朝6時、偽パティシエお目覚め
みなさまの暖かい応援コメントや
プレゼントに
薄暗い部屋の中、独り にんまり
みなさま、ありがとうございまする
そして、寝巻きのジャージから、活動用のジャージへ
へ~んしん
ださいジャージの上におしゃれなエプロンを身にまとい
足元はモコモコソックスできめる
おしゃれ感覚ぜ~ろ~な偽パティシエであります
いつもより早い朝を迎える偽パティシエ
早くこのストレスから開放されたい一心
ことの始まりは約1ヶ月前のこと
だ~りんの妹を介して、
妹の上司が息子の10歳の誕生日を作ってほしいとな
そして、そのケーキは
アニメのキャラクター Calvin and Hobbes
あるいは「星の王子さま」であってほしいと。
・・・
あのはっきり色の入った感じのケーキは無理よと断りを入れ
試作を作るので、それで良ければお引き受けしますと返事
試作1
中はスポンジケーキにブルーベリーとイチゴを挟んだもの
男の子なので、ブルーベリーで紫色のクリームに
ケーキの形は、誰がなんと言おうと本であります
が、その上司が言う
「私の息子はイチゴやブルーべりーが嫌い」 だと
・・・いまそれ言うの~
あげく、「生クリームでなく、カスタードクリームで」 と
偽パティシエ 不快極まりない瞬間を体験いたしました
試作2
お望みどおり中はカスタードクリームと桃であります
中のクリームはこれでほぼ決まりなので
自信をもって試食していただく偽パティシエ
が、この上司が言う
「このクリームは繊細でとても美味しい
でも、パンチがない」 とな
・・・繊細なクリームにパンチ
繊細なクリームにパンチされたい んですか~
あのですね~、どんなに最高なクリームも
この最高にやわらかく甘いスポンジ生地の布団の中に入ると、
味が眠ってしまうと思うんですけど~
あげく
「カスタードクリームにクランチのチョコを入れてほしい」と。
・・・また、いまそれ言うの~
とろけるクリームの中に固いチョコ
想像したたけで身震いする瞬間を体験いたしました。
以前、どこぞやのケーキ屋で食べたのがお気に召したのだとか。
いいでっか~
それなら、その店で買いたまえ
私、オーダーメイド受け付けておりませんので
完全にプンプンしている私を
だ~りんが根気よくなだめる
そして、妹の立場も考えてほしいと最終手段を使う
しばし迷路に迷い込んだ偽パティシエ
アイシングで本格的にキャラクターケーキを作るべきか・・・
キャラクターものでなくとも、こどもの頃に心奪われた
あのショートケーキのように、少年の目を輝かせるドルチェが
あるのではないか・・・
デコレーションの本を読みあさる日々
そして、たどりつく
やはり私がすべきことは、
見た目、中身ともに美味しいドルチェとともに
大切な人と、美味しい時間をもっていただく
ただそれだけ。
スーパーで買えるドルチェを作る気はない
再度、だ~りんに今後このように
客の希望に振り回されるようなオーダーの受け方はしない
と言い、10歳の少年への誕生日ケーキを作ることに。
魂とともに復活した偽パティシエ
そして1週間前・・・
震災の義捐金をくれた方々へお礼の気持ちをこめて作ったマカロンを
その上司がみて言う
「お金はいくらでも出すのでマカロンも30個作ってほしい」 とな。
・・・
私のマカロンはですね~
子供におもたせするチープなものでね~よ
こんなに苦労して作り上げるマカロン
むしろメインを飾るべきもの
そこらのクッキーと同じにしてもらっちゃ~困るよ
「お金をいくらでも払うというのなら、
ミラノまで行って買ってきな」
と、だ~りんに言う、カンカンな偽パティシエ
だ~りん「これはまだ売り物じゃない」と通訳したようです
そんなこんなで今日という日がやってきたのであります。
長らくお待たせいたしました。
いつも応援してくださる皆様と全て分かち合いたく
ついつい・・・ 許してけろ~
それでは完成品をどうぞ~
