[26日]
初日は昼に那覇空港着.いつもの豊見城のJEFで昼食を済ませ,ハイパーオキナワの橘さんへTELすると「今日は波は小さいし,東風も少し入ってるし,パドルって感じじゃないねぇ….ウィンドも微妙な感じみたいだけど」との事.そもそも初日は宿への移動だけで済ませるつもりだった(今回の宿は分かりづらいようなので,明るいうちに到着したかった)ので,海は無しにして高速道路を北上.今帰仁村の宿を見つけ出してチェックイン後,目の前の屋我地島,古宇利島を散策する.夜は近場の居酒屋にて,グルクンのから揚げや島らっきょ,チャンプルーなどの沖縄料理を堪能した.
宿:ベランダ
夜,翌日にアポを取っているview-lanaiの後藤さんと明日のポイントについてメールのやり取り.後藤さんによると「今日の昼間も東海岸では最大5.0付近まで上がった」との事.これは明日も期待できるかもしれない.明日は久志海岸に11時に集合する事に決定.[27日]
宿は大変良いところ(超広いベランダに,屋我地島のオーシャンフロント,バスルームもオーシャンフロント)だったのだが,色々あって早朝にチェックアウト.とりあえず名護のマクドナルドで海情報をチェックしつつ時間を潰し,9時半位にマックを出発.
許田の道の駅でサーターアンダギーのコーヒー味(前には無かった味?美味しい)を食べて,久志地区へ.場所はグーグルストリートビューのおかげですぐに分かったのだが,時間が早いので,すぐ隣にある辺野古地区を訪れる.言わずと知れた普天間基地の移転先として,ここ数年で急にクローズアップされた場所である.
ところどころ,基地移転反対の看板があるものの,激しく抗議運動が起こっているという雰囲気はない.ビーチ近くに一見だけ反対派のプレハブ小屋があったが,人の気配はなし.静かな漁村といった雰囲気.よくテレビに出る,有刺鉄線のバリケードがある場所に来てみると…バリケードは立派なコンクリート基礎+鉄製フェンスに変わっていた.最近見たテレビ番組でも,ストリートビューの画像でも,有刺鉄線のフェンスだったので,最近こうなったのだろう.
辺野古(ちなみにここでは左サイド5.3フラット)
一枚一枚に色々書いてある...
田舎の漁村と書いたが,実は辺野古集落近辺には立派な公共の建物がいくつか見える.特に沖縄高専はめちゃくちゃ立派.こんなに立派な高専を見たのは初めてである.色々と大人の事情が見え隠れする場所だった.
#ちなみに,この日の夕方OIST(沖縄科学技術大学院大学)の前も通ったのだが,ここも凄い.
#ここで働きたい….
時間が来たので,久志海岸へ移動.後藤さんの指示で地区の体育館前の駐車場へ車を止める.後藤さんがview-lanaiをスタートして初めての再会に軽く緊張しつつ,まずはビーチをチェックする.
久志海岸
左サイドの風でインサイドは抜けているものの,アウトはしっかり入っている.とりあえず車に戻ろうとすると,派手なのか地味なのかわからない色のトラックが来たのでチラ見すると「VIEW-LANAI」の文字が.後藤さんである.車を見てかなり驚く.ここまで本格的にやっているとは思わなかった.
view-lanai号
view-lanai号
トラックの荷台に乗っているガルウィングの艇庫は完全自作だそうである.すごい.詳細に数えたわけではないが,ざっと板が10枚以上,セイルは15枚くらい入っている感じ.
さらに沖縄ローカルのY田さん(フリスタの某プロのお母様)と,最近ローカルになったという初対面のYさんも合流し,3人で乗る事になった.僕はMAUI SAILSのLOCO5.8+AnguloのKihei105.SUMOがKiheiという名前に代わっているのを知らなかった.ちなみに型は全く同一らしい.
自分:遥かアウトにリーフが見える
息子さんの移籍と共に,セイルをニールにしたY田さん
華麗なジャイブ.Yさん.
アウトリーフで波乗りできるかも,という事で向かってみた.インサイドは抜けているものの,岬を超えると5.8ジャストで吹いている.アウトリーフまで2㎞(?).普段,これほどビーチから離れる事はないのでかなり怖い.教えて貰ったリーフの切れ目から,イノー(沖縄弁:礁池のこと)外側へ出る.波サイズはセットで肩~頭.しかも浅いリーフの真上では思いっきりチューブを巻いている.さすがに命の危険を感じたので波乗りは諦め,インサイドのブローでフリスタした.久々だったのもあり,フラカ練で撃沈しまくった.
3時間ほど乗り倒して終了.片づけ後,全員で後藤さんおすすめの「やかそば」へ.どう見てもプレハブの作業現場っぽいが,立派なそば屋さんである.
やかそば
ちょっと前まで本当に「屋嘉」にあったそうだが,今は宜野座村松田へ移転している.移転前はもっとシュールな店舗で,エアコンも無かったらしい.ここの売りは,豚肉の味付けが塩なこと.普通は醤油系の味付けでこってりしているのだが,ここのは非常にあっさりしていて,ちょっと濃いめのスープとの相性がいい.また,軟骨部分がトロトロに溶けていてコラーゲンたっぷりな感じ.面もコシがあり,沖縄そば麺にしては珍しく喉ごしもGood.
