フライングVと共に発表されたギブソンの冒険作変形ギター・エクスプローラーを見て行きます。

 

エピフォンのコリーナとは同じ材とは思えない上質感漂うコリーナです。

マホガニーも銘木ですが、この上質なコリーナも美しい材です。

コリーナが美しい材だと言うのはナチュラル仕上げしか無いので分かります。

でも、エピフォンのコリーナは杉の木の様で別にどうって事は無いです。

 

惜しい事にセンター2ピースです。

裏側の方が分かり易いです。

これは貼り合わせてから表裏を決めているからだと思います。

向かって上側の材で一枚物なら最高でしたが、何分にも廉価版なので我慢です。

3万ドルの上級品・コレクターズエディションは1枚物で更にマーフィーラボのHeavy Agedです。

 

柾目で木取りをしていますが、側面を見るとこの様な風景を見せます。

ボトム側です。

 

こちらは上側面です。

やはりエキゾチックな杢目です。

エピフォン版も限定モデルの単板物でしたがこんな杢目は出て居ませんでした。

似て非なるコリーナを使うのがエピフォンと言う事でしょう。

 

ピックガードはオリジナルに準して贅沢な4ピースです。

他では中々見掛けません。

 

ジャックプレートも同じ材から切り出しています。

黒バージョンも有りますが、私は白の方が好きです。

 

黒のPUリングと白いピックガードのコントラストが素敵です。

これを設定した人のセンスに感謝です。

VOS仕上げなので中途半端なAged感のPUカバーがダサいです。

 

インディアンローズウッドの指板です。

木地の詰まり具合はイマイチですが、色味は最高です。

手持ちのレスポールとの比較でも最高の部類です。

Wildwood Guitarsの担当(ランスさん)によると、このコリーナシリーズはどれも黑い材が使われているそうです。

とは言え、コレクターズエディションは上質なブラジリアンローズウッドが使用されています。

とても羨ましいです。

でも、それは日本には輸入出来ないので諦めざるを得ません。

やっぱり440万円は買えません。

仮に同様のフルスペックレスポールが有って、それが輸入出来れば頑張って買います。

 

こちらは何時もの磨き作業後です。

やはり木地の詰まり具合は普通のヒスコレと変わらないのが分かります。

でも、黒味が強いのは嬉しいです。

やはり、Wildwood Spec Murphy Painted が特別なのが分かります。

フレットも磨いたので滑らかでとても弾き易いです。

 

エクスプローラーのロングテノンです。

PUの後ろまで通っています。

果たしてこれがどれ位音質に貢献しているかは分かりません。

でも、物理的に剛性が高い筈なのできっと良いと勝手に信じます。

レギュラー品はPU中央のレスポールで言うロングテノンと同じらしいです。

当たり前では有りますが、キッチリと組まれた工作精度の高さは流石です。

70年代かえあ80年代位のギブソンはこの組付け精度が甘くて隙間が空いていました。

多量の合成接着剤で誤魔化していますが、年月が経つと劣化します。

微妙にネックが起きている個体を多数見掛けました。

 

ケースです。

オリジナルの忠実なレプリカとの事ですが、私には分かりません。

 

ラッチは中央がこれです。

両サイドがこの鍵付きで3ラッチです。

 

果たしてこんなギターに興味が有る人がどれ位いるでしょうか?

でも、興味の有る酔狂な人は早めの購入をお勧めします。

慣れて来ると意外と弾き易いし、音もエクスプローラーならではの音が有るので良い感じです。

見た目ほど妙なギターでは無い事が分かりました。

22年に製造が終わったと言う噂なのでお早めにどうぞ。

 

宜しくお願いします。

またしてもWildwood Specのレスポールが販売されています。

R8のHeavy Agedです。

こちらの現地価格は$7.999USD≒1,180,000円です。

何故か、こちらで買った方が安いです。

 

こちらはR0のLight Agedです。

現地価格は$8.499≒1,250,000円です。

やはりこちらも全然安く買えます。

理由は分かりませんが、国内ディーラーで大量に買い付けをしたのでしょうか?

