時は2024年11月23日早朝、皆様おはようございます。自分は今、寒空の下 都内某所の某有名大型電気店の前に来ています…って。

自分も含め、バカばっか。
 
既に店舗をグルッと列が半周しており、ザッと見120~150人と言った処。

かつてのコロナ騒動以降。全ては品薄アイテム&自宅内で時間を潰すための趣味アイテムが再注目される中、少しでも人気が出ると買占め&高額で売り捌こうとする玄人素人入り乱れての「転売ヤー」が蔓延るようになったため。

その影響は数年前まで定番アイテムだった「ガンプラ」にまで及び、最早1980年代の昭和「ガンプラブーム」同等…否。それを遥かに超える質の悪いモノとなってます。

無論思い付く限りのあらゆる予約手段を講じた物の、全て空回りで終了。止む無く藁をも掴む気持ちで最終手段「始発で店頭並び」決行に至った次第。

尤も、かつて「ガンプラ」ブームを幼少期に体験し凄惨さを目の当たりにしてる立場上、せめて世に言う「パニおじ」未満の範囲で最低限の礼節は弁えようと。

「民家の無い繁華街内」「店頭ダッシュを強要する店回避」「(体力・気力面からも)徹夜禁止」という縛りを自ら設け、その中で少しでも購入確率の高そうなこの店に賭けた訳で。

こりゃダメだ…と思いつつ、それでも諦め切れず溜息をついて最後尾に向います。

尤も眼前で、夜通し飲み歩いてた学生達が冷やかし半分で並びだした時は「ついにここまで…」と絶望感が更に高まりましたが(多人数だから交代で休憩行くンすよコイツラ)。
これぞ現在のヤフ〇クやらメル〇リやらで横行する「プレミア価格」商法の弊害。当時は売れない商品とセット売る「抱合せ」商法が主でしたが…
 
普段節制してるから本当に欲しいモノだけ入手したいけど、たまにしか買わない客は店にとって傍迷惑なだけで、常に何かしら買ってくれる常連客を贔屓するのは充分理解出来ます。

けど、明らかに投資前提の興味もないのに根こそぎ買〆られるのだけは納得出来ない!

とまあ色々有りはした物の「念願の本命キットを手にする権利だけ」は辛うじてGET!

問題はむしろここから。先程から人知れず尿意との闘いに馳せ参じておりまして…更に無限ともいえる孤独な闘いに身を焦がす事となったのです。


と言う訳で今回はガンプラ「機動戦士ガンダムSEED FREEDAM」シリーズより、HGCE「デスティニーガンダムSpec2 & ゼウスシルエット」(以降、本キット)レビューと相成ります。
※あまりのキット争奪戦の凄まじさにより、Zちゃんのヘルメットも粉砕…ウソ。ホントは久々の大物の取り回しに失敗して落ちちゃっただけ。
 
ガンプラパッケ絵第一人者、森下 直親 氏の筆致もますます冴え渡る渾身のイラスト。そのサイズたるや街中や電車内で持ち運ぶのに思わず躊躇してしまうレベルで…

下にあるのが「MG Hi-νガンダムVer.ka.」と言えば、その大きさが伝わるでしょうか。

 

早速、何時もの「パチ組・ガンプラマーカー」&艶消しフィニッシュによるお気楽極楽対応。ただし金2種だけはランナー塗装吹きで一気に完成させようと思います。

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…さて。今回のネタは、元々本ブログにアップする予定ではありませんでした。既に「1/144 HGCE ライジングフリーダムガンダム」(以降、ライフリ)発売にかこつけ「機動戦士ガンダムSEED/DESTINY」(2002~5)の「総評」を一度取り上げてますし。


そもそも今回のネタ。ライフリのみならず最低限あと2つ、今や入手難易度最高クラスな「ガンプラ」を計3つ揃えないと「現物を以て」実証出来ない。


対象自体を入手できなければレビューする機会も失われる訳で…そんなハードルの高さにより早々に本ブログアップを諦めていたのです。


処が今回、恐らく2024年発売ガンプラの中でもトップクラスの入手難易度であろう本キットが入手出来てしまった事で「ガンプラ」×3全てが出揃ってしまいました…となれば。全力を以て(´・ω・)/するしか無い!

