F1~あの先にある栄光~開かれた扉#3 | F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~は、1994年サンマリノGPで発生した事故の真相を追及するものです。

小説風に書いていきます。更新は2か月1回のペースでやっていきたいと思います。
タイトル写真:BigTallGuy

そして私は気付いたのだ。


公開されたテレメトリーデータの不自然な部分に。


何故ステアリングにかかる“ちから”が平坦に推移しているのか?


レーシングドライバーはマシンがコースアウトしそうなとき、いや、表現をかえるならオーバースピードでコーナーに進入してしまったとき少しでも内側へラインをとろうとする。


何故なら直線距離でマシンをコントロールしようとするよりも少しでもラインを内側へかえるほうがコースアウトまでの時間が稼げるからだ。


そうすることでコーナーを無事に抜けられるようにマシンをコントロールするのである。もちろん緊急回避行動だからレコードラインなんて完全に無視しているしその後の立ち上がりは最悪だろう。


しかしコントロールできずにコースアウトしてクラッシュするよりよっぽどマシなのである。


もちろんアイルトン・セナの事故ではマシンがコントロールできる状況にはなかったはずだから内側へラインを変えることは不可能だった。


しかし「不可能だった」とはあのような事故になった結果から私たちが判断しているだけだ。


アイルトン・セナ自身は最後まで「コントロール」しようとしていたはずだ。


それはコンクリートウォールに激突する数メートル手前でシフトダウンしていることからもわかる。


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