ザ・万歩計 (文春文庫)/万城目 学
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「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」で有名な、万城目学さんです。

この人のエッセイはとても面白いです。

最新刊「ザ・万遊記」も面白いんですが、最初のエッセイ集である「万歩計」は本当に、抱腹絶倒です。


何が一番面白いか。

それは、万城目さんの「建物探訪」への愛です。というより、ワタナベアツシへの愛です。

私は一度も「建物探訪」を見たことがありません。

しかし、このエッセイを読んで俄然興味が湧きました。

万城目さんの、熱い愛、飽くなき研究、深い造詣。

どれをとっても「建物探訪」への興味をかきたてられずにはいられないのです。

とはいえ、まだ見たことがないのです。

見ないほうがいいような気もするのです。


万城目さんは、エッセイをもっともっと書いて欲しいなぁ。


きもち満月 (りぼんマスコットコミックス)/谷川 史子
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なんだ、画像のマンガと題名が違うじゃないか、というわけですが。

きもち満月に入っている、「緑の頃わたしたちは」というお話が、私は谷川史子さんのマンガで一番好きなのです。

谷川さんのキャラクターはまっすぐで純粋で、笑顔が素敵で、繊細。

そんな男の子も女の子も、みんなきらきらしています。


「緑の頃わたしたちは」は、そんな女の子と男の子、そしてちょっと寂しげな男の人が主要な登場人物です。

話がネタばれになっちゃうのが残念なので、ストーリーは深く書きません。


けれど、私は、何度読んだって、心の底から、主人公の女の子の選択を嬉しく思います。

大人になったら、できないのかもしれない。

でも、大人だってそういう選択をしたい。そういう風に生きていきたいな。


お話を知らない方、ごめんなさい。

思い入れをついつい熱く語ってしまった。


谷川さんは短編の名手です。

珠玉の短編が本当にいくつもあります。

その中でも、この「緑の頃わたしたちは」の、ストーリー、キャラクターそして題名のすがすがしさが、一体となったこのお話を私は一番愛しています。


不思議図書館―高尾滋作品集 (白泉社文庫 た 8-3)/高尾 滋
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高尾滋さんといえば、「てるてる×少年」とか「ディアマイン」が有名なんだと思います。

イメージとしては、「壁を越える」というようなお話が多く、それが年齢だったり、立場だったり、柔らかい絵からは思いもよらないパワーで登場人物が描かれる・・・という感じ。


この「不思議図書館」文庫版に収められているのは、絵と話が=でつなげるような、柔らかくても芯が強い、そんなお話が多いです。

私が好きなのは、何といっても「スロップマンションにお帰り」です。

結構初期のお話なんでしょうが、絵も設定も、登場人物もストーリーもとっても魅力的。

これと「彼方からの手紙」がとっても好きです。

切ない。

高尾滋さんのマンガは切なさは一級品です。