という訳で、また何時も通り本キット製作中の合間に

 

「機動戦士ガンダムSEED FREEDAM~ロボット物としての総評」

 

を個人的備忘録として書き綴ってみようと思います。

何故なら、個人的に本作に対し「エヴァンゲリヲン新劇場版(2007~21)」(以降、EVA)・「グリッドマンユニバース(2023)」(以降、ユニバース)と並ぶ「令和3大劇場版ロボット物」という位置付けをしてるため。

そこで今回は、本作の「商業性≒玩具・模型としてのプレイバリュー」に着目し「ロボット物としてのテーマ」に絞った「総評」を行っていきます。

純粋なキットレビューのみをご所望な皆様には誠に申し訳ない気持ちで一杯なのですが、こんな有様ですのでブラウザバック推奨。

 

このまま読み続けるにしても「---」まで飛ばして頂けますとこれ幸い。備忘録だから仕方ないね。

いつもの裏付無・特定個人&団体への非難の欠片も無い、愛故のお気楽極楽与太話。それでも知ってもらう事で本作の見方が変わり、より楽しく観る事が出来るかもかも…?だといいな。

という訳で、ネタバレ前提。何卒お時間のある方は寛容にお付き合い下さい…それでは、どうぞ!
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■「ロボット物」としてのテーマから見た「機動戦士ガンダムSEED FREEDAM」

さて。これまでの「ガンダム」シリーズにおいては、主人公機を中心とし、その時々の時世に併せた「ロボット物」としての「特徴≒テーマ」を持たせています。

これはそのまま「商業性」に直結するモノで、常にある程度の「ヒット」を要求される「ガンプラ」ブランドならではの特徴でもあります。

近年で言うと「水星の魔女」(2022)では主人公機ガンダム初の「女性型」を採用。「鉄血のオルフェンズ」(2015)は「進化(もしくは回帰)していく野性(本能)」。「閃光のハサウェイ」(2021。原作は1989)は「空飛ぶ異形」と、何かしらの「新規性」を持たされているのです。


では本作「SEED FREEDAM」(2024)はどういう「新規性」を持った「テーマ」で製作されるのか?

 

これは極めて予測の難しい問いでした…と言うのも、発表以来約20年を経ての劇場公開。

①企画スタート時の20年前の「テーマ」のままなのか?
②製作再スタート時の時代に合わせ、新ためて「テーマ」を出したのか?
③20年という時を経て、積み重ねてきたモノを「テーマ」としたのか?

制限された予告映像から模索するしか無く、期待値よりも困惑度の方が高い状況だったため。
 

そして公開2日目の2024/01/27「…作品の最期を見届けるか」位の、それこそ「シンEVA」みたいな感覚で鑑賞した処。目の辺りにしたのがまあ「商業性」処の騒ぎじゃない、


「SEED版スーパーロボット大戦」or「東映まんが祭り」的な「究極のエンターテイメント作品」

 

つまりは「③20年という時を経て、積み重ねてきたモノを"テーマ"とした」が正解だった訳ですが、問題は「何の積み重ねなのか?」。これについては個人的にこう位置付けています。即ち…

「(日本)サンライズ創立の1970~80年代、特に"Zガンダム”を中心とした"リアルロボット物"の集大成」と(※)。

※…あと福田 己津央監督&脚本:両澤 千晶氏が学生時代ファンだった「他社作品群」も含まれるのでは?とも邪推しています。

では何故、本作においてその結論に至ったのか?その経緯を追って行きます。

まず第一作目「機動戦士ガンダムSEED(2002。以降、SEED)」から。


「平成の1st.ガンダム」「ガンダム対ガンダム」等様々な解釈がありますが、「ロボ物としてのテーマ」に絞ってSEEDを捉えると「色変化による時間制限」=「フェイズシフト装甲(以下、PS装甲)」が最大の「テーマ」と捉えています。

「ウルトラマン」(1966)における平成版「カラータイマー」と言った内容で、子供達にも解り易い視覚効果は、既に「ウルトラマンティガ」(1996)/「仮面ライダークウガ」(2000)の両特撮作品により実績(売上)を上げていた新技術の応用でもありました。
 

時はアナログ放送からデジタル放送に切り替わる正に過渡期。各方面のキャラクターコンテンツも「アナログ製作」から「デジタル/CG製作」と、製作面の技術革新により大きな転換期を迎えていた時期。


SEEDは巧くこの流れを取込み、子供達にも解り易い視覚効果&他にも様々な要因を得て大ヒット作となります。

 

そして真の意味でティガ&クウガと肩を並べたのが「機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004。以降、DESTINY)」。


