前回のコジログからの続きです。


23日に、羽田空港からアメリカを経由してカナダへと向かいました。


アメリカまで10時間ちょっと。そしてアメリカからカナダまでが2時間ちょっと、かな。


五時間以上あった待ち時間を含めると、ほぼ丸一日かかりましたが、現地時間の23日の夜、無事カナダに到着しました。


空腹だったので、ホテル近くにあるウェンディーズでハンバーガーセットを買い込み、食べて就寝。


翌日の昼過ぎに、新日本の関係者一行で、カナダの会場へ向かったのでした。


カナダ2連戦の初日。私は試合がありませんでしたが、プロモーションの撮影(コスチュームを着てのインタビュー)やリングチェックなどをさせてもらいました。


会場の規模としては、、、とにかく大きかったです。両国国技館や日本武道館より大きく感じました。横浜アリーナくらいでしょうか。


この日の大会をモニターでチェックしたり、AEWの選手や関係者達と挨拶したりして、またホテルに戻りました。


この時が緊張のMAXかな。自分は昔から、「大きな大会の前夜」が一番緊張するタイプで、当日になると意外に落ち着きます。


この時も、そんな感じでした。


そして25日。前日と同じ時間帯に会場入り。準備運動などをして、コスチュームに着替え、いよいよ本番です。


海外の大きな大会は、日本よりも長丁場で、「ペイパービューでは映らないけどテレビ収録される試合」や「他の番組で流す為の試合」とか、とにかく様々なパターンで試合を行います。


でも、海外のファンの方はむちゃくちゃ元気で、ノリも良すぎて怖いくらいです。


そして迎えた私の試合。ペイパービュー放送の第2試合としてラインナップされました。ちなみに第1試合が棚橋選手の試合。


第1試合、といっても、日本でいう前座試合と違い、メインイベント級に注目度の高い試合として海外では位置付けられています。


つまり、棚橋選手の試合は、それだけ凄い試合だったのです。実際に、この団体のチャンピオン(MJF選手)とのタイトルマッチでした。



私は次の試合だったので、第1試合が始まったと同時に、入場ゲートの裏口で待機してました。


裏口にいるので、試合は観てないけど歓声は聞こえてくる状態。


この歓声が、、、もう、尋常じゃないレベルで、、、地響きというか、地鳴りというか、館内の反響もあるので、そりゃもう有り得ないレベルの音量なんです。


自分が大声で叫んでも気づいてもらえないくらいの歓声、と言えばいいのかな。


歓声だけ聞こえてくる状態で、精神を集中、、、できない!歓声が凄すぎて(苦笑)。


そして、約15分くらい?後に、第1試合終了のゴングが鳴りました。


いよいよ私の出番。


そして私の入場テーマが流れた時、またしても地鳴りのような大歓声が聞こえてきて、、、


この時の事をハッキリと覚えているのですが、、、「足が震えた」のです。


ブルブルと。不安や恐怖から来るものなのか分からなかったけど、歩いて入場するのに上手く足が前に出ない状態。


こんなの生まれて初めてで、自分でも驚きました。


入場するとき、いつも途中で立ち止まり、右腕を掲げて指を差しながら会場を見渡すパフォーマンスをするのですが、右足のバランスを崩して転びそうになりました。きっと、それだけ緊張していたんだと思います。


目の前にいる対戦相手は、CMパンク選手という、世界的に超有名なレスラー。


Twitterのフォロワー、264万人。


色んな意味でレベルが凄すぎて、、、リングにいるのに夢を見てるような感覚でした。


このパンク選手、本当に人気が高くて、人気が高すぎて嫌われてる部分もあって?大歓声とブーイングを同時に受けてる状態。


一人のレスラーで、ここまで人気と憎悪を受けまくる人を見たのが初めてで、衝撃的でした。


そして試合開始のゴング。内容はペイパービューで是非確認して頂ければと思います。


結果的に、パンク選手の必殺技が決まり敗北。


私の闘いは終わりました。


約二年前にも上がらせてもらったAEWでしたが、今回も、前回同様に一生忘れられないモノになりました。


この大会の一週間前には、まさかこの大会に関わるなんて思ってもいなくて、本当に不思議な感覚でしたが、終わってみれば安堵しかなくて、このキャリアと年齢にして、またプロレスの経験値を上げられたと思っています。


そんな訳で、長文+まとまりのない内容でしたが、読んで頂きありがとうございました。




大会1日目のテレビ中継で流れた煽り映像の私。


いっちゃうぞバカヤロー!と言ったのですが、英文にすると、物騒な内容になってました(汗)。




私の入場。実は緊張で、足が前に出てません。



パンク選手のエルボードロップ。


物凄い飛距離でした。



試合後にAEWのスタッフからプレゼントしてもらったパン。


私のパン好きを理解してくれてました。

ありがとう。