監督 シドニー・ルメット
脚本 レジナルド・ローズ
撮影

ボリス・カウフマン


あらすじ

ニューヨークの法廷で殺人事件の審理が終わった。被告は17歳の少年で、日頃から不良といわれ、飛び出しナイフで実父を殺した容疑だった。12人の陪審員が評決のため陪審室に引きあげてきた。夏の暑い日で彼らは疲れきっており、早く評決を済ませ家に帰りたがっていた。第1回の評決は11対1で有罪が圧倒的、しかし、判決は全員一致でなければならなかった。無罪は第8番(ヘンリー・フォンダ)ただ1人。彼は不幸な少年の身の上に同情し、犯人かもしれないが有罪の証拠がないといった。第3番(リー・J・コッブ)が証拠を読みあげた。殺人の行われた部屋の真下に住む老人が、当日の夜、少年が“殺してやる!”と叫んだのを聞いた。その直後、老人は少年を廊下でみかけた。警察は被害者の胸に飛び出しナイフが刺っているのを発見した。逮捕された少年はその時間に映画を見ていたという。だがその題名は思い出せなかった。第10番(エド・ベグリー)は殺人現場の向う側に、高架鉄道をはさんで住んでいる老婦人が、折から通過した回送電車の窓越しに、犯行を目撃した事実を指摘した。第6番(エドワード・バインス)は親子の仲が日頃から悪いことを重要視した。これに対し第8番はこれらの証言にも、万が一間違いがあるかもしれないと反駁した。陪審員たちは凶器のナイフを再検討した。被告はナイフを買ったことは認めたが、落としてなくしたという。警察は形が特別なもので、被告のものが凶器だと主張した。第8番は同形のナイフを自分のポケットから取り出した。この効果はあった。2度目の評決で第9番目(ジョセフ・スウィニー)が無罪に変わった。味方を得た第8番は、証言の不確かさを次々と反駁していった。第11番(ジョージ・ヴォスコヴェク)は少年が犯人なら、なぜ捕まるとわかっている自宅に帰ったのかと疑った。3回目の評決がとられた。無罪が4人に増えた。第2番(ジョン・フィードラー)が傷口のことにふれた。第5番(ジャック・クラグマン)は飛び出しナイフなら傷口の角度が逆だという。第8番の科学的な分析と、粘り強い説得で、第7番(ジャック・ウォーデン)、第1番(マーティン・バルサム)と第12番(ロバート・ウェバー)が無罪の側についた。いまだに有罪を主張するのは頑固な第3番と、第4番(E・G・マーシャル)と狂信的な第10番だけ。その時、第9番は第4番のかけている眼鏡から思いつき、証人の女が近眼で、彼女の証言が嘘だと指摘した。有罪は第3番だけになった。彼は自分の意見を述べた。が、論旨は通らず遂に自分の敗北を認めた。評決は全員一致で無罪となった。外に出た12人は、互いの名前も知らずに、夕立のやんだ街の中へと散っていった。

goo映画より

吹き替えシーンと英語音声が入り混じるのはなぜだろう?

この作品はおもしろい、ナイフは普通に売っていると証明するシーンはちょっと準備周到すぎないか?と思ったが作品そのものは対極がドンドンひっくり返っていき、少しずつ勢いがついていくのはかなり気持ちい、途中いろいろあるが何人かは思念や過剰な先入観がおおい人間がいってそれなりに個性が強いが中盤まで無罪側になったキャラクターは反発が少ない分逆に影が薄くなってしまっている。

