FUKUOKA国際映画祭とは当社スタッフが独断と偏見で
感銘を受けリスペクトしてやまない映画を表彰し
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自己欲求満足型映画Blog
第3回 「アンダーグラウンド」
1995年フランス・ドイツ・ハンガリー
監督:エミール・クストリッア
出演:ミキ・マイノロヴィッチ
ラザル・リストフスキー
受賞ポイント
「平和な日本で教育を受けた監督には作れそうにない感覚!」
【賞 評(ここが好き)】
旧ユーゴの監督エミール・クストリッアといえば
『絶望的な状況下で生きる生々しい人間ドラマを
笑いとジプシーブラスバンドでほんのり包んでみました』
的な感覚で映像を作り上げる唯一無二の名監督
その中でもこの『アンダーグラウンド』はその最高峰にある作品
第二次大戦、ユーゴ内戦と悲劇的な戦争や
人間ドラマを音楽とユーモアを交え生々しく表現する
エミール・クストリッアの作品に
善人はほとんど登場しない
これが監督のこだわりかなのか?
それが人間ドラマの生々しさを表現できている
旧ユーゴに起こった様々な悲劇
それを間近で観ながら作ったこの作品は
平和な日本で教育を受けた監督には
作れそうにない感覚が満ち溢れている
ちなみに「パパは出張中」でも
カンヌグランプリを受賞しており
2度載冠した稀有な名監督
(ちなみに日本では今村昌平のみ)
170分の長編だが
その時間を費やして観る価値が十分ある作品
【あらすじ】
第二次大戦中のユーゴスラビア、ナチス進行に反対する
怪しい男マルコ(ミキ・マイノロヴィッチ)は
クロ(ラザル・リストフスキー)を使い、地下で武器の密造を始める
やがて戦争が終わり、平和が訪れるが…
地下にいるクロたちはマルコに戦争中だと信じさせられ、
武器の密造を続ける
そして長い月日が経ち、地上では再び戦争が始まる
レンタルショップ発見率
★10%
カンヌグランプリを受賞した作品ではあるが
通常のレンタルショップで発見したことはほとんどない
古いレンタルショップのVHSコーナーで1度見たことはある