今回は「マジンガーZ」繋がりの2つの製作途中ver.をまとめて掲載してみます。
まず手前。数年前に造りかけた「figma」改造によるZちゃんが余りに不憫になり、現在絶賛制作中。

一応現時点で形にはなったのですが、まだ納得していないのでいずれまた造り直す予定です。
元々は旧東映動画スーパーロボットの萌え擬人化企画「東映ロボットガールズ」からスタートした本企画。

あの「孤高のお子様アニメ会社」東映アニメーションが、よくもまあこんな俗っpいや、大きな子供たち向け作品を作る気になったものだなあ…。

とか思いましたが、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作監の1人 川上哲也 氏による可愛いキャラデザインで一発でお気に入り。

その後ダイナミック・プロ系も参戦決定し「ロボットガールズZ」として晴れて世に問われる事と相成った訳です。

本作の評価というと…実はスゴく難しい。

何しろ先にも書いた通り、本来は「真面目」な東映アニメーション故に、会社的に「不真面目」な本作の営業に力が入っていないのは誰の目にも明らか。

でも内部スタッフの暴走ともいえる愛情(ヤケ?)により、可愛い絵でドギつい悪ふざけギャグが異様なパワーとテンポで展開されるダイナミックな「怪作」が爆誕。

劇場版も見に行きましたが、これを長時間見続けるには、こちら側にも相応のパワーを要求されました。

ただ流石に一作品を支えてきたスーパーロボットをコンセプトとしているだけあって、どのキャラクターも一筋縄ではいかない存在感。

どの子も好きなのですが、特に個人的に気に入っていたのが、主人公の「Zちゃん」でした。

何しろ「正義のため」では無く「まずは自分のため」にその力を使う。ただ根は真面目だから騒ぎはほっとけない。良くも悪くも人のいい「小市民」「小悪党」。

小悪人だから、悪いことが起きても自業自得なので笑ってしまう。でも基本善人だから、良いことがあると嬉しい。何とも言えない小市民的な愛らしさと親しみ易さがあるのです。

だから軽い気持ちでちょこっと一喜一憂する彼女たちを見ているのが一番癒される。これはあの「水曜どうでしょう」の大泉さんや藤やんと同じもの。

一番お勧めの見方は、今の5~10分程度の帯アニメ感覚でちょこっとずつ見ていく事。短い時間で気分転換になる事請け合いです。
体の各部位を、いわゆる「3mm径ジョイント」で繋ぐ構成の(figmaやリボルテックなどの)「アクションフィギュア」がホビー業界に登場して早幾年。すっかり本流の1つとして定着しました。

当初はそのままポージングして飾って楽しんでいたのですが、そこは趣味人の悪い癖。

個人的には、ほぼ一体成型の「フィギュア」ほど罪悪感無く「各パーツ」という"モノ"として気軽に(切ったけずったなどの)加工がしやすい事もあり、組合せ遊びに飽きたらず、つい興が乗って改造を始めてしまいました。

その「メリット」は、簡単にまとめると以下3点。

①間接毎の分割構成
「部品」単位で扱い易く、小「改造」で済む。

②シンプルな造形
「見立て」し易く「改造」し易い。

③手軽かつ頑丈な材質
「加工」し易く、何度でも「改造」出来る。

今や「ガンプラ」並に豊富なパーツバリエーションを持つ「組合改造」に最適な「シリーズ」展開が行われています(最近高騰しているコスト面にさえ目をつぶれば、のお話ですが)。

※ちなみに最初のfigmaが発売されてから既に10年近くの時が経つのですが、予想以上に経年劣化も少ないようで、これも利点の1つと考えています。
「ガールズ&パンツァー」にはまり、稚拙ながら色々と試してみたもの。ですが理想とはほど遠く、様々な障害が降って沸いてきます。

どんなモノにも「メリット」があれば、当然相反する「デメリット」が存在します。今回に関して言えば、基本材質が「プラ」では無く「軟質樹脂」な事。

この「軟質樹脂」。その特性上、切った削ったという"減らす"後加工には向いていますが、盛った塗ったという"増やす"後加工にはとにかく向いていません。

そこで、従来のプラモ改造とは異なる「工作概念その物を変える」必要が出てきます。

「アクションフィギュア」の改造に必要な概念は「とにかく元を流用して楽をする事」。つまり「最低限の加工に留める事」。
そのためには、使える部所毎に流用できるパーツを選択する「見立て」が最重要ポイント。

自分は自身の「見立て」に余り自信が持てないため、色々「調べる」所から始めて作業の裏付けを取る事にしました。

先に書いた通り、本作のキャラクターデザイナーは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作監の1人 川上哲也 氏によるもの。

ちょうど発表時期も重なっているため、流用が聞くのではないかと店周りをしたところ、ちょうどパーツ売状態のfigma「高坂 桐乃」を発見。

同じくらいの年齢設定・強気キャラという共通性もあり予想以上に馴染んだので、瞳の色だけ塗り替え、これをベースに作業を進めていきました。
髪など後加工が必要な場合はあくまでも最低限。「ゼリー状瞬着」による接着&穴埋めと、ソフビ専用カラー「Vカラー」による着彩だけで何とか強引にねじ伏せていきます。

どうしても独自工作が必要な場合は、その部位を丸ごと一から造り、3mm系穴を空けてジョイントでくっつける事になります。
ちなみに数年前に一旦造りかけで放置してしまったZちゃんがこちら。

劇場版パッケージで初登場し一目惚れした水着姿のZちゃんを再現するため赤に塗り直したのですが、さすがに過去作なので造りも荒く、いずれリタッチをしようかと思ってたところに
丁度「水着少女body(エミリ)」がこの前発売されたので、この黒色を赤に変えてあげようと思っていた訳です。
が、元ネタのマジンガーZのイメージカラーから考えると、このままでもいいかなー…と思ったり
「ちゃんとアタシの服を作りなさいよっ!」

という事で、制作過程の中で出来た(妥協しt…)のがこちら。
後ろのInfinity ver「マジンガーZ」は、前回の「簡単改古ver グレンダイザー」の概念に基ずき更に押し進めている物。

ディテールが無くなるまでヤスリがけを行って一皮剥き、パテで表面を慣らし、旧作準拠のカラーリングを施したらどうなるか、ゆっくり時間をかけて検証しています。

以下は我が家にある最も1/100に近い玩具「DXデラックス MS IN ACTION!! ガンダム」と並べてみたもの。大きさに関してはほぼ予想通り1/100ガンプラと並べられる物でした。
元々「DXデラックス MS IN ACTION!! ガンダム」は横&厚みにボリュームがあるため、Zの方の首の長さ&太さを調整すれば充分いけるはず。

加工に関しては、まずは実際に顔だけやってみましたが、かなり「一般的なイメージ」のマジンガーZを意識して造形されているのが浮かび上がってきています。

更には「肩の基部」の大きさがこれまた旧作同様のボリュームバランス。まるで旧verへの改造を、デザイナーさんと模型設計者が解った上で設計しているような…。この先どんな仕込みをしているのかが楽しみです。

明日・明後日と今日みたいに晴れると良いな…さて、週末最後のお仕事に行ってきますか。














(6月29日追記)

10月、ついにHG「マジンカイザー」発売決定!

OVAもマジンガーファンに向けた真摯な作りで気に入ってたのでスゴく楽しみ。「INFINITY」アレンジとの相性も、グレンダイザー以上に馴染むんじゃないでしょうか。


気になるには身長差。二の腕と拳は相変わらず共有パーツっぽいので、グレンダイザーと同じくらいだと思うんだけどなあ…。