「インパルスガンダム」(以降、インパルス)における「シルエットシステム」において、ティガ&クウガ同様、バックパック換装による「各モードの違いを明確に色で表現」する手法を取り入れたからです。

SEED「ストライカーパック」やDESTINY「シルエット/ウィザードシステム」に採用された「バックパック換装によるモード変化」の成就。実は、サンライズ作品における80年代リアルロボ物において最も成功が期待されていた、言わば「悲願」でもありました。
「装甲騎兵ボトムズ」(1983)でもバックパック換装は行われていましたが、あくまで「武装変更」に留まるモノ。

実際は「蒼き流星SPTレイズナー」(1985)の設定上で提示された、もう一段階上の「モード変化による戦闘領域の拡大」らしい事が、当時の様々なサンライズリアルロボ物の隠し設定や準備稿に提示されています。
 
結局この時に商業的成功(商品化)に繋がったのは「リアルロボ版ジェットスクランダー」たる「銀河漂流バイファム」(1983)のスリングパニアーや「機甲戦記ドラグナー」(1987)のリフター位。

実に約20年の時を経て「SEED」シリーズが「バックパック換装によるモード変化」の悲願達成を果たした事となります。
本作においては主役機「マイティストライクフリーダムガンダム」(以降、マイフリ)として「モード変化による戦闘領域の拡大」機能を存分に発揮。最早傍若無人とも言うべき活躍っぷりを披露しています。
 
そして「DESTINY」に最も期待されていた「ロボ物としてのテーマ」が「機動戦士Zガンダム」の再来(1985。以降、Z)である事は疑うべくもありません。何しろ当時迄のガンダムシリーズにおいて「Z」に次ぐ2番目の正統続編だった訳ですから。

例えば本作にも登場した「デストロイ」は「サイコガンダム」が元ネタだろうし、SEEDから登場してる金色の「アカツキ」にはDESTINYからお兄さんキャラたるムウが搭乗する事で、よりシャア搭乗の「百式」を彷彿とさせる存在感を発揮しています。
そして何より驚くのが「プレイバリュー(商業面)」という点で主役機「Zガンダム」最大の特長たる「完全変型」要素を、只の量産型MSたる「ムラサメ」に持たせた事。
本作においては「ムラサメ改」として「リニューアルZ」度合をデザイン面でより高めたモノとなり、ついにはネームドキャラたるムウを擁するに至ります。

元々「Z」自体が「超時空要塞マクロス」(1982)の「バルキリーショック」への対抗作だったからか、長きガンダムシリーズにおいて「Z/ZZ」系列MS以外は宇宙世紀以外も含め「敢えて完全変型という特長を持たせない」傾向がありました。

故に「MS変型」は、サンライズ縁の作品で言うと「勇者ライディーン」(1975)からの伝統芸「簡易変型」を主採用しています。
所謂「寝そべり変型」「何ちゃって変型」と呼ばれる類ですが、ギャプランやハンブラビよろしく本作において、ついに主役機系列「ライジングフリーダムガンダム」に搭載される事となります。

なおこのライフリ。「逆襲のシャア」(1988)における前座MS「リ・ガズィ」枠かと思ってたのに予想以上の暴れっぷり(&やられっぷり)で、個人的に「マジンガーZ対暗黒大将軍」(1974)における「マジンガーZ」枠にまで登り詰めた超お気に入りMSとなりました。
 
では本作のもう1体の主役機「インフィニットジャスティスガンダム弐式」(以降、インジャ弐式)と言うと…
最早「ズゴック」と併せ別会社「タツノコプロ」の誇る人気ギャグシリーズ「タイムボカン」(1975)の敵メカ「ビックリドッキリメカ&ガイコッツ」としか言いようがありません。ZだとTHE-Oの隠し腕要素?ただ、これにも裏があって…

メカニック・デザイナーたる「大河原邦男」氏は、当時「サンライズ」のリアルロボ関連だけで無く、その前から続けていた「タツノコプロ」のタイムボカンシリーズの敵味方「全て」のメカデザインを担当されていました。

ですが1983年を以て惜しまれつつもタイムボカンシリーズが終了してしまいます。処がその後「超力ロボガラット」(1984)、「魔動王グランゾート」(1989)等々…

