納品直後.デッキパッド貼付前.(Life パドルボード福岡の日記より拝借)
デッキパッド貼付後
◎形状・スペック
スペック的には8'0"/29"/4.25".数字だけ見ると長さの割に厚みがあるように見えるが,センター付近に厚みが集中しているので,レイルやテイルは結構薄い(ちなみに,某氏のMILKMAN(8'2"/28.5"/3.75")と較べると,テイルは自分のMILKMANの方が薄い感じ).
テイル
センター付近のレイル
ノーズ
自分の体格(175㎝-65kg)およびライディング映像から,Mattがおすすめしてきたのを,そのまま作って貰った.常に板の上に立っているSUPの場合,センターは少々厚くても問題ない,という理屈ではないかと思う(違うかも).
重さは測ったわけではないが,おそらく6㎏前後.今まで自分が持った中では,最軽量の部類である.
◎静止浮力・安定感
7'11"に比べると,圧倒的に浮力は少ないものの,そんなに不安定でもない.むしろサイズから考えるとものすごく安定している.Mattの解説によると,バランスよく沈むので安定感を感じるとの事.
ウィンドサーファーで,100Lの板で微風クルクルを含めたフリスタをやっていて,さらにウェイブコンディション時に80L前後の板でひよひよの風でも何とか立っていられる人にとっては,十分な静止浮力である.
◎ゲティングアウト
板が軽いからか,ゲティングアウトは意外と楽.特にスープ超えはかなり楽になった.
自分はスープを超える際,ある一定サイズまでは板に正対して膝を軽く曲げて超える.しかし,ある程度のサイズになるとこの姿勢だとスープを超えた後に前につんのめってコケるので,それを避けるためにサーフスタンスで超えるようにしている.KAZUMAにしてから,これまでより1サイズ大きな波まで,サーフスタンスにしなくても超えれるようになった.
波超えでスタンスを変えるとコケる事が多いので,この点は非常にありがたい.また,サーフスタンスで超えれるスープのサイズも1~2サイズアップしたように感じる.
◎テイクオフ
シェイプと軽さが効いているのか,テイクオフは9'1"と較べても遜色なく,7'11"よりも早い.7'11"も決してテイクオフ性能は悪くないのだが,MILKMANの方がより早くからテイクオフできる.グッと漕ぐと,スーッと前に出てくれる感じ.波乗り用のSUP板には,この感じが非常に重要だと思う.
テイクオフ(レイト気味)
また,テイクオフ時のパーリングも少なくなった.ノーズが細く,わずかながら7'11"よりもロッカーが強いせいだろう.特にテイルロッカーは絶妙のバランスで,多少掘れた波でも全然OKで,かつ良く走る.福岡(日本海)の波質に合っている気がする.
◎ボトムターン
ボトムターンのスピードは劇的に早くなった.ビデオで比較すると,その違いがよくわかる(あまりにショボコンでの映像なので公開はしない.).
ボトムターン
◎トップターン
7'11",9'1"と較べて最も違いを感じたのがトップターン.今まではテイル(フィン)を中心にノーズが回っている感じだったのが,MILKMANでは綺麗にレイルターンできる.客観的に確認したわけではないが,スプレーの上がり方が全然違うのではないだろうか.
そこそこ掘れた波でのトップターン時のパーリングについても激減.トップターン後にノーズが刺さるという状況が起こりにくくなった.
またオフザリップ(まだ縦には行けてないが,斜めなら何とか…)や,ローラーコースターについては,メイクする確率がグッと上がった.パワーのある(といっても所詮日本海の風波なのだが…)リップに対しても,しっかり膝を曲げて板に乗っていれば,かなりの高確率でメイクできる.
◎スピード
「KAZUMAは遅い」という人が居るが,それは一理あるかもしれない.というのも,波のパワーゾーンを少しでも外れると,確かにスピードが遅い感じがするのだ.しかし,ちゃんとパワーゾーンをキープしていれば,かなりのスピードで走ってくれる(少なくとも,今まで乗っていた板よりは早い).
KAZUMAのSUPはMILKMANやSHIBIという名前が付いているだけあって,SUPとはいえ基本コンセプトはショートボードなのだ.上手く波のパワーゾーンにステイすることが必要である.これは波乗りする以上,必ず必要となるスキルだと思う.
福岡のタルいヒザ~モモの波でも,しっかりパワーゾーンをキープすればかなり板が走ってくれる.MILKMANに乗って,最初にパワーゾーンに入った時には,全然身体がついて行かなかった.
◎地上での取り回し
軽くて持ち運びは非常に楽.ただ,今までの板に比べてハンドルの奥行が浅い.ので,駐車場から距離がある芥屋や志摩中前では,指の筋が少し痛くなる.もう少し深い方が良いような気がする.
◎総評
乗ったことのある板は限られるので,比較が難しいが,非常に優れた板である事は疑う余地がない.ショートボードライクに乗りたいのであれば,間違いなくおすすめできる一品である.
最後に,誤解の無いよう言っておきたいのが,Starboradの板について.かなり偏った視点で比較しているので,まるで駄目な板のように聞こえるかも知れないが,全くそんな事はない.非常に高性能でオールラウンドであり,しかも劇的にコストパフォーマンスが高い(MILKMANが定価26万円弱に対し,7'11"は15万円強と10万円以上の開きがある).Starboardの板は,どんな人にも自信を持っておすすめできる板である.






