何かを隠している。
そう確信できたとき、私の中で言いようもない悔しさのようなものがわいてきた。
真実を知っているものは、なにもこのデザイナーだけではないはずだ。
タッグを組んでいた、もう一人のエンジニアも知っているだろうし、チームオーナーも知っているのだろう。
思えば事故の後に発足された事故調査委員会の報告書から流れてくる情報にも不審な点は多い。
例えばオンボードカメラの映像に関することもそうだろう。
事故直後、録画はなかったとされて、かなりの時間が経過してから検察側へと提出された。
テレメトリーデータに関することも同じだ。
事故直後、チームのスタッフによってブラックボックスは開けられていた。
データ破損などを理由に検察側への提出にかなり時間がかかった。
あの日、あの時起きたことは世界中の人達が知りたいことだ。
それを何らかの理由で隠蔽しているのだ。
少なくとも右リヤは原因ではない。
世界中にいるアイルトン・セナを愛した人達は騙されないで欲しい。