昨日は、和歌山大会でした。




台風16号の影響で、日本各地に被害が拡大していく中、和歌山にも台風が接近というニュースが…。


様々な心配があったなか、何とか無事に開催されました。




この日も柴田の欠場の影響で、カードが変更。


《小島・ヘナーレvsヨシタツ・キャプテン》というカードになった。


ヘナーレは、ニュージーランド出身の24歳。


プロレスラーとしてのキャリアは四年。




今年の5月頃、新日本の道場に入寮し、日本人の若手選手と共に生活してきた。


つい先だって、日本マットでデビューしたばかりの新鋭である。




二十歳でプロレス界に入ったという事は、この私と全く同じ。


私が今のヘナーレと同じ、キャリア四年の時は、ちょうど海外遠征に出発した頃だ。


という事は、今のヘナーレにとっては、逆海外遠征?といった感じになるのかな。


どちらにしても、自分自身の24歳の時を思い出して、一緒にタッグを組んだ。




ヘナーレは、周りの選手から「アロン(本名)」と呼ばれている。


アロンの方が、ヘナーレより格好いい気がするんだけどなあ(^-^;)。




そして試合。


ハッキリいえば、まだオリジナルの技らしい技は、何も持っていないヘナーレ。


エルボー、チョップ、ストンピング、タックル等といった、新人が最初に教わる技をベースに試合を組み立てていく。




ただ、ヘナーレの特筆すべき点は、感情表現の豊かさ。


怒りや苦しみや辛さが、表情を通して観客に凄く伝わっている気がした。


これは、プロレスラーにとって、非常に大切な資質だと思う。


私達プロレスラーは、闘う事が仕事だけど、それを観て頂いている仕事でもある。


勝ち負けを競う…それも大切な要素だと思うけど、勝ちに至るまでの過程も大切な部分。


どんなふうに闘い、どんなふうに感情を出しているのか。


そういう意味で、“何を考えているか”分かりやすいヘナーレは素晴らしいと思った。




結果はヨシタツ選手の必殺技に敗れたものの、きっと数年後には見違えるくらい凄い選手になっているだろう。




あと、余談だけど、彼の性格は、非常に好感が持てる。


外国人なのに、日本人以上?に礼儀が正しいのだ。


いつも先輩を立ててくれて、笑顔を絶やさない好青年。


素直で優しく感情が豊かな彼の成長は、やはり楽しみです。






本日、愛媛・新居浜市民体育館にて、18時30分ゴングです。