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ドル76円後半、スイスフランは下限設定報道受け全面安
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 8月15日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時と比べ小幅高の76円後半で推移、スイスフランは下限設定報道を受け全面安。ベルンの郵便局で8日撮影(2011年 ロイター/Pascal Lauener)
 [東京 15日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時と比べ小幅高の76円後半で推移している。スイスフラン高是正を急ぐスイスについて、現地紙が、ユーロ/スイスフラン相場で下限の設定を検討していると伝えたことを受けて、スイスフランが全面安となった。

 ドル/円は、ドル/スイスフランの上昇に支援されて一時77円に乗せた。その後は上げ一服となったが、アジア株が全般に堅調だったことからドル/円は底堅い推移が続いた。スイスフランについては、下限設定のほかユーロペッグなども話題になっているが、市場では実際の導入は難しいとの声も出ている。

 スイス紙報道を受けて、スイスフランは対ユーロ、対ドルなど幅広い通貨に対して売り込まれた。ドル/スイスフランは午後3時半過ぎまでに0.7998スイスフランまで、ユーロ/スイスフランは1.1458スイスフランまで上昇。ともに8月に入っての下落分を取り戻した。

 ドル/円に対しては、ドル/スイスフランのドル買いが波及したほか、ユーロ/スイスフラン高を受けたユーロ/円上昇も支援材料になった。ユーロ/円については「これまでユーロを売っていたマクロファンドが、きょうは買い戻した」(セントラル短資FX営業本部、武田明久氏)ことも話題になった。このため、ドル/円は朝方に77.10円まで上値を伸ばした。買い一巡後は上値が重くなったが、欧米株高を引き継いでアジア株が全般に堅調で、リスク回避の円買いが後退したことから、ドル/円は76円後半で底堅い推移になった。

 個人投資家はドル/円について、現値付近では利食い売りを先行させており、建て玉は減少傾向にあるという。「押し目買いはあまり入っていない。個人の押し目買いが本格的に入るのは、ドルが77円に本格的に乗せてからではないか。個人はいったん、ドルの過去最安値更新シナリオを後退させ、ドルの想定レンジを切り上げているようだ」(セントラル短資、武田氏)との声が出ている。

 <スイスフラン高是正でポンド危機の連想も>

 市場では、スイスフラン高に悩むスイスの次の一手に注目が集まっており、報道されたユーロ/スイスフランの下限設定のほか、ユーロペッグなどが話題になっている。ただ、いずれも市場介入を伴う可能性が高く、市場ではその効果に疑問の声が上がっている。

 スイス中銀は2010年前半にかけて、スイスフラン売り介入を繰り返して自国通貨高是正を図った経緯がある。しかし、スイスフラン高は止まらず、一方でスイス経済がしっかりだったことから、スイス中銀はデフレリスクがなくなったとして介入を取りやめた。しかし、参加者の間では介入が市場のスイスフラン買いに抵抗しきれなかったためとみる声も多い。

 このため、今回話題になっている対策についても「(バンド制でヘッジファンドに対抗して負け、やがて変動相場制に移行した)ポンド危機が連想される。現時点でスイスフランは一番失点が少ないことは確かで、今後も最強通貨であり続けるだろう」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏)との声が聞かれる。

 また「ペッグ制は金融政策の放棄でもある。介入も効果が限られるとみられ、介入で市場に負けた場合は打つ手がなくなってしまう。失う物が大きすぎるため、実際の導入は難しいのではないか」(SMBC日興証券シニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏)との見方も出ている。

 <スイスフラン/円が売り込まれる>

 スイスフランは対円でも売り込まれ、午後3時過ぎまでに96円前半まで急落した。スイスフラン/円は8月に入って上昇ピッチを速め、8月9日には108円前半まで上昇していた。しかし、スイスのスイスフラン高是正策への観測から軟調に転じ、8月の上昇分を吐き出した。

 スイスフラン売りの中心は対ユーロと対ドル。ドル/円に対する影響は、足元ではドル/スイスフランのショートカバーからのドル買いが先行している。また、スイスフランの下限設定などは実際には難しいとの声も多く、スイスフラン売りは一時的なものにとどまるとの声もある。

 ただ、当面、スイスフランが買いにくくなったことで「次にリスク回避地合いが強まったときは、逃避資金が円に集中することも、可能性としてはある」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏)との懸念もくすぶっている。

 <リスク資産のボラティリティが低下するかに関心>

 市場では、リスク資産を中心に急上昇したボラティリティが落ち着くかどうかに注目が集まっている。

 リスク回避による円高/ドル安トレンドを変えるものがあるとすれば「米経済の失速はないと市場が納得すること。米景気指標を丹念にみていくしかない」(大手銀行)というが、このところのボラティリティの高さから参加者は経済ファンダメンタルズに目を向ける余裕がなくなっているためだ。

