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Ni-Zo先生の教育ブログ

大手進学塾で長年お子様の成長のお手伝いをしてきました。
このブログでは私が出会った多くの生徒、保護者様から受けた相談や受験に必要な知識などをご紹介していきます。
今、お子さまの学習について悩まれている方の解決の一助になれば幸いです。

本日は特に低学年のお子様に多いご相談です。

 

『字』に関するお悩みです。

 

字に関するお悩みはたくさんあります。

・字を丁寧に書かない。

・漢字を覚えるのが苦手(キライ)。

・字が汚くて、自分で読み間違える。

 

体感的には特に低学年の男の子に多いです。

もっと言うなら算数が得意なお子様に多い気がします。

 

字は綺麗に書けるこしたことはないですが、入試という観点でいえば綺麗である必要はありません。

読める字であれば採点してくれます。

 

なので字を書く上で一番重要なことは『丁寧』であることです。

中学受験で開成や灘に受かるお子さんでも、計算用紙に書いてある

自分の字が読めずに計算ミスで点数を落としてしまう。

結構よくあることです。

 

せっかく時間のある夏休み。

この機会に字を丁寧に書く習慣を身につけましょう。

 

字を丁寧に書くために一番効果的な訓練は、字を大きく書くことです。

できるだけ大きなマス目のノートに1マスに収まるように字を書く練習をすると

丁寧に書く習慣が身についてきます。

 

それでも丁寧に書けない場合は4マスで1文字や、思い切って1ページに1文字書くことも効果的です。

 

字を書くことが減ってきた時代ですが、それでも0になることはないはずです。

幼いうちに丁寧に書く習慣を身につけて、一生の習慣にしてしまいましょう!

 

 

 

 

 

夏休みに突入して1週間が経過しました。

 

お子さまたちの宿題の進捗はいかがでしょうか?

 

夏休みはあと3週間ほど。

出来れば遅くても1週間前くらいには終わっていたいですね。

 

今回は今更ながらですが、1学期末の定期テストを振り返ってみたいと思います。

 

学校により様々な形式の問題が出されると思いますが、

ここからは新曽中学校の1年生に絞ってお話します。

 

(※新曽地域以外の方、申し訳ございません。。。

多くの学校に当てはまることもありますのでご了承ください。)

 

多くの公立中学校の定期テストがそうであるように、テスト勉強にどれだけ時間を使ったかが見えるテストになっています。つまり努力の量が評価されるということですね。

 

今回の新曽中学校1年生の英語の定期テストの構成は以下の通りです。

1⃣リスニング問題(20点)

2⃣基本文の穴埋め、並べ替え 私はすしが好きです。I (       ) sushi.など (30点)

3⃣①英語フレーズの内容一致記号問題 朝の挨拶するとき→語群からGood morning.の記号を選ぶなど

  ②③教科書本文からの抜粋 (30点)

4⃣英作文 (20点)

 

この中で特にテスト勉強にかけた時間が測れるのが2⃣3⃣です。

2⃣3⃣は教科書を読み、しっかりと訳を作ることを繰り返せば満点が取れる問題です。

 

テスト対策はまずこの知識を定着することから始めます。

逆に2⃣3⃣で点を落としている場合は、それ以外のテスト勉強に時間を使っても知識の土台が定着していないため無駄になる可能性が高いです。

 

定期テスト対策で一番大切なことはインプットとアウトプットです!

次回はインプットとアウトプットのポイントについて書いてみます。

 

こうご期待!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは前回に引き続き素敵な自由研究の後編です。

 

前編ではおばちゃんのための自由研究でしたが、後編では2年生の弟のための自由研究をした小学5年生の女の子を紹介します。

 

この二人の姉弟はとても仲良しでした。

小さいころからケンカすることもありますが、よく二人で遊んでいます。

弟君もお姉ちゃんのことが大好きで、お姉ちゃんも弟君のことが大好きです。

 

ですがお姉ちゃんが高学年になり、塾に通うようになってからはあまり一緒に遊ぶ時間が取れなくなりました。お姉ちゃんが目指していたのは地域でも最難関の女子中学校で、5年生ともなると週3~4日は塾に通っています。

 

ある日、お母さんが弟君に言いました。

『お姉ちゃんと一緒の塾に行ってみる?』

お母さんとしては、大好きなお姉ちゃんとなら一緒に塾に通ってくれるのではないか。という淡い期待を抱いて聞きました。

 

弟君は答えます。

『絶対にイヤ!!!!!!!!!!!』

断固拒否!!(笑)

 

弟君は勉強が大嫌いだったのです。

 

そんな様子を見ていた、お姉ちゃんは弟が勉強を好きになってくれるようにある自由研究を思いつきました。

それは弟専用の問題集を作ることです。

 

その問題集には様々な工夫がこなされていました。

文字が小さいと弟が読むのを嫌がるので目一杯大きな文字で書いたり、弟の好きなキャラクターを書いたり、問題文に出てくるのはお姉ちゃんや弟君の名前だったり。

また足し算の文章問題では、実際に試してみようのコーナーと題して、お姉ちゃんと一緒に駄菓子屋さんに行ってみたりと思いつく限り弟君がワクワクするような仕組みを考えました。

 

結果、弟君はこの問題集を喜んで解いてくれました。

一日5分も勉強できなかった弟君がこの問題集を解いているときは嬉々として机に向かってくれます。

 

お姉ちゃんはこの弟が解き終わった後の問題集を夏休みの自由研究として提出しました。

題名は『喜んでもらうことの大変さ!』です。

提出に添える文章にこんなことを書いていました。

『今回の問題集を作成するのにかかった期間は17日でした。毎日30分と決めて作りました。作り始めたときは弟が本当に解いてくれるか心配でドキドキしていました。ですが、こう書いたら喜んでくれるんじゃないか、こう変えたほうが笑ってくるんじゃないかと工夫しているうちに、早く弟に見せたくてワクワクしていることに驚きました。もう一つ驚いたことがあります。17日かかって作ったこの問題集を弟が1日で終わらせてしまったことです。とても集中して解いてくれたので嬉しかったのですが、もう少しゆっくり解いてほしかったとも思いました。誰かに喜んでもらうことがこんなに大変だとは考えたこともありませんでした。毎日ご飯を作ってくれているお母さんや働いてくれているお父さんにも改めてありがとうと思いました。』

 

とても素敵だと思いませんか?

 

この二人のお子さんに共通することは『誰かのため』ということだと思います。

 

人間の意志はそれほど強くはありません。

中には強靭な意志をお持ちの方もいらっしゃいますが、多くの人はなかなかそうはいきません。

何かを頑張ろう、成し遂げようと思ったときに自分のためだけではなく、『誰かのため』と思えるほど強くなれることはないと思います。

 

小学生のうちにそのことを実感できたこの二人の人生が幸せにならないことなんて絶対にないと私は思います。

 

毎年暑くなると思い出す、二人の素敵な自由研究をご紹介させていただきました。