今回は長野県にある戸隠神社の奥社・九頭龍社を紹介する。
戸隠神社へは長野駅からアルピコ交通のバスで約1時間。このバスがかなり混雑するのは経験済みであり、長野駅前のバス乗り場には長い行列ができる。そこで今回は長野駅から少し離れた始発の長野バスターミナルまで歩き、そこからバスに乗った。
これが大正解で、運転手横の唯一の一人座席を確保。次の長野駅前バス停では長蛇の列ができており、「満席になりますので、相席でお願いします」と係員の声。
ただ、アルピコ交通バスは人数をきちんとカウントして臨時の2号車を出してくれるところが素晴らしい。2台体制で出発したのだが、両方ともほぼ満席。途中から乗った人は何人か座れなかった。
ちなみに、帰りも戸隠営業所から臨時の増便を出してくれて、それで帰った。この帰りの臨時便には5人くらいしか乗らなかったのだが、通常便に立ち席でいいから乗せてほしいと言った乗客に対して、「危険なので、できれば増発便に乗ってほしい」と誘導して、きちんと増発便を出すところがさすがである。
さて、戸隠神社であるが、これは戸隠五社と言って5つの神社から構成される。手前から順に宝光社(ほうこうしゃ)、火之御子社(ひのみこしゃ)、中社(ちゅうしゃ)、九頭龍社(くずりゅうしゃ)、奥社(おくしゃ)である。
このうち九頭龍社と奥社は1つの境内地にあるので、場所の数としては4箇所ということになる。私は中社のみ4回目の参拝、ほかは3回目の参拝である。
一番手前にある宝光社から順に巡るのが普通だと思うのだが、今回は逆順にして、奥社・九頭龍社に先に参拝する。これには深い理由があるのである。
神社の世界には、里宮(さとみや)に対する山宮(やまみや)であるとか、奥宮(おくみや)とか奥社(おくしゃ)と呼ばれるものがある。これは通常、奥宮に参拝するのが大変であるから、手前に里宮ができたということであろう。だから、参拝するのが大変な奥宮は、里宮に対して参拝者が少ないのが普通である。
しかし、戸隠神社の場合には奥社の方が参拝者が多いのである。大変著名なパワースポットなのである。一刻も早く到着しないと、人、人、人で埋まってしまうのである。
午後よりは午前が良いし、同じ午前でも10時台より9時台が良い。早朝ならもっと良いのである。今回は長野駅周辺に宿泊しており、8時30分頃のバス(朝7時のバスの次の便)を選択。それでも前述のようにバス2台体制の混雑なのである。
戸隠奥社入口というバス停で降りると、名称通り、奥社参道がある。9時40分くらいの到着だったが、既に人がいっぱいである。
この戸隠奥社参道は約2kmある。片道約30分。
日本一長い神社の参道は武蔵国一宮である大宮氷川神社の参道と言われており、約2kmである。しかし、ここもほぼ同じ距離があるのである。誰かが正確に測定したわけでもないだろうから、もしかしたら、こちらが日本一の可能性もあるのである。
しかも、大宮の氷川参道はそのほとんどが一般道である。つまり、ほとんどが境外にある。
それに対して戸隠神社の奥社参道は神社専用の参道である。そして、参道入口に近いところのどこかに「これより境内地」と書いてあったように思う。
なお、過去記事で紹介している山梨県山梨市にある大嶽山那賀都神社(だいたけさんながとじんじゃ)も参道が長い。社号標まで15分くらい歩き、さらにそこから社殿まで10分ほど歩いたと書いてあるから、こちらも2km前後ありそうな感じである。本当の日本一はどこの参道なのか。
参道の最初の方にある境内社。石碑の文字が読み取れず、誰を祀った祠なのか不明なのであるが、そういう場合でも私はだいたい参拝する。もちろん、私以外誰一人として参拝しているのを見たことがないが。
誰だかわからない神様に対して何を祈念するのか。私は「御守護くださいまして、ありがとうございます」と言っている。
画像で見ると、変わり映えしないように思われるかもしれないが、実際にはかなり歩くのが楽しい。
この参道の雰囲気は途中で変化するのであるが、まず最初の部分では「癒しと生命力」といった印象を受ける。これは途中の随神門の手前まで続く。
もう少し明るい感じの部分。
随神門の少し手前から杉並木が始まり、雰囲気が変化する。奥深い、深遠な感じ。
随神門。
茅葺き屋根に草や苔の緑が美しい。
ここが参道の中間地点という感じである。この後、圧倒的に素晴らしい世界が待っている。
圧倒的な杉並木。異次元世界である。
神社の素晴らしい参道の話は過去記事で何回かしている。