 

この普通のWildwood SpecはトップをHand Selectして、Wildwood Guitarsの特注PUを搭載した仕様となります。

故に、PU以外はGibson Japan物のHand Selectと略同じです。

Wildwood Guitarsの販売価格も通常モデルと同じです。

 

気になるのは新品”S"となっている事です。

海外の販売サイトではS=新品は、文字通りの新品で正規ディーラーが保証書を発行する物のみとなっています。

日本の楽器屋が買い付けた物は正式には新品では無く、MINTとかOpen Boxや新品同様と言う状態です。

決して新品とは表示出来ません。

ちょっとそこが気になりました。

 

Wildwood Specはとても良いのですが、本当に良いのはMurphy Painted等の特別モデルです。

これらは指板もボディーも、勿論塗装も違うので特別な仕様で素晴らしいレスポールです。

それらを紹介すれば良いのに中途半端感を拭えません。

 

とは言え、価格が安いので買っても良いと思います。

私のWildwood Specは全部Murphyモデルなのでこちらは分かりません。

 

宜しくお願いします。

大好きなWildwood Specですが、国内の販売店が輸入して販売しています。

個人の小さいお店ですが、拘りの有る良いショップで、私もヒスコレを1本買っています。

こちらのスペックは$8.499USDなので今日現在だと約124万円です。

為替相場もっと有利な時に買いつけたのでしょうか?

自分で輸入するよりも遥かに安価です。

 

このトップがお好みならとても良い買い物だと思います。

 

Wildwood Specはトップを選んでいるので標準品よりも良い物が多いです。

ただ、残念なのはMurphyモデルでは無いので標準品と差異が有るのはトップとPUのみです。

Murphyモデルならではの特別な指板やマホガニーが採用されていないのが残念です。

勿論、塗装の差も大きいです。

余裕が有れば絶対にMurphyモデルをお勧めします。

 

でも、それらを含んでもGibson Japanのモデルより良いと思います。

 

興味の有る方はどうぞ。

 

宜しくお願いします。

エクスプローラーですが、紛れもなくギブソンの音です。

でも、レスポールとは違います。

 

ソリッドボディーのエレキギターでも材質、形状で音質に差が有ります。

誰もが経験している事です。

で、このコリーナ(アフリカンリンバウッド)でこの変な形だとどんな音がするのか?

 

PUはカスタムショップの定番”カスタムバッカー”です。

実は、このPUは好みでは無いです。

アルニコⅢマグネットが好きではないのかも知れないと思っています。

少なくともレスポールとの相性は良いとは思えませんでした。

ところがです。

何とこのエクスプローラーでは気になりません。

何時もの薄っぺらく奥行き感が希薄な印象が払拭されています。

PUとボディーに相性が有るのは周知していますが、嬉しい誤算です。

 

このボディーとコリーナとの組み合わせはレスポールから煌びやかな高音を薄めた感じです。

代わりに締まった低音と滑らかな中音を出力します。

クリーンも良いですが、歪ませても潰れる事のないタイトな低音と分離感を提供します。

こんなヘンテコな形なのにバーサタイルな要素が強いギターです。

 

最初は違和感を感じた弾きご心地も慣れるに従い薄まっています。

例の尖がって大きなショルダーも自分のショルダーを乗せる感じの良い”ショルダーレスト”になります。

勿論、この形状ですからハイポジションへのアクセスは良好です。

この1958年に発表されたES-335も同じくハイポジションへのアクセスが優秀です。

フライングVも含めてギブソンはレスポールの唯一の欠点を克服したかったのでは無いでしょうか?

(多分違いますね)

 

マホガニーボディー&ネックのエクスプローラーは経験が無いので分かりません。

でも、コリーナのエクスプローラーは芯の有る滑らかで優しい音です。

その代償でしょうか?

明るさはあまり感じられません。

どちらかと言えば暗い音に感じます。

 

まだ弾き始めたところなのでこれから印象が変わるかも知れません。

セットアップ時に張ってくれたGibson Vintage Reissue 弦との印象でした。

 

宜しくお願いします。

他所様のネタでスミマセン。

 

凄いギターを紹介します。

大好きなWildwood Guitarsの売り物です。

50本限定で発売された本当の”Greeny"モデルです。

その後のCustom Shop物やましてや安物のGibson USAブランドのパチ物”Greeny”とはハッキリと区別しないとイケマセン。

これはブラジリアンローズウッド指板なので米国内専用品です。

何と$75,000です。

今日の為替相場で1,000万円越えです。

これでも良心的な価格設定です。

10万ドルで出しているのも見掛けました。

これは確か新品販売の時にはカーク・ハメット氏に逢える券が付いていたと記憶しています。

これは中古なのでもうとっくにそのイベントは終わってると思います。

 

それにしても凄いリアル感です。

過去にコレクターズチョイス♯1として発売されましたが、別物の再現度です。

 

バックも凄い事になっています。

こんなのを見せられたら本物かと信じてしまいます。

カーク・ハメット氏の所有になってからスイッチプレートの側に”TH”とイニシャルが刻まれたんですね、勿体ない。

 

