昨日は、福島大会でした。




前日入りして、福島駅の構内にある【DNA】さんというジムを使わせて頂いたんですが、プロレスに対して凄く好意的で、気持ちよく利用させて頂きました。




この日の私は、第1試合。


しかも、シングルマッチ。


“第1でシングル”は、いつ以来だろう?


ちょっと記憶にない。




それにしても、前回の雫石大会がメインイベント出場で、今回が第1試合出場。


改めて、自分の振り幅の大きさ?に驚く(苦笑)。





そして、相手だったデビッド・フィンレー選手も、私にとって非常に感慨深い相手だった。


彼との出会いは、なんと二十年前。


1995年のイギリス遠征での事だった。


彼の父親である、デイブ・フィンレーさんも遠征でイギリスに来ていたんだけど、その時に抱っこされていた赤ちゃんがデビッドだった。


彼の生まれた年から計算すれば、当時2歳。


当時、同じペンション風のアパートで一緒に数日間暮らし、赤ん坊のデビッドとも何回か遊んだ。


私が24歳の時だ。




その時に会った赤ん坊が今ではプロレスラーになり、私と試合で闘う。


もし二十年前のイギリスへタイムスリップできたら、当時の私に教えてやりたい(笑)。




試合の方は、どちらかといえば地味な展開が多かった様な気がする。


やはり第1試合だし、派手すぎる大技は使いたくないという気持ちがあったから。


そして、デビッド自身も、どちらかといえばクラシカルなレスリングを好む選手。


この辺りは、お父さんの影響があるのだろう。


彼のお父さん、デイブさんは凄くプロレスが巧く、強く、正に達人と呼べるレベルの人だった。


二十年前の私にもたくさん良くして下さり、指導もして下さった恩人だ。




だから昨日は試合しながら、新鮮さもあり懐かしさもあり、不思議な感覚だった。


いつかデビッドもキャリアを積み、もっとスター選手になったら、私を思い出してくれるだろうか(苦笑)。


だとしたら嬉しい。






そして試合後は、今大会でお世話になった方々との食事会With本間でした。


約20名の方が参加。皆さん、地元はやはり福島。


つまり、四年半前の大震災を経験されている方。


当然ながら、甚大な被害に遭われた方ばかりで、当時の様子を私に話してくれた。


「家が流されてしまった」とか「知り合いが亡くなってしまった」とか「放射能に気づかず裸で過ごしてしまった」とか…東京にいる私には信じられない話ばかり。


でも皆さんに悲壮感はなく、笑って話す方までいる。


もちろん大変なんだろうけど、無理して明るく振る舞っている様子もなく、前向きに話してくれる方が多かった。


実際には、私なんかが想像できないレベルでの絶望感や失望感を味わったと思う。


でも、それを乗り越えた人間の強さみたいなものを感じられて、私も頑張らなきゃ…と思わせてくれました。






そんな訳で、今日もまた頑張ります。


本日、栃木市総合運動公園体育館にて、19時00分ゴングです。