お伊勢参りの際に是非併せて参拝したい神社(神宮125社を除いて)を1つだけ挙げるとすれば、私としてはこの椿大神社(つばきおおかみやしろ)を推薦する。一般的には夫婦岩で有名な二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)とかになるのだろうけど、椿大神社は伊勢国一宮であり、私の神社評価で5.0(満点)の神社である。そして、大好きな神社でもある。

 


今回は2回目の参拝で、前回は3年前の同じ夏だった。同じように伊勢神宮参拝旅行の初日に当社を訪れるという日程。アクセスは近鉄四日市からバスで1時間弱なので、関東からの旅行の場合は、当社に参拝して伊勢市に向かえば、初日はそれで終了という感じになる。伊勢神宮から近いかと言えば微妙(というか遠い)だが、普通の人はわざわざ当社参拝だけに関東から来るということにはならないから、お伊勢参りに併せて参拝するのが道理である。

3年前は途中から土砂降りの雨だった。参拝中は特に心が乱れることもなく、なんとも思わなかったのだが、その後伊勢に向かう近鉄電車が白子駅(伊勢市の50km手前)で運転取りやめ。降水量が一定水準を超えると橋をわたることができないのだという。「名古屋方面に戻る方は○番線の電車に乗ってください」のアナウンス(事実上、「帰れ」と言っている)。その後、なんとか津駅(伊勢市の40km手前)まで限定で電車が動いたのだが、並行するJRも同様にストップしていて、最終的には1時間待ちのタクシーに乗って、さらに1時間強の時間と1万3000円をかけて伊勢市にたどり着いたということがあった。さて、今回はどうなるか。

天候には恵まれた。そのためか、前回比で5倍以上の人がいたように感じられた。こんなに参拝者が来る神社だったっけ?

 

 

鳥居をくぐったすぐのところ。

 

 

これは獅子堂と呼ばれる社殿で、交通安全祈祷殿とのこと。

 


この神社で何と言っても素敵なのが境内参道。正直、日本一素敵な参道の候補と言っても良いくらい。参道の素敵な神社ってたくさんあるんだけど、日本一の候補ってなるとどこがあるだろうか。箱根神社、榛名神社、秋葉山本宮・・・。それぞれタイプが異なるけど、当社はその中でも最も普通に見える参道。「普通のつくりの参道が普通でないことの凄さ」とでも言おうか。

 

 

 

 

 


この参道をスタスタ歩いて行ってしまうのはもったいない感じすらする。ゆっくり歩いて、止まって、場の気を味わって、写真を撮って。すぐに拝殿に着いてしまわないように、一歩一歩ゆっくり進むこの感覚、わかっていただけるだろうか。

良い神社というのは、参道を歩くだけでも楽しいものである。たとえ前回のように土砂降りの雨の中であっても。神気に満ちた社叢の中を歩いているだけで、魂が喜ぶ感じがする。この「魂が喜ぶ感じがする」というのが、本当の自分が心の奥底で求めているものだという証なのである。

 

 



社叢を抜けて拝殿前に出る。この拝殿周辺の雰囲気もとても好き。

 

 

 

両脇の高い樹木と拝殿前石段のバランスが美しい。そして、ありきたりではない感じ。当社を当社と見分けることができる独特さ。参道の場の気は「感じるもの」だから画像で捉えるのが難しいのだが、拝殿周辺はこの見た目が当社アイデンティティーという感じ。

 

 

拝殿。御祭神は猿田彦大神(サルタヒコ)であり、 猿田彦大神を祀る神社の総本社とされる。 「そうか、内宮の近くの猿田彦神社が総本社ではないんだ・・・」と思うかもしれない。私も思った。それについては論争になっており、どちらの説もあるということである。

 

サルタヒコの妻が天鈿女命(アメノウズメ)であり、内宮そばの猿田彦神社やサルタヒコを祀る多くの神社同様に、アメノウズメを祀る境内社がある。しかも、これが相当に立派であり、美しくもあり、なかなか素敵な場の気を放ってもおり、延喜式内社なのである。名称は椿岸神社。

 

 

 

 

 

椿岸神社の脇には「かなえ滝」。

 

 

ここからは椿岸神社の周辺のいくつかの境内社。

 

 

行満堂神霊殿。神仏習合的な雰囲気を醸し出している。

 

 

椿立雲龍神社。

 

 

松下幸之助社。

 

参道を挟んで反対側のエリアには護国神社と延喜式内の縣主神社(あがたぬしじんじゃ)が並んで鎮座。

 

 

右側に護国神社。

 

 

左側に縣主神社。

 

以上、一通り参拝して境内を巡って所要時間40~50分程度。近鉄四日市・JR四日市方面へのバスは2時間に1本くらいしかないので、時間が余る。今回は神社直営の食堂がやっていたので、そこで食事。さらに時間が余ってしまうので、前回食事をした個人経営の喫茶店にも入って休憩。

 

バスはもう一系統あって、鈴鹿市のコミュニティーバスでJR加佐登駅を通って近鉄平田町駅に行く路線。こちらは1時間に1本あって、近鉄四日市・JR四日市方面へのバスの6分前にこのバスが来るように設定されている。ここで何を血迷ったのか、その場で電車の接続等を調べて、「近鉄平田町に出るのも悪くないな」と思って近鉄平田町へのバスに乗ってしまった。これが信じられないミス。なぜかというと、近鉄四日市のコインロッカーに荷物を預けていたから(笑)。当然、時間とお金をかけて近鉄四日市に荷物を取りに行かなければならない。これは「まあ、いいや」程度の話なのだが、近鉄四日市に向かう電車が、線路故障の影響で運転取りやめ。当社参拝で2回連続で近鉄電車が運転取りやめって、なんなのか。まあ、今回は約20分後に前言を撤回して「運転再開します」となったので小さな事件だったのだけれども(近鉄の「運転取りやめ」は一時的な運転見合わせではなく、列車の運転をその駅でやめて乗客全員を強制的に降ろすことを指すので、完全に前言撤回なのである)、相変わらず神社参拝旅行は色々なことが起きるものである。

 

当社の詳細情報や全ての画像は以下をご覧いただきたい。

 

現代神名帳 椿大神社

 

次回は伊勢神宮の内宮を紹介したい。

 

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