まるで大河原氏のギャグシリーズリソース分をそのまま投入するかのような作品が「サンライズ」から続々と発表されるようになります…そう。

サンライズ一連のギャグ物は、実はリアルロボ物と「表裏一体」な存在だったのです。キラとアスランの関係性を考えるとちとエモいすね。

なお「タイムボカン」の初代メカニック・デザイナーは大河原氏の師匠筋に当る「中村 光殻」氏。「ガイコッツ」の「コアブロック」&「ムーバブルフレーム」概念を先取りした先進性は、ロボ好きとして押さえておきたい処。

そもそも本作では「ガイコッツ」使用者たる「3悪人」を彷彿とさせるような設定で「カガリ/メイリン/アスラン」≒「ターミナル一味」として描かれています。

管理職の責任と悲哀を一身に背負うマージョ≒カガリ。「面白そう」な方向にしか舵を切らないボヤッキー≒メイリン。そして「強さ」しか無いワルサー≒アスラン。


マージョ≒カガリへの忠誠心だけで「アラホラサッサー」(cv:石田彰氏)と動くアスラン。だからこそ、本作においては何時もみたいな迷いが全く無い「最強」足り得たんでしょう。


なおインジャ弐式の「ビームホーン」。福田監督によると元ネタは「シルバー仮面」(1971)との事ですが…

リアルロボ物観点から見るとどう見ても、当時のサンライズ作品に縁の深い永野護氏「ファイブスターストーリーズ」(1986..以降、F.S.S.)のレッドミラージュ。引いては「重戦機エルガイム」(1984)の「B(ブラッド)テンプル」に行き着きます。
そして本キットの元ネタたる「デスティニーガンダムSpec2 & ゼウスシルエット」ですが…

見た瞬間に確信しました。DESTINYにおける「ガンダムMk-II」要素は、やはり本作においてデスティニーに集約された事を。

本作にて後付設定された元敵陣営MSの鹵獲機設定&「Gディフェンサー」と「ゼウス」の「合体/変型/組合(更にロマン砲)」コンセプト&機体構成が全く同じだったからです。

更に、本作はDESTINYと併せる事で「シン」をロボット物の「真の主人公」たらしめるべく製作された事も。
 
エルガイムで提示された「ロマン砲」搭載+逆シャアのνガンダム同様の片翼シルエット→光の翼を展開する事でHi-νシルエット化。これだけでもお腹一杯なのに…

更に、後の「勇者」&「エルドラン」シリーズ定番の「ビーグルによる組合」+「手足に高下駄履かせてカサ増し合体」等々、男の子大好き要素のてんこ盛り!

この観点だけ見ても、DESTINY時のシンの不遇さに対してどれだけ本作製作陣が報わせたかったかが伺えます。

あと何が素晴らしいって、これまでのロボ物デザインにおいて「アーマーパーツは、上下左右前後ある程度均等に割り振らわなければならない(でないと見た目のバランスが悪い)」という、

デザイン上の制限がかかっていたのを「脚部のみ」という最低限に留めて魅せた思い切りの良さ!「ストライクウィッチーズ」(2007)の先見の明が、ついに証明されちまったよ…(?)

ゼウス装備は接地×≒スタンド使用前提デザインですが、かつて「クルーズチェイサーブラスティー」(1986)において同様のコンセプトを打ち出すも、当時の月刊ホビージャパン誌上で読者から猛反発を食らい、申し訳程度の着陸脚のようなカカト設定を追加しギリ接地出来るようにした事も。この点でもリベンジを果たしています。

実はガキの頃、上記ブログに書かせてもらった理由で「バルキリーに屈したZガンダム」というイメージがついぞ払拭出来ませんでした(大人な今は大丈夫)。

それにはもう1つ理由があり、当時のZガンダムが「Z—MSV」でフルアーマー化は実現したモノの「変型可能なアーマー装備」≒「スーパー/ストライクパック(装備)」をモノに出来なかったからでもあったのです(※)。

※…当時これを実現化したのが「ガンダム・センチネル」(1987〜90。以降、センチネル)に登場した「Ex-Sガンダム」となります。


そして本作を通じ、改めて気が付かされた事があります。「ガンダムMk.Ⅱ」は「バルキリーショック」に影響されなかった世界線での正当なMS進化を「Gアーマー→Gディフェンサー」を装備する事で示していた事に…って、あ。

そう言えば、MK.ⅡにGディフェンサーが付いた形態の別名で「スーパーガンダム」とかいきなり名乗りだして、正直当時から「何で?」「ダセェ!」って思ってた訳ですが。

…そうか。マクロス世界においては「変型を邪魔しない追加装備」ってのが「スーパー(ストライク)パック」の定義だったけど、ガンダム世界においては「アーマー変型可能な自飛行ビーグル」ってのが「スーパーパック」の定義だったんだ。

 つまり「スーパーパック装備型バルキリー」略して「スーパーバルキリー」と同じ文脈で「スーパーパック装備型ガンダムMk.Ⅱ」略して「スーパーガンダム」だったって事?


