改めて、鈴木サンとの試合の感想。


自分の方が後に入場して、先にリングインしている鈴木サンと向かい合う。


身長は自分の方が高いんだけど、リングだと本当にデカク見えるんだよね…鈴木サンて。


ゴングが鳴り、鈴木サン独特の間合いが続く。


鈴木サンはUWFやパンクラスにいただけあって、プロレス特有の《ロックアップ》というモノをしない。


自分は、この組み合わない間合いというのが非常に苦手なのだ。


そして気が付けば、右腕に的を絞られ攻撃されていた。


一番痛かったのは蹴り。


今でも右腕にクッキリと、鈴木サンのシューズの紐の跡がついている。


その後のワキ固めで絞られた時は、もうギブアップ寸前だった。


途中、無我夢中で放った変形のカッターで鈴木サンが悶絶した。


もともと首に爆弾を抱えているという噂だけは聞いた事があったけど、真相は定かではない。


そして終盤は、もうただただ我を忘れてラリアットを狙った。


試合の“流れ”も決してキレイではないし、グダグダ感があったかもしれない。


でもこの流れこそ、自分と鈴木サンのリアルな関係を表したモノだったような気がする。


試合後、鈴木サンがタンカで運ばれた…と後で知りました。


でも鈴木サンなら、明日の試合に何食わぬ顔で出場しているような気がします。


あの人はそういうレスラーだから。


次に当たるその時まで、もっともっと自分を磨いていかなければ。


本当に強敵でした。