F1~あの先にある栄光~証人#2 | F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~は、1994年サンマリノGPで発生した事故の真相を追及するものです。

小説風に書いていきます。更新は2か月1回のペースでやっていきたいと思います。
タイトル写真:BigTallGuy

そして、右リヤタイヤがステップアウトしたのであれば、アイルトン・セナのオンボードカメラの映像と矛盾してしまう。


事故のあと、しばらくしてから、あのアクシデントが発生した時のテレメトリーデータが公表された。


そのデータでは、異変に気が付いたアイルトン・セナは、スロットルを全開状態から少しもどしている。


リヤタイヤがステップアウトしたことに気が付いてスロットルをもどしているのであれば、なぜ、ステアリングは左に切った状態を維持していたのか説明がつかない。


デブリを踏んでパンク状態にあったタイヤであれば、グリップを失うのも最初にリヤ側のはずだ。


当然F1マシンはオーバーステアの状態になるはずだ。そのとき、マシンの姿勢を保つためには、同時にステアリングも左側から右側へもどす必要性がある。


なぜなら、スロットルを少しもどす行為は、フロントへマシンの荷重が移り、よりオーバーステアの傾向になってしまう。まして、パンク状態になっていたのであれば、リヤタイヤのグリップが戻らずに、よりその傾向が強くなるはずだからだ。


もちろん、カウンターをあてる大きさの程度もあるが、オンボードカメラの映像では、完全にラインから外れ、映像が途切れるまで、アイルトン・セナは、ステアリングを左に切ったままになっている。


さらに別のカメラ映像でトップを走るセナがラインから外れていくシーンが前方から撮影されているものがあるが、その映像をみても、アイルトン・セナのマシンがオーバーステアの状態からコースアウトしているようには見えない。


直後を通過するミハエル・シューマッハのマシンとの向きの違いを確認すれば、一目瞭然である。


どちらかといえば、スロットルを少し戻しているのは、失ったフロントのグリップを(アンダーステア)回復するためにおこなった行為に思えてならない。


私は、このようなことをあの経験豊富なデザイナーが、コメントしていることに疑問を抱いた。