あさばの夕食は月替わりの献立ですが何十年もお邪魔して

いるとあまり変わり映えがしません。

 

美味しいのですが当たり前になってしまうと感動はありま

せん。

 

人間は慣れてしまうと普通になってしまいます、化学調味料

は使用せず食材を吟味し丁寧に調理した日本料理は派手さは

ありませんが滋味深く日本を代表する高級旅館の名に恥じな

い贅沢な夕食ですが日本の温泉旅館文化に沿った部屋出しの

食事には限界があります。

 

高級料亭も同じですが調理に対するライブ感がない、若干

温度管理が微妙な場合があるなど高級割烹や懐石をカウン

ター頂く場合と異なります。

 

最近の高級温泉旅館は部屋出しではなく厨房に隣接した個室

の食事処を設けるのが一般的になりつつあるのも合理性にも

とづいた判断なのでしょう。

 

高級鮨店がカウンターで一貫一貫、職人が丁寧に握った鮨

に煮切り醤油を刷毛塗りして差し出すのも高級お座敷天婦羅

が客の目の前で揚げたてをさっと出すのもライブ感はもちろ

ん出来立ての美味しさを秒単位で味わって貰う工夫に他なら

ない。

 

贅沢を言うときりがなく、部屋出し料理に不満もっている

わけじゃなく板長にしても仲居さんにしても大変な思いを

して働いているのに結果がベストじゃない事に申し訳ない

ような気がするので感想を述べているのです。

 

焼き鳥や串揚げ、炉端焼きも高級食材じゃなくても目の前

で熱々なら凄く美味しいですからね・・・・・・・・・・

 

ごちゃごちゃ能書き垂れましたが満足で納得の夕食に感謝

です、またお邪魔します、生きてる限り利用させてもらい

ます。

 

そら豆の擦り流し

先付けは和牛帆立青野菜

お椀は太刀魚のおすまし

お造りはアオリイカと真鯛

名物の穴子の黒米鮨

地魚きんきの炭火焼を目の前で焼き上げます

焼きあがれば皿に盛り込みます

伊勢海老です

食事は蛤の炊き込みご飯山菜の苦みと共に漬物と味噌汁

食後の果物はマスクメロン

最後のデザートはアイスクリーム二種