17日は、後楽園大会でした。




二連戦の二日目、そしてこれが年内最終戦。


会場は一日目と同様、超満員札止め。


とにかく熱気が凄い。


“超満員の後楽園ホール”は、今のプロレスラーにとって、当たり前に感じられる場所ではない。


数え切れない程の団体が存在する日本プロレス界において、後楽園ホールを満員にするのは、ハッキリいえば難しい。


だからこそ、感謝の気持ちだけは絶対に忘れてはいけないと思う。




試合カードは、《棚橋・KUSHIDA・テンコジ・フィンレーvs内藤・SANADA・EVIL・BUSHI・ヒロム》


現在の新日本プロレスで最も勢いがあるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのフルメンバーとの対戦だった。


前日も、このうちの三名と対戦した私。


その三名にプラスしてリーダーの内藤、凱旋帰国を果たした高橋ヒロムが加わったのだから、弱い訳がなかった。


特にヒロムの佇まいというかオーラは、他のメンバーよりも強く感じられた。


海外で何年も揉まれてきた独特のオーラと自信。


それは、決して大きくない身体のハンデを少しも感じさせなかった。




ちなみに、入場順はこちらのチームが先だったので、ロス・インゴベルナブレスを待つ形になったんだけど、その間の客席の空気というか盛り上がりが半端なレベルじゃなかった。


プロレス大賞のMVPを獲得し、自信に満ち溢れた内藤。そして試合内容に絶対の自信を持つ他メンバーの登場。




あの入場シーンだけでも“銭になる”くらい、ロスインゴベルナブレスの全員が格好よく映った。


試合の方は、私のラリアットがBUSHIに決まり勝利。


ただ、勝利はしたけど観客の視線は、ロス・インゴベルナブレスに夢中だった気がする。


ある意味、勝敗を超越してしまったチームというか、かつてNWOジャパンを率いた蝶野さんのような空気を内藤は持っていた。




プロレスというのは、勝敗のみで語られるジャンルではないという事を、改めて感じさせてくれた内藤のムーブメント。


そういえば、蝶野さんがプロレス大賞のMVPを獲得した時と、今の内藤が被って見える。


どちらにしても、まだ内藤の快進撃は続くはず。






そして、これにて年内の新日本プロレスの全大会が終了しました。


ありがたい事に、大怪我をする事もなく、与えて頂いた試合には全て出場する事ができました。


全国各地を巡業で駆け巡り、その土地土地でたくさんの方々と出会い、試合だけじゃなく食事会やイベント等でもお世話になりました。




私くらいの年齢になると、試合ができる事に対して感謝の気持ちしかなく、ただただ、人前に出れる事の有り難みを痛感しています。




現在は一応オフに入りましたが、年始からすぐに大会も控えてるので、体調管理だけはしっかり整えて頑張ろうと思っています。