卵15個を使ったスポンジに、
800mlの牛乳、8個の卵黄が入るカスタードクリーム
クランチのチョコは私の心が絶対にむ~り~なので、
ミルクチョコレートガナッシュを作りシロップ代わりに塗りこみ
本のページは9歳から10歳にという意味で
9ページ、10ページ
そして星の数も10個
左の9ページの月の前にはカバンを。
9歳で得た大切な物を入れて、10歳に引越しです
少年の好きなキャラクターが月の上でハグ。
COMPLEANNO 一文字なんだそうですが、
イタリア2年生パティシエ
勝手にCOMPLE と ANNOに分ける失態
―でつないで誤魔化すという一級の腕をもつ偽パティシエ
そして書いた鉛筆はもちろん、偽パティシエ御用達の
チョコレートペンシル
そう、これがペン作りを練習していた理由であります
月は、ビン坊ちゃまスタイルで表だけ
しかしながら裏には9歳で得た宝物を隠して・・・
これのどこまで、彼が理解するのか分かりませんが、
自分のために作られたケーキ
笑顔で20人のお友達と食べていただきたいものです
そして、クマ君たちと
ホワイトチョコガナッシュのマカロンを
サプライズとして。
総材料費100ユーロであります。
もちろん私たちはまだまだ修行の身。
販売許可も得ていないので、
材料費だけ請求させていただくことに
ただで練習できると思えば美味しい話であります
しかしながら、練習を含めなが~い1ヶ月
既に出来上がったデザインのものを作るのではなく、
構想からスタートするドルチェ作りは本当に大変
しかしながら、腕を磨き、色々なことを学び、発見し
K&Fらしいドルチェをもっと作りたいと思わせて
くれた挑戦でありました。
次のオーダーは5月のパーティー
さて、どうなることやら・・・
その前に、
しばし休暇を頂戴することにした偽パティシエです
あっ、あまり物のドルチェ 食べないと
毒見としてお客様と同じものを食べる
これも偽パティシエの仕事なのであります
みなさまの暖かい応援コメントや
プレゼントに
薄暗い部屋の中、独り にんまり
みなさま、ありがとうございまする
そして、寝巻きのジャージから、活動用のジャージへ
へ~んしん
ださいジャージの上におしゃれなエプロンを身にまとい
足元はモコモコソックスできめる
おしゃれ感覚ぜ~ろ~な偽パティシエであります
いつもより早い朝を迎える偽パティシエ
早くこのストレスから開放されたい一心
ことの始まりは約1ヶ月前のこと
だ~りんの妹を介して、
妹の上司が息子の10歳の誕生日を作ってほしいとな
そして、そのケーキは
アニメのキャラクター Calvin and Hobbes
あるいは「星の王子さま」であってほしいと。
・・・
あのはっきり色の入った感じのケーキは無理よと断りを入れ
試作を作るので、それで良ければお引き受けしますと返事
試作1
中はスポンジケーキにブルーベリーとイチゴを挟んだもの
男の子なので、ブルーベリーで紫色のクリームに
ケーキの形は、誰がなんと言おうと本であります
が、その上司が言う
「私の息子はイチゴやブルーべりーが嫌い」 だと
・・・いまそれ言うの~
あげく、「生クリームでなく、カスタードクリームで」 と
偽パティシエ 不快極まりない瞬間を体験いたしました
試作2
お望みどおり中はカスタードクリームと桃であります
中のクリームはこれでほぼ決まりなので
自信をもって試食していただく偽パティシエ
が、この上司が言う
「このクリームは繊細でとても美味しい
でも、パンチがない」 とな
・・・繊細なクリームにパンチ
繊細なクリームにパンチされたい んですか~
あのですね~、どんなに最高なクリームも
この最高にやわらかく甘いスポンジ生地の布団の中に入ると、
味が眠ってしまうと思うんですけど~
あげく
「カスタードクリームにクランチのチョコを入れてほしい」と。
・・・また、いまそれ言うの~
とろけるクリームの中に固いチョコ
