流浪の月 読みました
劇的な伏線回収とか、ハラハラする展開とかはなかった。
けれども、ページをめくらずにはいられない本でした。
読んでいて何度も主人公のサラサに言葉を投げかけてしまいました。
「そんなことしたらまずい」「その思いを言葉にしちゃえばいいのに!」
ただ、それは主人公の気持ちを考えていない。
側から見て好き勝手言っているだけなのでした。
ゾッとしたのは、物語の中で主人公を苦しめているのは、いつだってそういう側から見て好き勝手言ってる人たちである、ということ。
何も知らないくせに、好き勝手言う。
表面の事実だけ知って、全てを知った気になる。
この本を読んだ後の気持ちに当てはまる言葉を僕はまだ見つけられていません。
こんなところで。