反撃開始 | F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~

F1~あの先にある栄光~は、1994年サンマリノGPで発生した事故の真相を追及するものです。

小説風に書いていきます。更新は2か月1回のペースでやっていきたいと思います。
タイトル写真:BigTallGuy

いよいよ、後半戦の時をむかえる。

振り返れば前半戦においては、チャンスが多かった。

しかし、そのチャンスを活かすことができずにいた。


あなたは、忘れてはいないはずだ。

予選3番手で臨んだ上海グランプリ。

スタートを失敗していなければ、優勝のチャンスだってあった。

コメントを求められて、初めて言い訳をした。

あの悔しさを忘れてはいけない。

あの後悔だけは、もう二度としてはいけない。

チームの指示通りのエンジン回転数だったかもしれない。

チームの指示通りのスロットル開度だったかもしれない。

しかし、現実は車が前に進んでいかなかった。

あの後、気付いたはずだ。

なぜ、もっと自分の感覚を大事にしなかったのだろう。

なぜ、いままでやってきたことのすべてをあの瞬間にやらなかったのか。

大事な場面で、重要な部分を人に頼ってしまった。



あなたは、忘れていないはずだ。


シルバーストーンで、元チャンピオンに背後に迫られた、あの感覚を。。。



あなたは、忘れていないはずだ.


もっと、予選で前に出ることができていれば、ドイツグランプリは人生にとって、最高のグランプリになるはずだった。



この一か月間、静かに心の奥底にある闘志を燃やしていたはずだ。

両手の手のひらの上にある至極の珠を、自分自身の目の前で最大限に大きく弾けさせ、最大限の集中力で臨もう。


「今日、ここで、今、決めるんだ」という決意だけが、自分のまわりのすべてを味方につけることができる。


グランプリ屈指の高速サーキットで、史上初のドライバーとなれ。