今まで沖縄で食べたそばの中で,一番おいしかった.値段も安い(標準サイズで400円).何年も前から後藤さんに名前だけは聞いていたのだが,今回やっと訪れる事ができた.ぜひまた訪れたいお店である.
後藤さん,Y田さん,Yさんと別れ,今夜の宿のある美浜(ビーチタワー)に向かう.途中,後藤さんにレンタル&ガイド費用を支払うのを忘れていた事に気づく.明日も会うので問題なかったが,今日帰る日だったら大変な事になるところだった.
ビーチタワーにチェックインし,お土産購入&夕食に出る.昼食が16時近かったのであまりお腹が空かない.お気に入りのピザハウスjrへ行って,グラタンをオーダー.久々のピザハウスを堪能し宿へ戻る.
ホテルより美浜
たぶん,2年ぶりくらいの美浜.ビーチ際に建物が増えていて,ショップ数もかなり増えていた.ただし,若者向け(主に10代がターゲット?)な店ばかりで,中年のおじさんには見るものがなかった.
[28日]
いよいよ最終日.朝から雨だが,結構なブローは入っている.予報通り東の風か.ホテルでのんびり朝食を済ませ,10時半にチェックアウト.本日ライディング予定の伊芸に向かう.
伊芸に11時に到着.伊芸のビーチは駐車場が何か所かに分かれていて,後藤さんと合流するのに少し手間取ったが,無事たどり着けた.
今日はジェット牽引なしのview-lanai号
雨が降ったりやんだりで,風向きも安定しないが,しっかり吹いている.自分はMAUI SAILSのLOCO4.8+Angulo Chango 88,後藤さんはLEGEND5.3+Kihei105で出る.久志と同じく,ここもリーフなのだが,割れる部分が狭いので割と乗りやすそうな感じ.ただし,ちょっと風上にポイントがあるので,そこまで上るには,一度思いっきりアウトまで出なければならない.ビーチからブレイクまで,直線で2㎞くらい.
アウトでは,胸くらいの波が割れていた.ラインナップする感じではないが,まぁソコソコ乗れた.久志よりは水深があり,ガッツリ掘れる感じもないので,割と楽しい.途中,後藤さんのジョイントのラバーが切れかけているのを発見してゾッとする場面もあったが,大きなトラブルもなく2時間半ほど乗って終了.
ちなみに,この伊芸ポイントは,台風後などは割とメジャーなサーフポイントらしい.キャンプハンセンの射撃訓練場が近いようで,ずっとマシンガンの銃声が響き渡っていた.音だけ聞いていると完全に戦場である(しかも,かなり近い).流れ弾が飛んでくる事もあるそうだ….
片づけ後,後藤さんと昼食(といっても,すでに15時近かったのだが…).後藤さんにお任せで,砂辺の「ステーキハウス金松」へ.外観は本当に営業しているのかと不安になる位ボロく,店の中はどう見ても普通の(薄汚い)定食屋さんである.
ステーキハウス金松(きんまつ)外観
お店の店員はあんまり愛想は良くなく,いかにも沖縄の食堂という感じ.後藤さんのおすすめでオーダーしたニューヨークステーキセット(1400円)は250gのステーキと,ライス,サラダ,スープがセットなっており,なぜかアイスティーまで付いてくる.
ニューヨークステーキ(食べログより拝借)
ソースはテーブルの上に沖縄の定番A1ソースとNo.1ソースがあり,その他醤油,塩,こしょう,ケチャップ,タバスコなど,色々置いてあって,自由に味付けできるようになっている.
ソース類
スープははっきり言ってマズイ,というか懐かしい.小さいころ,給食で飲んだシチューの味と舌触り.小麦粉感満点である.どちらかというと流動食みたいな感じ.ステーキはさすがに美味しい.これで1400円ならかなり安いと思う.大満足である.ライトな感じでステーキを楽しみたい人にはお勧めのお店だ.
食後,後藤さんと別れて高速で富崎へ.いつもの通りBigDipでアイスを食べてから,レンタカーを返却し空港へ.チェックイン後,JALのラウンジで2時間ほどぼーっとしてから福岡へ出発.自宅へは午後11時前に到着した.
明日の福岡は波も風もないみたいなので,朝の海は無し.明後日の朝の北東ウネリに期待.
【追記】
まだWebも整備されておらず,全く宣伝もされていないが,view-lanaiでのレンタル&ガイドに興味のある方は,view-lanai@hotmail.co.jpまで.
沖縄本島全体どこでもOKで,最初の1時間が3500円,その後1時間ごとに800円という料金設定は,短時間乗る人には大変リーズナブル.沖縄のポイントを知り尽くした後藤さんが,その人のスキルレベルとコンディションにピッタリのポイントを選んでくれる.



























