸子さん(日本語詞)→デュエット(日本語詞)の“星に願いを”で、感動のエンディングと相なった。洸子さんが 17時開演の帝劇レミ観劇を控えているため、いささか 巻き気味に進行した(?)2時間だった。
 
 
『回転木馬』東宝初演(1995)のプログラムより、ネティ役の洸子さん。
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小西さんは当時、「日本のミュージカル界に小西あり」という存在感のある舞台人が目標、と語っている。夢 叶ってますね、小西さん?コニタンは唯一無二の存在です!
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↑で宣伝している『准教授 桃田朗』の主演・藤浦功一さんも、回転木馬初演メンバー。
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そして、昭和39年生まれの私としてはスルーできない、昭和39年生まれのビリー役者さん達。
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