今更気が付かされたよ…(←バカ※)。じゃあゼウス装備デスティニーの名称は「スーパーデスティニーガンダム」に決まりですね。


※…当時のワンフェス仲間を含む知人6人程に聞いた処「当時からそう思ってた=2人」「気が付いてなかった=2人」そして「一応ガンダムは抑えてるけど気が付かなかったし興味無い=2人(※※)」という結果に。


※※…なお、どちらもボトムズ好きでした。


ちなみにZ放映当時の口さがない手持ちのアニメ誌を何冊か引っ張り出して見たモノの、それに言及した資料は見つかりませんでした。ネットでも言及していたのは、今となっては懐かしいNiftyサーブ時代の個人まとめサイトのみ。

放映当時はともかく、版権扱いがより厳正となった令和現在となってはその真偽は闇の中…あくまで当時のファンのヨタ話として下さい。

…とまあ、書き切れていない要素も含めこれだけ本作に80sリアルロボネタがブチ込まれていると邪推し、最終的に「"リアルロボット物"の集大成」との結論付けに至った次第。
最後に。本作にてこれまた大暴れしてたスーパーミネルバ級強襲揚陸艦「ミレニアム」なんですが、これまた福田監督曰く「海底軍艦」(1963)が元ネタとの事。

いやいや…絶対「宇宙戦艦ヤマト」(1974。以降、ヤマト)ですよね?!でも「さらば〜」(1978)以降、やたらと「愛」をテーマとするコンテンツが蔓延り辟易し敬遠された時期があった事を思うと(※)。

※…本作の元ネタたる「機動戦士ガンダム」(1978)自体、ヤマトへのカウンター作品ですからね。

ド直球に「愛」をエンターテイメントとして描ききった本作(&EVA&ユニバース)は「お見事!」としか言いようがありません。
 
なお福田監督とEVAの庵野監督は共に1960年生まれの同級生。共に劇場版製作に没頭せざるを得ない状況下、

1958年生まれの出渕 裕監督による「宇宙戦艦ヤマト2199」(2013)を横目に、さぞかし悔しい思いをしていたのかなあ…とか思ったり思わなかったり。

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という訳で、ついに完成しました。まずはデスティニーの方から(´・ω・)/していきましょう。
これまで随分とデスティニーは作ってきましたが、リニューアル版作成は今回が初。
 
 
 
流石巷で「名キット」と言われるだけの事はありますね…これだけでも充分良いなぁ。
比較写真。ほぼガンダムと頭頂高が同じですが…
ゼウスの脚部パーツを履かせるだけで、一気にクスィーと肩を並べる程の頭頂高となります。
 
ゼウスシルエット全景。全長50cmを超えるため、何時もの撮影場が使えません。「ZERO」登場時も大気圏内でこんな感じで飛ぶのかなあ…というイメージ。
ちなみに、本作においてミレニアムにどう積み込んで帰路につくのか謎だったので、限りなく折り畳んでみたモノ。
各パーツ毎にパージして艦内収納するしか方法は無さそうです…あ。翼付根の円柱部分&補助アームはグリス処理必須!でないと間違い無く折れます。

そしてついに!デスティニーとゼウスシルエットを「合体」させる時が来ました…!
本キットにもスタンド×2が付属していますが、本体は別売の「アクションベース1」がお勧め。あちらを立てればこちらが立たず。な状況が、俄然緩和されます。
何より取付基部が太いため、自然と足が開いた状態で固定化される点が何気にポイント高い。まずは「ガンダムセンチネル」(1989)Ex-Sガンダムの「例のポーズ」を再現。