そしてペグはシュパーゼル(?)のロックペグに交換されています。

元もグローバーでオリジナルでは無かったの別に良いかな?って感じです。

どちらもカッコ悪いので気になりません。

ヘッド修理痕はそれっぽくなっているだけで、実際には折れて居ません・・・・・・安心して下さい。

 

どうしても欲しい場合は自分で足を運んで、こっそりと内緒で持って来るしか無いです。

もし、成田でバレたら没収~焼却処分になります。

 

と言う事で、またセコイ投稿でした。

宜しくお願いします。

 

 

 

 

出来の良いレプリカヴィンテージパーツを探してかなり買いました。

特にテールピースとブリッジは面白かったです。

でも、本当のヴィンテージパーツは凄い事になっています。

1959 Gibson Light weight Stop Tail piece Burst ES-335 Original 58 59 Super rare | eBay

何とテールピースが約55万円です。

私はレプリカで充分満足です。

 

小ネタでスミマセン。

宜しくお願いします。

魔が刺して買ったエクスプローラーです。

何だか先に買ったWildwood Spec Murphy よりも良いレスポールを見掛けないので買って見ました。

こんな変な飛び道具にどれだけの方が興味を持たれているか分かりませんが、勝手にこの個体固有の個性も含めて書きます。

 

全体写真ですがピンぼけです。

こんな形をしているのでこの姿勢を保つためにクッションを詰めて立たせています。

今から60年以上も前にこんなヘンテコなカッコウをしたギターがウケると思ったのでしょうか?

完全にどうかしています。

このデザインの元ネタは当時大流行の兆しを見せていた車のテールフィンとの事です。

で、車の元ネタはジェット戦闘機です。

そしてフライングVはより分かり易いロケットですね。

 

フライングVよりは理性が有ると思うのですが、こちらの方が売れなかったのが不思議では有ります。

どうせ変なのを買うならより一層ぶっ飛んだ(そのまんま)方がウケたのでしょうか?

58年に19本(18本?)、翌59年に3本とかって大失敗企画です。

 

でかいショルダー部ですが、エリックさんの気持ちが理解出来ます。

確かに邪魔です。

こればかり弾いている人は慣れて大丈夫になるかも知れませんが、私には邪魔です。

でも、ぶった切る勇気は当然ありません。

 

何時もの磨き作業をしていない状態の指板です。

目の詰まりがWildwood Spec Murphyと較べる粗いです。

あれが特別なんだと思います。

でも、色味はとても黒くてカッコ良いです。

ナットの調整は何時もお願いするのですが、本当に上手です。

 

この画像で分かりますか?

うっすらと杢が出ています。

コリーナも杢が出るんですね。

前に買ったエピフォンのコリーナVはこんな様子は全く有りませんでした。

同じ材とは思えません。

勿論、この辺も杢が確認出来ます。

 

ネックにも薄っすらと杢が出ています。

材はとても良いと思います。

 

こちらの〇で囲んだジョイント部ですが、仕上げが粗いです。

平面トップのボディーにネックの仕込角を付ける為の指板との面合わせをした痕跡です。

もう少し滑に仕上げれば良いのに、波打っています。

とても1万ドルのギターとは思えません。

1ピースボディー+ブラジリアンローズウッド指板+Agedのコレクターズエディションは3万ドルです。

そちらもそうなのでしょうか?

それとも58年のオリジナルがそうなのでしょうか?

ギブソンだから(?)許される仕上げだと思います。

日本製には有り得ない仕上がりです。

まぁ~、私的には笑ってすませちゃう感じです。

 

ダラダラと長くなるので今回はここ迄とさせて頂きます。

 

宜しくお願いします。

1958 Korina Explorerが無事に届きました。

アメリカはコロラド州からの長旅でも何の問題も無く届きました。

前回のR4は何だったのでしょうか。

さて置き・・・・・・やっぱり変なギターです。

何時の様に座って抱える訳ですが・・・・・・違和感が大アリです。

当然ですがネックは普通です。

1958モデルなのでR8と同じグリップで、これはこれで好きです。

実は、R8、R9、R0のどのネックも其々好きです。

 

今回もWildwood Guitarsの調整は素晴らしいです。

特にナットの切り込み調整は完璧です。

過去に国内の販売店、リペアショップの数店で経験をしていますが、これ程上手く切ってくれた事は無いです。

そして、このショップは国際貨物で有るにも関わらずチューニングはそのままです。

弦を緩める事無く送って来ます。

普段から弾かない時も弦を緩める習慣が無いのですが、やっぱり弦は張った状態でネックがバランスしているので正解だと思います。

 