想像したたけで身震いする瞬間を体験いたしました。
以前、どこぞやのケーキ屋で食べたのがお気に召したのだとか。
いいでっか~
それなら、その店で買いたまえ
私、オーダーメイド受け付けておりませんので
完全にプンプンしている私を
だ~りんが根気よくなだめる
そして、妹の立場も考えてほしいと最終手段を使う
しばし迷路に迷い込んだ偽パティシエ
アイシングで本格的にキャラクターケーキを作るべきか・・・
キャラクターものでなくとも、こどもの頃に心奪われた
あのショートケーキのように、少年の目を輝かせるドルチェが
あるのではないか・・・
デコレーションの本を読みあさる日々
そして、たどりつく
やはり私がすべきことは、
見た目、中身ともに美味しいドルチェとともに
大切な人と、美味しい時間をもっていただく
ただそれだけ。
スーパーで買えるドルチェを作る気はない
再度、だ~りんに今後このように
客の希望に振り回されるようなオーダーの受け方はしない
と言い、10歳の少年への誕生日ケーキを作ることに。
魂とともに復活した偽パティシエ
そして1週間前・・・
震災の義捐金をくれた方々へお礼の気持ちをこめて作ったマカロンを
その上司がみて言う
「お金はいくらでも出すのでマカロンも30個作ってほしい」 とな。
・・・
私のマカロンはですね~
子供におもたせするチープなものでね~よ
こんなに苦労して作り上げるマカロン
むしろメインを飾るべきもの
そこらのクッキーと同じにしてもらっちゃ~困るよ
「お金をいくらでも払うというのなら、
ミラノまで行って買ってきな」
と、だ~りんに言う、カンカンな偽パティシエ
だ~りん「これはまだ売り物じゃない」と通訳したようです
そんなこんなで今日という日がやってきたのであります。
長らくお待たせいたしました。
いつも応援してくださる皆様と全て分かち合いたく
ついつい・・・ 許してけろ~
それでは完成品をどうぞ~
卵15個を使ったスポンジに、
800mlの牛乳、8個の卵黄が入るカスタードクリーム
クランチのチョコは私の心が絶対にむ~り~なので、
ミルクチョコレートガナッシュを作りシロップ代わりに塗りこみ
本のページは9歳から10歳にという意味で
9ページ、10ページ
そして星の数も10個
左の9ページの月の前にはカバンを。
9歳で得た大切な物を入れて、10歳に引越しです
少年の好きなキャラクターが月の上でハグ。
COMPLEANNO 一文字なんだそうですが、
イタリア2年生パティシエ
勝手にCOMPLE と ANNOに分ける失態
―でつないで誤魔化すという一級の腕をもつ偽パティシエ
そして書いた鉛筆はもちろん、偽パティシエ御用達の
チョコレートペンシル
そう、これがペン作りを練習していた理由であります
月は、ビン坊ちゃまスタイルで表だけ
しかしながら裏には9歳で得た宝物を隠して・・・
これのどこまで、彼が理解するのか分かりませんが、
自分のために作られたケーキ
笑顔で20人のお友達と食べていただきたいものです
そして、クマ君たちと
ホワイトチョコガナッシュのマカロンを
サプライズとして。
総材料費100ユーロであります。
もちろん私たちはまだまだ修行の身。
販売許可も得ていないので、
材料費だけ請求させていただくことに
ただで練習できると思えば美味しい話であります
しかしながら、練習を含めなが~い1ヶ月
既に出来上がったデザインのものを作るのではなく、
構想からスタートするドルチェ作りは本当に大変
しかしながら、腕を磨き、色々なことを学び、発見し
K&Fらしいドルチェをもっと作りたいと思わせて
くれた挑戦でありました。
次のオーダーは5月のパーティー
さて、どうなることやら・・・
その前に、
しばし休暇を頂戴することにした偽パティシエです
あっ、あまり物のドルチェ 食べないと
毒見としてお客様と同じものを食べる
これも偽パティシエの仕事なのであります