昨日は、後楽園大会。




会場へ向かう道が大渋滞。いつもの倍近く時間がかかってしまった。


そういう部分も含めて…ああ、師走かぁ。今年も、あともう半月を切ってしまったんだなあと、感慨深くなる。




後楽園に到着して、大会開始。


会場は、超満員。


この日の私のカードは、
《テンコジ・本間vs永田・中西・BUSHI》




中盤までは、特に変わった部分はなく、イイ意味で皆が元気にファイトしていた。


そして終盤を迎え、私とBUSHIが対峙した場面で、事件は起こる。


BUSHIのミサイルキックで場外まで吹っ飛んだ私。


矢のようなBUSHIのトペ・スイシーダが、私のアゴ付近を直撃。


リング内に投げ込まれ、BUSHIがトップロープに上がった。


何かを狙っているBUSHI。


私はBUSHIのいるコーナー側へ退避。


すると、BUSHIは私を飛び越えて、リング中央で着地…するはず?だった。


私はBUSHIと反対側を見ていたので、この着地の瞬間を見ていない。


後で他の選手に聞いたら、うまく着地しないまま前転しようとして?首からマットに突き刺さってしまったらしい。




実はこの攻防…ついこないだの地方巡業でも、同じ事があった。


その時は見事に着地して、前転してみせたBUSHI。


だから昨夜も、見てはいないけど、そうやって着地したものと思い込んでいた。


何も知らず、倒れているBUSHIを起こそうとした私。


BUSHIの目が、完全に遠くを向いている。


その異変に気付き、無理矢理タッチをさせる永田さん。




それから試合は進んだが、BUSHIはリングのエプロンで寝たまま動かない。


三沢トレーナーや新島トレーナーが慌ててやってくる。




正直、私は………


情けない話だけど、パニクっていた。


試合の事など、まるで頭になく、BUSHIの事しか頭になかった。


そういう意味では、真っ先に機転をきかせて試合を成立させた永田さんはプロ。




試合後も、アタフタしていた私。


この日は敵だったけど、BUSHIとは普段仲がいいので、医務室へ直行。


他の選手も心配で見にきている。


間もなく、救急車がやってきた。


自分の言葉で「大丈夫です」とは言っているけど、首を固定されたまま動けないので、救急隊員に運ばれていくBUSHI。




こういう時、選手は無力である。


ただただ無事を祈るしかない。


幸い医務室へ運ばれた時、「手足の感覚はあり麻痺はしていない」と言っていたから、とりあえずは安心していたけど…。


でも、結果的に病院へ泊まったBUSHI。




メールのやり取りで、CTの検査で骨には異常がないという結果には安堵したけど、まだMRIの検査結果を知らないので…心配。


どちらにしても、ケガした直後の様子からすると、欠場は避けられないと思います。


あとは、少しでも悪い状態になっていない事を祈るだけです。




余談ですが、BUSHIは受け身が巧いです。


メキシコでの生活も長く、身体は小さいけど受け身は抜群に巧いです。


私なんかより全然巧いです。


そんなBUSHIでも、誤って受け身を取り損なう事がプロレスの世界ではあるんだという事を、ファンの皆様に解って頂きたいです。




今日も年内最終試合がありますが、誰一人として、ケガせずに終われる事を祈っています。




本日、後楽園ホールにて、18時30分ゴングです。