そしていよいよ、最大の見せ場にして難関の「射撃ポーズ」に。付属のスタンド×2は砲身前後に割り振ると安心。
うわ!存在感ハンパない…大気圏内が舞台な「ZERO」でも、空飛びながらブッ放すのかな?
本当はバスターランチャーよろしくワキに構えさせたかったのですが、MSのワキはそんなに空いてない。なので自然と横構えになります。
エルガイムMk-Ⅱのバスターランチャー背面設定線画に脳を焼かれていると見ざるを得ない角度から。
補助アームの保持力も思った以上にあり、じっくり丁寧にポージングすれば結構砲身角度を傾けられます。
このまま飾っておける所有感は、何物にも代え難いですね…大満足の一品です。
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…さて。ここまでは既存の(´・ω・)/でしたが。本キットをどうしても入手してやりたかった事は、むしろここからが本番!
本作劇中再現のため、RGアカツキとの組合せ?それは皆さんにお任せ。
だって入手困難ですから!
じゃあ本作の前日譚「ZERO」の「フリーダム強奪事件」(正確にはストフリ)をイメージしてHGストフリとの組合せ?それも皆さんにお任せ。

だって入手困難ですから!


なので自分は「合体/変型」をキーワードとし、独自の道を進む事にします。お楽しみはここからだ!

ゼウスはこうやって遊ぶんだ!
(´・ω・)/
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まずはサンライズの起点たる日本サンライズ時代にまで遡り、今は亡き玩具メーカー「クローバー」の合金玩具のような(´・ω・)/が出来るかどうかを試してみます。
「機動戦士ガンダム」(1979)、「無敵ロボトライダーG7」(1980)では、物語中盤に「追加登場ビーグル」(ガンダム/Gファイター、トライダーG7/フォートレス≒変型シャトル)が登場。ビーグルに載せたり、各パーツを組合せて遊ぶ事が出来ました。
「ZERO」で描かれるとされる「フリーダム強奪事件」の本作カットには、良く見ると2つのゼウスシルエットのパーツを見出せる方もいるとか。

なので、ライフリ搭乗のキラがゼウス装備する可能性に1チャン賭け(まだシンがイモジャにゼウス装備させる可能性の方が高いけど)、ライフリを大気圏内運用イメージで載せてみます。
確かに立たせる事は出来ますが、弾薬倉が中央に屹立してる関係上、あまり自由にポージング出来ません。
弾薬倉を外せば、フライングアーマーやドダイみたいな運用も可能。ただ手近な取っ手に該当するようなギミックやディテールが無いので、あくまで本キットでの(´・ω・)/に限られそうです。
ゼウス下面への搭載は、本作劇中でもほんの一瞬映ったように合体可。もちろんバックパックを外す必要があります。
存分に(´・ω・)/するため、チャチャッと3つ程アタッチメントをスクラッチしてみました。左からHGバックパック装着、シルエットフライヤー装着、ゼウス上部搭載用。ほぼ見えないため粗いのはご容赦下さい。

見た目デザイン一体型の背面ながら、まさかのシルエットシステムを搭載しビックリした本作デスティニー。

HG背面もやや特殊なため、他HG同様気軽に差替出来るようにしました。これでライフリの簡易変型機能をデスティニーにも搭載可能に。
まあ本来ならマイフリのプラウドディフェンダーを装着する処ですが、今回は諦める事に。

だって入手困難ですから!


実はライフリとデスティニーの翼付け根径が同じため、デスティニー翼に差し替える事も可能。ただし光の翼と引換に、武装は大幅に削減されてしまいます。
もちろん脚部ゼウスパーツも装着可能。これで晴れて「スーパーデスティニーガンダム」を名乗る事が出来るようになりました。
…まあ、こちらも実際は「HGイモータルジャスティスガンダム」の方が、色合い的にも形状的にもハマるとは思いますが残念ながらキャンセル。

だって入手困難ですから!

 

ゼウスシルエットの先端パーツは、スタンドに取付けられる仕様ながら取説には名前すら記載されていません。

そこでインパルスのシルエットフライヤーに該当する「デスティニー専用シルエットフライヤー」として運用出来るようにしてみたのがこちら。
これで、SEEDシリーズのみならず様々なHG規格のバックパックをシルエットシステムとして運用可能に。
自分は翼状の突起物が無いと「空飛ぶ」印象が持てない旧世代人なので、シルエットフライヤーを「銀河英雄伝説」の帝国軍艦船みたいな「ブレードアンテナかな?」位の突起物でディテールアップ。
元々SEEDシリーズのMSは「バックパックのシルエット」で個性を出しているため、良い感じのボリューム感なサポートメカとして(´・ω・)/出来ます。
 
さて、ここで新顔にご登場願いましょう。本キット同様に朝一並びで入手した「HGCEムラサメ改」となります。
他人様が作る分には全く気にならないのですが、自身で作る際はムウ専用機なんて大それた脳内設定はムリ。なので、祭典用ストライクガンダムカラー機として塗装した処、何故かZガンダムカラーに。

