クロロフィル
日本人は健康と言われるが、緑茶(煎茶)をよく飲んでいますね。
(今はどうか分からないが)
玉露などの良いお茶は、お茶の木にカバーを被せたりして日光を遮って作っている。
日陰にすることによって、お茶の葉が光をより吸収しようと緑が濃くなる。
その結果、旨み成分やクロロフィル(葉緑素)が増えることになる。
お茶好きの秀吉の頃からこのようなことが行われていたそうだ。
わざわざクロロフィルが増えるような作り方をしているので、クロロフィルが健康にいいのだろうと思って調べてみると、お茶の葉にお湯を注いだ煎茶ではほとんどクロロフィルは溶けださないとのこと。
煎茶の場合はビタミンCやカテキン、テアニンなどがいいのだろう。
しかし、煎茶は江戸時代に庶民が飲むようになったもので、本来は位の高い人が抹茶として粉々にして飲んでいたそうだ。
そうすることでお茶の成分を余すことなく取り入れることが出来る。
中でもやはりクロロフィルを取りたいところですね。
クロロフィルは植物細胞の中の葉緑体にあり、光合成を行っている。
植物はミトコンドリアとクロロフィルの両輪でパワーを生み出し、世界最高齢の樹木は5,000年、根っこに限れば9,550年も生きているのもあるそうだ。(ナショナルジオグラフィックより)
また、クロロフィルはヘモグロビンと同じような構造をしており、ヘモグロビンの補助的役割をしたり、ミトコンドリアを活性化させるのではないかとの話もある。
究極、「クロロフィルを摂取した動物は日光でエネルギーを生み出す」という研究結果もあるそうだ。
なので、お茶は粉にして飲む方がいいのだが、ホウレン草もクロロフィルが豊富で鉄分も多く含んでいるので良いだろう。
健康食品の「青汁」も葉っぱを粉々にしたものなのでいいかもしれませんね。
(私は飲んだことが無いが)
コロナで話題になったアオサもクロロフィルを多く含んでいるようだ。
ただし、アオサはクロロフィルではなく「ラムナン硫酸」という成分がウイルスに効くということだったが。
なんにせよ、海藻類にもクロロフィルを含んだ物が多いので摂取するべきだろう。
ただし、日本人には海藻を消化する酵素があるという話もあるが、先祖代々海沿いで育ってきた人と、山間部で育ってきた人では異なると思う。
緑の葉物野菜を多く取り、日光に当たってエネルギーを充填しましょう。