椿大神社、箱根神社、榛名神社、秋葉山本宮、伊和神社・・・。参道が素晴らしい神社はたくさんあって、もちろん、日本一を決めるなどできないのだが、この戸隠奥社参道は一般的な人気や知名度を含めた、賛同者が多そうな日本一候補かもしれない。
圧倒的杉並木がしばらく続いた後、最初の「癒しと生命力」の場の気に戻った感じのゾーンや、「癒しと生命力」と「異次元の深遠さ」がミックスしたような場の気のゾーンがある。
最後に若干登山的な上りの石段がある。結構きつい。
その途中に境内社。ここは「飯綱大明神」と読める。なお、戸隠へのバスは途中で飯綱高原というところを通る。飯綱は山の名称である。
石段を上りきって、やっと到着。左手にあるこの社殿が九頭龍社である。
御祭神は九頭龍大神となっているが、過去記事で何度も紹介しているように、その実体はうちのチームの高龗神(タカオカミノカミ)である。
高龗神の「龗」という字は、雨カンムリの下に「口」の字を横に3つ並べ、その下に「龍」と書く。日本で龍神と言ったら、わずかな例外を除いて高龗神を指す。そして、高龗神は女神であることも忘れないでいただきたい。
なお、箱根神社摂社の九頭龍神社も当社と全く同様に、御祭神は九頭龍大神であり、実体は高龗神である。
右手奥には一段高いスペースがあり、こちらが奥社である。
奥社の御祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと=タヂカラオ)。天照大神の岩戸隠れの際に、怪力で岩戸を開いた神様である。
戸隠という地名は、「天の岩戸」に由来している。そのため、戸隠神社は岩戸開きに功績のあった神々を祀っているということである。
中社の御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと=オモイカネ)で、岩戸開きの作戦を考えた智慧の神様。火之御子社の御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと=アメノウズメ)で、岩戸の前で踊りを踊った神様。
九頭龍社の場合には岩戸開きとは関係がなく、タヂカラオが祀られる以前から祀られていた土地の神様とのことである。奥社よりも歴史が古いのである。
「天の岩戸」風の場所? 説明が特にないため、違うかもしれない。
奥社・九頭龍社の社殿がある場所のスペースはかなり狭く、これ以上の見どころはない。
今回はあまりにも人が多すぎ、境内全景のような写真が撮影できなかった。参考として前回参拝時のものを貼っておく。
私の個人的な見解としては、はっきり言って社殿周辺の場の気は全くたいしたことがない。私としては、戸隠神社奥社の素晴らしさは参道や随神門にあるのであって、社殿にはない。
だが、それでも良いのである。それでも、戸隠神社奥社・九頭龍社の評価は5.0(満点)である。それほど参道は素晴らしく、訪れる価値がある。
今回撮影した奥社・九頭龍社の画像には人がたくさん写っている。もちろん、これでも人が少ないタイミングで撮影したのである。到着してすぐのタイミングである。
それが時間を追うごとに参拝者がどんどん増え、帰る頃には人の数がこんなものではなくなっていた。だから、少しでも早い時間帯の参拝が良いのである。
これは前回参拝時の画像である。
前回もたぶん同じくらいの時間に奥社に向かったと思う。今回とほぼ同じ条件だったのだが、このような人が入らない写真が撮れるタイミングすらあったのである。今回は完全ノーチャンス。もう、今後は無理だろう。
つまり、参拝者は増え続けている。これはほかの神社でも似たようなものであり、神社ブーム、パワースポットブームというのは歴然とあるし、参拝者は増える一方である。
だが、ある意味では良いのである。
過去記事「12のチャクラと光の柱」にあるように、意識レベルが高い覚者やスターシードなどが参拝に訪れると、その場所のエネルギーが強化され、より多くの人を引き付けるようになる。そして、神社を起点とした光のネットワークが出来上がる。
私も神社巡りを7年半くらいやっているが、その前の時代から全国の神社に数多く参拝していた人というのはいるわけであり(ちなみに、こういう人もスターシードだったりすることが多い)、多くの人が連綿とやってきたことが実を結んでいると言えるのである。
そして、そのことは地球全体のアセンションにも役立っているというわけなのである。
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過去記事はこちらからどうぞ。