まあこれはこれで…という事で、ゼウス上部にMA形態のまま搭載出来るようにしてみました。イメージはまんまZガンダムのハイパーメガランチャーですね。
もちろん、MA形態のライフリも搭載可能。
次に、ある程度の互換性があるとされるゼウス装備の他機体実装を試してみます。脚部へのゼウスパーツ装着方法なんですが、当初はアタッチメント同様、足首を外して装着する「ZF7」該当パーツ×2をチャチャッとスクラッチする気満々だったんです。

でも仮組として「マスキングテープ」をスペーサーとしてグル巻きするだけで、充分保持力が維持出来ます。これは良い意味で極力単純化された分割装着法と、前後斜め装着の嵌め具合が予想以上に強固なため。

しかもムラサメ改のような「脛パーツ」が太い機体の場合。大概「膝関節ブロック」と「足首パーツ」を左右の「脛パーツ」で挟み込むような構造になっていますから、
かように「膝関節ブロック」自体に「マスキングテープ」をグル巻きすれば、充分「スーパー化」可能。つまり本キットさえあれば、当時不可能だった「Z/ZZ」の「何ちゃってスーパー化」も可能!となる訳です。
この形態のままゼウス上部にももちろん搭載可能。
 
んで、MS形態時の「スーパーライジングフリーダムガンダム」&「スーパームラサメ改」がこちら。
ライフリは、デスティニーのバックパック+ライフリの同軸翼部を付ける事で、砲部固定化可能。
ムラサメ改は、翼部構造が異なるため砲部固定は×となります。

「長物(ロマン砲)」+「追加アーマー」構成の本キットで最も考慮しなければならないのは、装着パーツのスペースよりも、芯となる本体MS側の関節ヘタれ


ホビー関連のディスプレイモデルとして「ほぼイメージ通りに様々なポージングで飾れる」(≒まともな素立ちが出来る)ようになったのは、意外にも歴史が浅く(?)「機動戦士ガンダムF91」1/100シリーズ(1991)から。

即ち「色プラ+バチ組&基本関節構造」という、今で言う「HG」基準が確立された時期となります。

約30年以上の時を経て、ようやくこのサイズでギリ成立する関節強度として導き出された一つの到達点こそが、スタンド標準仕様ともなっている「3mm径の関節軸」と言う結論なのではないでしょうか(※)。

※…これは過去「フルアーマーZZガンダム」作成時に嫌となる程に体感させられた実体験でもあります(※※)。


※※…重力のかかる四肢末端にあたる拳&足裏が肉抜きされているのは(無論、材料費コスト削減という意味もあるのでしょうが)、何より「自重制限」のためだったという「物理法則」という名の「現実」に改めて気が付かされた次第。

尤も細い腕部に関しては、凸にあたる3mm関節軸を仕込むのは実質不可能(受け側たる凹≒ポリキャップの体積が確保出来なくなる)。

かつて本ブログでも紹介した、本キットとほぼ同サイズの「DXフルパワーグリッドマン」の中の人(グリッドマン)自体の関節が、かなり数を減らした上にギチギチでもあったにも関わらず、四肢にかかる高下駄方式の強化パーツの自重に負けそうになっていた事を考えると。

HGサイズ10数cmの人型立体物の関節部としては既に物理的・摩擦係数的に限界なのでしょう。

よって、ヘタれ対策を前提として取り扱う方が間違いが無いように思います。


なお3mm径で関節強度が確保しやすいのが、MGサイズ20cm前後の人型立体物(これも、HGより先にMGの方が先んじた理由の1つだと思います)。30cmPGサイズともなると、今度は関節ではなくスタンド強度&自重その物が問題となってきます。

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次はそこも意識して(´・ω・)/してみましょう。という訳で、次は「SEED」シリーズに囚われず「宇宙世紀」シリーズの少し大きめなガンプラで試してみます。


「(日本)サンライズ創立の1970~80年代、特に"Zガンダム”を中心とした"リアルロボット物"の集大成」たるゼウス要素を、それに見合う機体の身に纏わせる機会をむざむざ見過ごす手は無いですからね。


