顔がだんだん赤ちゃんらしくなり、首も体もだんだんしっかりしてきます。
赤ちゃんは手足を曲げたり伸ばしたり、手を握ったり開いたり、始終体を動かし続けているでしょ。そうやって体幹が少しずつ鍛えられていきます。
手を動かしている間に、自分の手に気づいて、手をじっと見たり、口に入れてしゃぶったり、赤ちゃんは、興味を持ったものはなんでも口に持っていこうとするので気をつけてあげないとね。
目は、ぱっちり開いて明るい方を向いたり、ものをじっと見つめたり、目で追ったりもします。音にも反応して、音のする方に顔を向けたりします。
この時期は一人笑いをしたりしますが、自分が笑うとお母さんやお父さんも笑ったり、声かけをしてくれたり、触れてくれたりすることで、笑うことに意味付けが芽生え、意思を持ってお母さんやお父さんに笑いかけるようになります。赤ちゃんの中に自分が見つめたり笑ったりすると、周囲も笑顔を見せてくれたり、声をかけてくれるんだという外の世界との関係性が少しずつ育っていきます。
赤ちゃんが目覚めて落ち着いている時には、なるべく赤ちゃんと関わってあげてね。
この頃になったら、そろそろ赤ちゃんの一日のリズムを作ってあげましょう。
一日のリズムは、意識的に作ってあげる必要があります。
朝は、カーテンや窓を開けて、「朝ですよ。おはよう!」と声をかけて、そっと起こしてあげましょう。
2か月になると、少しずつ外に出しても大丈夫。最初は5分とか、少しずつ外気に慣れさせましょう。ただし暑い季節や寒い季節は、外に出すといってもなかなか難しいわよね。
夏だったら少し涼しい日の朝とか夕方、冬だったら暖かい日中とか、決して無理はしないことが大事ですよ。
この頃の赤ちゃんは、お腹がすいて泣くとお乳がもらえたり、おむつが汚れて泣くとおむつを替えてもらったり、眠たくてむずがると抱っこしてもらえたりを繰り返すうちに、「お腹がすいたとき、泣くとお乳がもらえる」「おむつが汚れたとき泣くと替えてもらえる」と学習して、「泣く」ことに意味を持たせることができるようになります。
これは、外の世界の理解の初めの一歩なのよ。
だから、この頃の赤ちゃんをよーく見ていると、泣き分けしていることがわかるようになります。一生懸命赤ちゃんの気持ちをわかろうとしているからこそ、どうして泣いているのか、お母さんやお父さんは、なんとなくわかるようになります。
赤ちゃんの心を育てるためには、こうした働きかけにはできるだけ応えることはとても大切なことなのよ。
働きかけに応えてもらうことで、赤ちゃんの心に「基本的な信頼」が育つといわれています。
・自分の行為が相手の応答を引き出すことができるという「自己の信頼」
・たとえばお腹がすいて泣くことによって、お乳が与えられ飢餓が解消されるという「他者への信頼」
この頃から赤ちゃんは、自分と関わってくれる人を認知し、自分や他者を信じる心を少しずつはぐくみ始めることができるようになるいうことを、ちょっと心に留めておいてくださいね。