おぞましいほどの気持ちの沈み、完全無欠なほどの無気力、不毛な大地のような意欲のなさ、アレは一体なんなんでしょう。
無気力感とかそういうの、皆さん覚えはあるでしょうけれど、ボスを倒して満身創痍になってすら颯爽と登場する裏ボスの如く、上位互換なんてレベルじゃないものというのが、この世界にはいくつかあります。
私のようなこういう病気かかるとお馴染みのアレ、なんなんだろう。
どっから湧いて出てくんだ。
印象的なのは入院中に頓服(緊急に応急処置で飲む薬)の副作用に襲われた時の末期的な辛さ。
よく言われている表現ですが、だるいとかじゃないんです。
風邪ひいたりした時みたいに重いんじゃないんです。
私もこないだ月間ノルマの体調不良で、朝起きた時、重力が数倍になっちゃったのかってくらい体が重くて、これ床抜けんじゃねえ?って思いました。
違うそうじゃない。
だるいんじゃないんですアレは。
体は動きはします。
ただ、動けないという動きにくさと、動かないという回路切れちゃったさ、それは明確に違うんです。
断線とかして「動く」というコマンドがすっ飛んでるんです。
その境地、そこはぺんぺん草一本生えない不毛な大地。
空気もねえ、イオンもねえ、心を潤す何かもねえ、おらこんなとこさ嫌になります。
正直アレの時はせいぜい心臓とか肺とかが機械的に動いているだけです。
例えば「うつ」。
それは「大うつ」と「小うつ」とあって、言ってしまえば小うつは偽物、いわゆる五月病とか見たいな怠けで、そういえば以前それで会社休んだくせに元気に観光地を走り回る姿をSNSに投稿してバレたお馬鹿さんがいましたね。
真の敵は違います。
体はおろか心も動かないんです。
好きなことなんて心や頭の念頭から全滅します。
全滅です。
やるべきことがやりたくなくてやれないんじゃない。
やりたかったこと、好きだったこと、何もかもが自分の内から奪われるんです。
療養中の今、私は積極的に薬でコントロールして、好きな製作やら読書やらはたまた役所の手続きなどやるべきことをやっています。
それができることがどれだけ大事なものか。
アレは底なし沼どころじゃない、床がなく、落ちてる感覚すらも奪われ、立っているのか倒れているのかもわからないえげつないものなんです。