ギターの詳細は改めて報告します。

取り敢えずは無事に届いてホッとしています。

 

宜しくお願いします。

 

新ネタのエクスプローラーが無事に通関して本日到着します。

何時もの様に予めこちらからブラジリアンローズウッドは使用していないと伝えましたが、通関部から連絡が来ました。

こちらからこの画像とギブソンのHPのURLを送って対応しました。

シッカリと材質が明記されているので直ぐに納得してくれました。

個人輸入は通関申告額が送料を含んだ金額の6割に対して課税されます。

私はアカウントを持っているので、登録したクレジットカードから自動支払いがされるので金額は現時点では分かりません。

 

FedExは土曜日は倉庫が休みなので動きません。

故に、金曜に成田着でしたが昨日の日曜日に通関が切れました。

 

何時もなら最寄りの配送センターに引取りに行くのですが、今回は仕事が忙しくて行けません。

お昼前後に到着すると思いますので大人しく待ちます。

 

どんなギターが届くのか、開梱の瞬間がクライマックスなので楽しみです。

でも、大量のゴミを片付けるのは憂鬱です。

 

宜しくお願いします。

 

実は、今回のエクスプローラーが初めての変形コリーナギターでは無いです。

以前、エピフォンが限定発売したこのフライングVを買いました。

【Epiphone/Joe Bonamassa 1958 “Amos” Korina Flying-V Outfit】|製品ニュース【デジマート・マガジン】 (digimart.net)

実個体の写真が見つからないのでネットからの拝借です。

 

変なギターを欲しいと思っていましたが、これはエピフォンだし興味は無かったです。

でも、ebayを徘徊していたらジョー・ボナマッサのライブ楽屋に押し掛けてサインを貰ったと言う個体を見掛けました。

とてもファン想いの優しい人です。

それはトップにサインが書かれていました。

そして、その時の写真も付いていました。

ギター本体の興味はさて置き、ジョー・ボナマッサが好きなので買う事にしました。

価格はアメリカからの送料込みで15万円位だったと記憶しています。

 

で、届いた物を見たら・・・・・・・・落胆しか有りません。

エピフォンなので期待はしていませんでしたが、それにしても・・・・・・・です。

その全体から漂うそこはかとない安物感はどこから来るのでしょうか?

材でしょうか?

詰めの甘い造りでしょうか?

安っぽいパーツ類でしょうか?

妙な艶感のウレタン塗装でしょうか?

それらの総合でしょう。

一度でもまともなギターを経験した者には決して満足出来る物では無いです。

良い大人が持つギターとは到底思えませんでした。

こんな安物を買った自分が嫌になりました。

 

実は、購入前に実物を見た事が無かったのです。

エピフォンは全く眼中にない安物ブランドなので、極稀に楽器屋に行っても目をくれる事が有りません。

なので、勿論手にした事も有りません。

 

届いた個体はMINTコンディションと言うだけあって、安物ギターにお約束のプラスティックパーツやPUには保護シートが貼られたままでした。

それにしても何で安物ギターは安物なのに保護シートが貼られているのでしょうか?

意味不明だし、剥がす手間が面倒です。

と言う事で剥がしませんでした。

 

ひとしきり眺めていましたが(ジョー・ボナマッサのサインが殆ど)、再びケースに収めてそのまま放置しました。

(エピフォンには珍しく専用のハードケースが付属)

その後、邪魔なのでヒスコレ・レスポールを買う時に下取りで放出しました。

売却価格は6万円程度だったと記憶しています。

安いので驚きました。

アンプに繋ぐ事すらなかったのでどんな音がするのか知りません。

(知りたくもないです)

 

こんな物を買って喜ぶ人が居るとは思えません。

少なくとも私は1ミリも嬉しくありませんでした。

 

そんなエピフォンのコリーナモデルですが、止せば良いのに本家リイシューのパチ物を出しています。

【Epiphone/1958 Korina Flying V、1958 Korina Explorer】貴重な復刻モデル|製品ニュース【デジマート・マガジン】 (digimart.net)

比較用に買おうと言う気は有りません。

こちらの動画で本家とエピフォンの比較をしていますが、動画でも見た目と音の大きな差が分かります。

New Epiphone 1958 Korina Flying V & Explorer - Does it Compare with Gibson? - YouTube

価格差(約9倍)を考えればこの位の差が無いと困ります。

 

宜しくお願いします。