地方開催を行うことの意義 | 寺社・お城巡りと野球・ラグビー・サッカー観戦録

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 ちょっと興味のある動画がありました。今年のプロ野球で地方開催を行う球場の空撮映像をまとめた動画です。


https://youtu.be/4PUmF8j4O48?si=2saDA3cLUBENhwMX


 この動画のコメントに多くあったのが、北海道の地方試合が行われないことへの不満です。毎年行われていた地方開催(釧路、帯広、旭川、函館)の試合が昨年から行われなくなりました。特に旭川は日ハム移転前から毎年巨人の主催試合が行われ、釧路は横浜、帯広はヤクルトが定期的に試合を開催しておりました。函館はよく青森と合わせて「青函シリーズ」として開催していたチームもありました。


 特に釧路は日ハムの試合を開催するために8年間かけて人工芝や大型ビジョンをつける大改修を行いましたし、旭川もナイター照明を設置したのは日ハムのための改修と言えましょう。


 でも日ハムにとっては「そんなこと知るか」なんでしょうね。自分の球場の回転率を上げるために地方開催を切り捨てたのです。「北海道日本ハムファイターズ」と名乗っているのに北海道の一部地域のファンから地元で試合を見る権利を奪っているという矛盾した流れ・・・いっそのこと「北広島日本ハムファイターズ」と名乗るか、地域名を冠せず「日本ハムファイターズ」に名前を戻すかしてほしいです!。

 

 プロ野球の地方開催は何故行われるのかを考えてみましょう。日本にはプロ野球の球団は12しかなく、本拠地も当然12箇所しかありません。本拠地のある地域以外の人は生観戦するには遠征しかなく、そんな「なかなか見に行けない」人達のために地方開催は行われるのです。そういう地域の人にも野球の魅力を感じてもらい、底辺を広げるのが目的です。相撲の地方巡業やミュージシャンの地方公演と目的はほぼ同じです。損得勘定だけを考えると遠征費など本拠地開催に比べて様々な費用がかかりますが、そこで得られるものはプライスレスな計り知れないものです。


 自前球場を持つ球団でも地方開催を行う球団は多いですし、ましてやソフトバンクや楽天のようにその地域全体を回る球団もあるぐらいです。


 地方球場とは違いますが、バファローズはかつての本拠地である神戸での開催を年間数試合だけでも行うために、ほっともっとフィールド神戸の運営権を買い取ってます。2球場も維持するのはそれだけ費用もかかりますが、そんな損得勘定よりも「神戸を忘れない」という思いの方が強いんです。


 日ハムの球団関係者は恐らくそんな考えには至らないのでしょうね。日ハムが開催しないのであれば他球団の主催試合を誘致したいところでしょうが、日ハムの保護地域だから許可がないと無理なんでしょうね。


 そういえば週末久しぶりに関東の日ハムファンの知り合いに会ったのですが、エスコンに行った際に応援席にも関わらず「うるさい」とクレームつけられたそうですね!。応援席とはそういう席なんだから、イヤならその席買うなと言いたいですね!。