いよいよ、後半戦の時をむかえる。
振り返れば前半戦においては、チャンスが多かった。
しかし、そのチャンスを活かすことができずにいた。
あなたは、忘れてはいないはずだ。
予選3番手で臨んだ上海グランプリ。
スタートを失敗していなければ、優勝のチャンスだってあった。
コメントを求められて、初めて言い訳をした。
あの悔しさを忘れてはいけない。
あの後悔だけは、もう二度としてはいけない。
チームの指示通りのエンジン回転数だったかもしれない。
チームの指示通りのスロットル開度だったかもしれない。
しかし、現実は車が前に進んでいかなかった。
あの後、気付いたはずだ。
なぜ、もっと自分の感覚を大事にしなかったのだろう。
なぜ、いままでやってきたことのすべてをあの瞬間にやらなかったのか。
大事な場面で、重要な部分を人に頼ってしまった。
あなたは、忘れていないはずだ。
シルバーストーンで、元チャンピオンに背後に迫られた、あの感覚を。。。
あなたは、忘れていないはずだ.
もっと、予選で前に出ることができていれば、ドイツグランプリは人生にとって、最高のグランプリになるはずだった。
この一か月間、静かに心の奥底にある闘志を燃やしていたはずだ。
両手の手のひらの上にある至極の珠を、自分自身の目の前で最大限に大きく弾けさせ、最大限の集中力で臨もう。
「今日、ここで、今、決めるんだ」という決意だけが、自分のまわりのすべてを味方につけることができる。
グランプリ屈指の高速サーキットで、史上初のドライバーとなれ。