昨夜は、銀座のシャンソンバー「ボンボン」へ。パトリック・ヌジェ氏の「ボンボン」初出演の夜だった。彼の名前を知らない人も、お顔を見れば、あ~見たことある~と思うだろう(CM出演多数)。ビストロスマップのテーマを奏でるアコーディオニスト、ヴォーカリスト。ピアニスト、トランペッターでもある(すごい!)。昨夜のピアニストは、永縄真百合さん。艶やかで しかもパワフルな演奏に魅せられた。待機中の佇まいも絵になる美女。

 

私の仏語力では聴き取れない曲名もあったが(情けねぇ~…)、“枯葉”“愛の讃歌”“パリの空の下”“幸福を売る男”“私の回転木馬”“パリ・カナイユ”“ラ・ボエーム”“ブン”など、定番のラインナップ。レギュラーボーカルの珠木美甫さんとデュエットした“男と女”も素敵だった~。

 

“マイ・ウェイ”はフランス語詞で歌われたが(“Comme D'habitude”)、その詞の内容は…。いつも同じことの繰り返し、という、どちらかと言えば 後ろ向きの歌で、日本のウエディングシーンで よく歌われるのが理解しがたい、と 仰っていた。

 

今年のNHKパリ祭で歌ったという“サンジェルマンにおいでよ”のMCでは、パリ祭に出演も叶わず旅立たれた石井好子さんの命日・7月17日が パトリックさんの誕生日だという、何とも言えないお話をされた…。パトリックさんの日記「パト日記」に、石井好子さんのお別れ会(8月26日)と、その前日(8月25日)に亡くなった友人のことが書かれている。27年来の友人…パスカル(私の従姉の夫)のことだ。昨夜 私は、目の前で 次々とシャンソンを歌うフランス人男性(=パトリック・ヌジェ氏)を見ながら、パスカルを思い出さずにはいられなかった。パトリックさんとパスカルのコラボを見たかった(聴きたかった)なあ。

 

最後に珠木さんが、皆さん 今夜は航空券なしでパリに行けましたね~と 笑顔!ある時は甘く、ある時は激しく、ある時は陽気に、素晴らしいステージを見せて下さったパトリックさん、Merci Beaucoup!C'est Si Bon!Tres Bien!