 代表的なリスク資産である米ダウ工業株30種は乱高下が続いており、前日比値幅(上昇か下落かは無視した値動きの大きさ)の20日平均は約200ドルとなっている。「これが100ドルを下回ってくるようなら、景気指標を精査する余裕が出てくる」(SMBC日興証券、野地慎氏)との声が出ている。

(ロイターニュース 松平陽子)


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 15日の東京株式市場の日経平均株価は、9086円41銭と前週末終値比122円69銭高で終わった。出来高は概算で14億9500万株。 


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レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値

<外為市場>

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後5時現在 76.82/85  1.4308/10  109.97/00

NY17時現在 76.66/72  1.4248/53 109.25/29

 午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時と比べ小幅高の76円後半で推移している。スイスフラン高是正を急ぐスイスについて、現地紙が、ユーロ/スイスフラン相場で下限の設定を検討していると伝えたことを受けて、スイスフランが全面安となった。ドル/円は、ドル/スイスフランの上昇に支援されて一時77円に乗せた。その後は上げ一服となったが、株価が全般に堅調だったことからドル/円は底堅い推移が続いた。スイスフランについては、下限設定のほかユーロペッグなども話題になっているが、市場では実際の導入は難しいとの声も出ている。

<株式市場>

 日経平均 9086.41円(122.69円高)

      9032.84円─9117.11円 東証出来高 14億9522万株

 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。前週末に欧米株価が続伸したことを受け、週明け東京市場は割安感もあり買いが先行。序盤はほぼ全面高となり、日経平均は9100円を回復した。寄り前に発表された4─6月期実質国内総生産(GDP)は前期比マイナスとなったが、市場予想から上振れしたことも押し上げ要因という。ただ市場参加者が少なく商いは低水準。海外要因が依然不透明なうえ、円高基調が重しといい、上値は限定的だった。

 東証1部騰落数は値上がり1130銘柄に対し値下がり393銘柄、変わらずが137銘柄。東証1部の売買代金は1兆0373億円。

<短期金融市場> 17時05分現在 

 無担保コール翌日物金利(加重平均レート) 0.083%

 3カ月物国庫短期証券流通利回り        ──  

 ユーロ円3カ月金利先物(12年6月限)  99.690(—0.005)

              安値─高値   99.690─99.700 

 日銀が0—0.1%付近に誘導している無担保コール翌日物は、15日速報ベースの加重平均金利が前週末より0.002%高い0.083%となった。法で定められた準備預金の積み最終日を迎え、一部の地方銀行が調達金利を切り上げた。大手銀行の調達希望水準も通常より高かったという。一方、現金担保付き債券貸借(レポ)のジェネラル取引は0.1%前後で推移した。日銀が実施した基金による資金供給オペは8000億円の通告に対して応札額が1.7兆円に上り、堅調な需要を浮き彫りにした。

<円債市場> 

 10年国債先物中心限月・9月限(東証)    142.11(—0.01)

                        142.08─142.18

 10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 1.040%(—0.005)

                 安値─高値  1.040─1.035%

 円債市場は小幅安で取引を終えた。日経平均株価が戻り歩調で推移したため、流動性の高い国債先物が売られた。休暇入りした参加者が多かったため、総じて方向感に乏しかった。先物売買高は8700億円余りにとどまり、2009年1月以来2年7カ月ぶりの低水準を記録。店頭でも目立ったフローは観測されず、閑散商状が続いた。内閣府が朝方発表した2011年4─6月期実質国内総生産(GDP)は予想よりもマイナス幅が小さかったが、市場で強材料視されるには至らなかった。

<クレジット市場>

政保債(地方公)10年 2.0─3.0bp 銀行債(みずほ)5年 19─20bp

地方債(都債) 10年 3.0─4.0bp 電力債(東電)10年 ─ ─ ─bp

 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標となるiTraxxJapanシリーズ15のプレミアムは134.5ベーシスポイント(bp)と前週末(140bp)に比べて低下した。前週末の海外市場で7月米小売売上高が堅調だったことで米景気先行き懸念が和らいだほか、フランスなど欧州4カ国による金融株に対する空売り規制導入などを手掛かりに内外株価が上昇したため、急激なワイド化を修正する動きが入った。日本ソブリン(ドル建て)も107bpと前週末(110bp)からタイトな水準で出合いを付けた。

<スワップ市場>

スワップ金利(17時10分現在の気配)

   2年物 0.38%─0.28%

   3年物 0.40%─0.30%

   4年物 0.45%─0.35%

   5年物 0.52%─0.42%

   7年物 0.73%─0.63%

  10年物 1.10%─1.00%

 スワップ金利は小幅低下した。金利変動幅は、市場参加者によると2年ゾーンが0.375ベーシスポイント、3年ゾーンが0.25bp、5年ゾーンが0.25bp、7年ゾーンが0.25bp、10年ゾーンが0.25bp、15年ゾーンが0.125bp、20年ゾーンが0.125bp。30年ゾーン0.25bp上昇した。「手掛かり材料難で取引量が膨らまず、方向感に欠いた」(邦銀)という。

                          [東京 15日 ロイター]


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