こんにちは。
4月28日に沖縄で試合があり、その後に待っていたのは、5月4日のプロレスリング・ノア「レッスル・マジックIN両国」でした。
この大会に出ることは事前告知できず。それもそのはず、私は「X」としての参戦たったから。
天山さんとタッグを組み、テンコジとして、入場する瞬間に正体を知ってもらうという形式でした。
一応、サプライズとしての参戦だったけど、お客さんの目にはどう映ったのだろう。
入場した時の「自分の体感」では、驚きと喜びの客席を感じる事ができたんだけど、本当のところは、正直どうだったのか分からない。
試合後にSNSをチェックしたら、反響は様々だった。
肯定的な意見だけじゃない事も予想はできた。簡単に言えば「今更テンコジ?」というような意見。それも、匿名の意見なら余計に予想された事だった。
ただ、今の私は否定的な意見も全然受け入れる事ができる。強がりとかではなく、「そういうキャリア」になったんだなと思う。
若い頃は否定的な意見に凹み、悲しみ、悔しがり、行き場のない怒りを覚えたけど、今はそういうモノはない。50年以上の人生を歩み、その半分以上をプロレスラーとして過ごしてきた。
良い意味で耐性というか免疫ができて、否定的な意見も普通に受け入れられるようになった。
そりゃあ「誹謗中傷」は嫌だけど、ちゃんと「筋が通った否定的意見」なら、受け入れて次に繋げたい。そんな感じになった。
でも今回、ひとつだけ嫌だなと思ったのは「テンコジがセミファイナルに出た事によって、ノアさんのレベルが低く見られる事」だった。
「今のテンコジは、ノアでならチャンピオンになれるんじゃね?」的な意見を見たときは、正直悔しかった。
自分は何を言われても良いけど、自分が上がってる団体を下げるような意見は見たくない。それが所属団体であろうがなかろうが。そんな思いを強く持った。
今回のタイトルマッチ、結果的に試合に敗退し、ベルト戴冠はならなかった。相手の外国人チームは、本当にバランスが取れた素晴らしいチーム。年齢的にもキャリア的にも、一番脂の乗った時期なんじゃないかなと思った。
試合後には、二人とも、テンコジに対してリスペクトの言葉を口にしてくれた。
ただ、、、嬉しかったのと同時に、「褒めてくれると次に繋がらないな」と思ったのも正直な感想だった。
プロレスでは、「喧嘩腰で終わった方が次に繋がりやすい」というのが、私のキャリアで学んだこと。
なので、あそこで喧嘩腰で別れた方が次に繋がりやすいな、、、とも思ってしまった。
でも最後は、握手して一緒に記念撮影に収まって、、、という形。
褒めてもらうと、そこで完結する印象はあるけど、、、結果的にこれで良かったのかなと思う。
外国人チームは素晴らしかったし、これ以上なにか因縁を作っても意味がない?し、、、という感じだった。
こうして終わったレッスル・マジック。
プロデューサーのNOSAWA論外くんの手腕もさる事ながら、ノアの選手達のレベルが高かったから多くの方々が喜んでくれた、、、と思ってます。
自分のレベルは置いといて(苦笑)、とにかく今のノアは熱いなと思わせてくれたのでした。
今回思ったのは、やっぱり「呼んでもらえる(オファーしてもらえる)」ってありがたい。それがどんな団体であっても。ただもちろん「新日本プロレス所属」というブランドの力もあると思ってます。
「新日本プロレスの小島聡」だから、呼んでもらえてる。
そういう部分も頭に入れて、これからも頑張っていければと思います。
そして、これを書いている私は、現在、アメリカのシカゴにいます。
こちらで、アメリカの団体「MLW」に参戦させてもらう為です。
昨年の12月から同団体に上がり始め、今回が六度目。
ほぼ月一のペースで呼んで頂いて、2月にはシングルのチャンピオンベルトも戴冠でき、防衛も続けられている状態です。
今回の模様は、帰国してからでも書かせて頂く予定です。
それでは、読んで頂き、ありがとうございました。