まずはステアリングコラムの破損のことから記述していこうと思う。
裁判に提出された資料からはステアリングコラムの破損を疑わせるには十分だった。
しかし、その裁判の被告でもあったデザイナーが「あらゆる証拠が示すのはステアリングコラムが原因ではない」と言っている。
私達には語られない事実がここにある。
重要なのは、ステアリングコラムの破損はクラッシュ前に発生していたのか、それともクラッシュ後に破損したのかという点だろう。
空軍基地研究所の見解は、クラッシュ後という見解だった。
その内容は「疲労亀裂の痕跡もあるが、ステアリングコラムの破損はクラッシュによるインパクトが原因」という見解を示した。
金属の破断箇所を調べることで、金属疲労の破断なのか衝撃による破断なのか判断することができる。
私は、この空軍基地の見解を支持したい。もちろん、たったひとつの見解で決めつけてしまうのは危険だが、裁判に提出された複数の証拠品の中で唯一、人の手で改ざんするのが不可能な要素であることは間違いない。