事業承継の難しさ・・・その2(実践編) | ~ ロバート・フジタの一筆コラム~

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「経営に近道なし」とはよく言われるが、まさにこの話はこれに尽きる。

三代目になる新社長と面談し、想像以上の理論家であるとともに、超エリートタイプ。これは難しくなりそうだと予感できた

「新しい社長の方針に従えないと言うのならば辞めて頂いても結構ですよ・・・ 」などと言いそうな雰囲気を持つ中、幾つかの提案を投げて見た。

①全役員、全社員との個別面談の実施

②その結果を踏まえた新経営理念の成文化(以前のものはこの際刷新する)


③今までに無かった新しい試みを行う

たったのこれだけである。読者の皆さんは、まるで古い蔵から出してきたようなコンサルティング技法の様にお思いかもしれないが、これこそが基本中の基本である。

就任したての新社長(特に若い年齢の)は勢い余って、会社の現状も分からないままにアレだコレだと頭越しに指示を出したがる。特にエリート意識の高い人は会話に英語など交えてカッコ良く指示を出す。一日も早く実績を出して前社長を安心させたい気持ちからなのか、それとも俺が王様だと言う自己主張なのか・・・

地方企業や古い体質を持つ会社などでこれをやると必ずと言ってイイほど、あっと言う間に社員との気持ちが離れてしまう。こうなってしまうと、もう手の打ちようがない。急がば回れ・・である。

新社長に納得感は無かったようだが、そこは三代目、先代、先々代のDNAを正統に受け継いでいるせいか、以外にも非凡なところを見せてくれた。

約2カ月をかけて役員、社員全員と腹を割って話し合った。1人平均3時間、時には1人の相手に2日も費やしたこともあったようだ。

いよいよ次のミッションである「新経営理念の成文化」である。

面談結果の集大成として新経営理念を成文化する作業である。勿論、これだけの老舗企業であるから、先々代の時代から長文の理念はあったようだが、まるで時代物の家訓のようでもあり、特に若い社員までに浸透するものとは思えない代物である。これは新社長とも共通認識ができた点であった

そこで、短く分かり易いを念頭に一気に刷新を図ることにした。それが「感謝の心と思いやり」である。熟慮の結果、以下の通りとなった。

経営理念:「感謝の心と思いやり」
行動指針:①お客様への感謝と思いやり
     ②仕事への感謝と思いやり
     ③仲間への感謝と思いやり
     ④家族への感謝と思いやり
     ⑤自分への感謝と思いやり


とにかくスッキリして分かり易い コーポレートガバナンス上からも全てを抑え込んだ作り方となっているようだ。

そして、いよいよ最終ミッションの「今までに無かった新しい試みを行う」である。

何と、この新社長、ここでも非凡さを見せてくれた。

続きは次回・・・お楽しみに。

意外な結末になるのだろうか


今日はこのへんにしとうございます。