恋人とホットプレートで焼肉をした。好きなものだけ持ち寄って、キャイキャイと体を引っ付けながら並べる。たくさん盛ってくれた炊き立てのご飯も、ぼうっとしている間にこんがり焼けていくささやかでしあわせなお肉も、分厚い生命の煙、微かなレモンの香り、すべてが私の胸をキュンと切なくさせた。


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 おととい、ついに3年間クソ好きだった笑顔の下手っぴなアイツをブロックした。好きでいさせてくれてありがとう。楽しかった、って自分勝手だから思える。ビタミンの足りていない肌がヒリヒリ痛む。120円の缶チューハイがまわるまわる。別にアイツは私のこと嫌いだったよって真剣に考えちゃう前にもっと流し込む。もっともっと。だから友達できないんだよって、カラカラ笑われた学校近くの狭い居酒屋から出なきゃ。あっこれ美味しい、でもどれだっけ、いっぺんに焼いたから分かんなくなっちゃったね。モクモクと幸せが立ちのぼっていく。下手っぴな表情で大好きって抱きついたりして。曖昧な炭酸の刺激が喉に残ってる。いーないーな皆は大人になれて、って泣いちゃった少女をまっとうな大人のフリなんかしてなだめて。

↑ここまでお酒をのんでいる


 幸せも不幸も全部は見せないで。結局みんな秘密に恋してる。最近また死にたくなってるんだ。そしたら近鉄線区間準急でおやすみ。