まずは「逆襲のシャア」(1988)より「EG νガンダム」で、νの火力不足を補う「対アクシズ迎撃仕様」という脳内設定。ハイパーメガバズーカランチャーの代り。

「片翼マント」イメージと言われる「フィン・ファンネル」装備を彷彿とさせる、バックパック搭載の「予備砲身×3」。


シンプルなνガンダムだからこそ、デスティニーとのバックパック交換で実現できたゼウス仕様となります。脚部のグル巻きマステが少し見えてますね。
 

次は「閃光のハサウェイ」から宇宙世紀の主人公機最大サイズかつ、ゼウス装備デスティニー同様の「異形」を誇る「HG クスィーガンダム」。


あまりに規格外なため、ゼウス装備出来たのは砲身のみ。それでも他MSよりバリエーション展開の少ない機体故、どうしても持たせてみたかったのてす。

ゼウスの本作設定と、クスィーの原作設定の相性の良さ。拠点制圧用武器を、テ◯リスト搭乗のミノフスキークラフト搭載機に持たしちゃヤバいだろ。だが、そこが良い。
なお、この1/100に匹敵するサイズなら「ワキ抱え」でポージング可能。F.S.S.の「シュペルター」をイメージした砲塔振り回しから、
これまたF.S.S.の「ナイト・オブ・ゴールド(以降、K.O.G.)」をイメージした腰溜め。そして…
エルガイムのバッシュ、エルガイム、そしてBテンプルのあの腰溜め射撃スタイル!これが…これがやりたかったんだ!

汎用武器セットだと「リアル」を追求しすぎて「太くて短い」か「細くて長い」砲身の武器しかありません。

言わば「太くて長い」ロマン武器をずっと探し求めていたのですが…今回実物を触る事で「何故存在しないのか?」にも理由がある事も分かりました。無いには無いなりの理由が有るんですね。

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そして今度は、ガンダムの枠を超え「リアルロボット」へと装備を拡大させていきます。

「機甲戦記ドラグナー」(1987)よりロボット魂版「D-1カスタム」。HGサイズなのでほぼ問題なく装備可能。
本作では「ズゴック」に「キャバリアー」を奪われていたため、そのリベンジと言った処。
 
次は会社の枠を超え「マクロスプラス」 (1994)より「HG YF-19」と行きましょう。

元々バルキリーはお腹周りがスッキリしているため、何の違和感も無くワキ抱え可能。ただしパーツの構成上、脚部ゼウスパーツ装着は出来ませんでした。ま、そこは自前のスーパー/ストライク装備に頼るとして…

流石にちと小さ過ぎ?…今度は、もう少し大きめなサイズ(ハセガワ1/72等)の機体で試してみようと思います。
 
そして…「リアルロボット」と「スーパーロボット」の架け橋。「超獣機神ダンクーガ」(1985)より「リボルテック版ダンクーガ」+「ミニプラ版ブラックウイング」≒「ファイナル・ダンクーガ」となります。
ゼウスが、ダンクーガと同じ直線主体のデザインな事もあり、馴染みがかなりあるように感じます。「ガンドール」の代わりにダンクーガと行動を共にする「無人量産型ガンドール砲」という脳内設定。
 リボ玉特有の「ラチェット関節」により、最も安定したポージングが可能。ただリボルテック自体が各部ほぼムクのため自重があり、普通の台座の3mm軸だと短すぎて安定性に欠ける。という難点があります。
 
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 そして最後は、ついに美少女(?)モデルにまで踏み込んでしまうのです…「ウマ娘」(2021)よりバンプレスト製プライズアイテム「ツインターボ」。


実質1/10スケールとなる壽屋「フレームアームズ・ガール」シリーズ「フレズヴェルグ=アーデル」サマーバケーションVer.がベース。
このサイズの美少女モデルだと充分装備可能。ただ1/12となる「figma」等は流石に手足が短い上に細く、何より関節強度が保たないため、組合せ無い方が無難ですね。


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現段階で存分に(´・ω・)/し尽くしたモノの、まだまだポテンシャルがありそうな本キット。何よりかなり珍しいビーグル系ガンプラという事もあり「作って楽しい」新鮮さが有りました。もう1個手を加えて作りたいけど…ムリだろうなぁ。

だって入手困難ですから!


という訳で「(日本)サンライズ創立の1970~80年代、特に"Zガンダム”を中心とした"リアルロボット物"の集大成」として、そのロマンを存分に満喫できた「HGCE デスティニーガンダムSpec2 & ゼウスシルエット」レビューでした。

 

それでは皆様、また次の機会にお会いしましょう。