でもやっぱりおもしろい

監督 カーティス・ハンソン
脚本 アマンダ・シルヴァー
撮影 ロバート・エルスウィット


あらすじ

優しい夫マイケル・バーテル(マット・マッコイ)と幼い娘エマ(マデリン・ジーマ)に囲まれ幸せな日々を過ごすクレア(アナベラ・シオラ)は2人目の子供を身ごもり、産婦人科へ診療に訪れたが、医師のモットは診察するふりをして猥雑な行為に及んだ。事情を知ったマイケルの助言により、彼女は警察に訴えるが、これがマスコミに大きく取り上げられ、他に数人の女性が被害に遭ったことが判明。次々と真相が明らかになるなか、モットはピストル自殺し、各種の保険は州に没収された。残された彼の妻ペートン(レベッカ・デモーネイ)は衝撃を受け昏倒、妊娠中の彼女は流産し、生命の危機から子宮を除去摘出されてしまった。一方クレアは無事に男児を出産、ジョーイと名付けられた。6カ月後クレアのもとへやって来たペートンは、過去を隠しベビー・シッターとして雇われることに成功、引っ越して来た夜から彼女は自分の乳房をジョーイに含ませるなど自らの子供のように扱い始めた。さらにエマにも好かれるように振舞い、マイケルの論文をこっそり破り捨てクレアの持病である喘息を促進させ、自分を訝しげに見る精神障害を持つ使用人ソロモン(アーニー・ハドソン)を罠にはめ追い出し、マイケルとクレアの仲を裂くため、マイケルが初恋の相手であり現在は友人の妻であるマリーン(ジュリアン・ムーア)と浮気しているように画策し、バーテル家を崩壊へと追い込んでいった。そんなある日、マリーンはペートンがモットの妻であることを偶然知りバーテル家へ駆けつけるが、ペートンの罠にはまり絶命、それを発見したクレアも発作により病院へと運び込まれた。退院したクレアはマリーンの足跡を追い、遂にペートンの正体を突き止める。追い出されたペートンだが再び家の中に侵入、マイケルやクレアを倒し、エマとジョイを奪いにかかるが、間一髪でソロモンが救出。立ち直ったクレアによりペートンは庭の柵に叩きつけられ息絶えるのだった。

goo映画より

これは面白いでもホラーぽい雰囲気

タイトルからあまり期待していなかったが内容はよくそれなりに怖い。

直接殺すシーンは移さないが間接的にあー死んだ・・・と思わせるカットが多く想像させるシーンが多く怖さを煽る演出がおおく、面白い犯人の動きが狡猾かつ徹底しているのものいい。

ラストもちゃんとそれなりにえぐく死んでいるのもきもちがいい。

監督 滝田洋二郎
撮影

栢野直樹



あらすじ

スキーバスの転落事故で、病院に運ばれた杉田平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は息を引き取るが、意識不明だった藻奈美は一命を取りとめる。ところが、意識が戻った藻奈美の体には直子の人格が宿っていたのである!戸惑いながらも、世間的には父と娘として暮らすことになる平介と直子。だが、17歳の体になった直子はいきいきと若さを満喫する一方、平介は疎外感を感じるばかりか、医大に入学した直子の周りに恋の噂もあって気が気じゃない。そんなふたりの気持ちは、次第にすれ違うようになっていく。しかし、お互いの愛を確かめようにも平介は娘の体をした直子を抱くことは出来ないのだ。ある日、平介は事故を起こしたバスの運転手・梶川の息子・文也から、父親が家族の生活の為に過剰労働して事故を起こしてしまったことを聞かされる。家族の幸せが自分の幸せだと語っていた梶川の言葉に、平介は直子が藻奈美として生きていくことが彼女の幸せなのではないかと思うようになる。そんな折、藻奈美の人格が現れ出したのである。娘が戻ってきたと喜ぶ平介だが、同時にそれは直子の人格が消えることを意味していた。そして、複雑な想いの平介に運命の日はやってきた。平介と直子は、初めてデートした岬の公園で永遠の別れをする----。それから数カ月後。花嫁の父である平介は、藻奈美を文也に嫁がせようとしていた。ところが、彼は自分の喉元を触って髭の剃り残しを確かめる直子の癖から、実は藻奈美の人格は直子のままであったことに気づいてしまう。だが、彼女の幸せを考えた平介は、彼女を娘として送り出してやるのだった。

goo映画より

娘の体に妻の人格が宿っているとはいえ・・・ヤっちまうのはどうかと思う。

序盤妻が死ぬとき娘の指輪が光る現象があったがあれは人格が乗り移ったという描写をわかりやすく演出しただけなのだろうが・・・少し過剰すぎて指輪そのものが何かの力がある、あるいは制約として機能しているのではないかと憶測したが特に関係がないということは、上記で述べたとおりに人格が乗移ったというだけなんだろうか?