2025/2/23現在

 

■7995 バルカー

 

 

テンバガーを狙いたいけど、そんなうまくいくわけない。

やっぱり、少しずつでもいいから高配当株コツコツと利益を積み上げていきたい。

でも、買った後に株価が下がって損失が出るのは嫌。

どの銘柄を買っていいかが分からない。と、いう方、企業の中身を勉強して「買いたい」と思える高配当銘柄一緒に見つけていきましょう。

 

バルカーの過去業績をグラフ化した投稿はこちら

 

 

 

 

 

中期経営計画から読み取りたいこと

中経とはその名の通り、企業の経営計画書です。

中経は企業HPのIR情報で発表されていますので是非とも見て欲しい企業情報の1つです。

 

 

 

中期経営計画から読み取りたいことの5項目

①ビジョンや戦略が明確に示されているか。

②事業環境を理解し、成長・停滞の要因を把握しているか。

③戦略や目標を策定し、具体的に表現しているか。

④企業成長だけではなく、社会貢献にも取り組んでいるか。

⑤株主への還元をバランスよく継続することに取り組んでいるか

 

 

 

 

 

 

7995 バルカー 目次

■中期経営計画NF2026

・①前中期経営計画NF2023総括

・②NF2026

・③基本方針

・④NF2026の計画

・⑤戦略トピックス

・⑥投資計画・キャッシュフロー

・⑦計画内訳

・⑧資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

■5項目のチェックと私の感想

・5項目のチェック結果

・私の感想

■後記

 

 

 

 

 

 

■中期経営計画NF2026

①前中期経営計画NF2023総括

2023年3月期においては利益目標を1年前倒しで達成しており高評価。2024年3月期においては高機能シールが不調な中、トップラインが過去最高水準を維持しているのがNF2022・NF2023業績推移で分かりやすく表現されている。

生産能力拡大や国内販売体制の再整備進捗、DX商材の開発と具現化が加速とあるがこの部分は達成度を数値化で表現するなど、もう少し分かりやすく表現してもらえると大変ありがたい。

 

②NF2026

NF2023でのDX商材開発品を拡充し業績寄与までを目指すとしていることから、順調に進んでいると受け取れる。また2027年は創業100周年でもあるためNF2026の達成には強い意志を持って臨んでいると期待。

地政学リスク、価格高騰など急激な変化を受けながらも創業100周年のその先まで展望し成長投資を進めていくことをビジョンとして記載されていることは高く評価。

 

③基本方針

本質を追求する目線の確立と人材育成により組織強化。地政学リスクに対し更なるサプライチェーンの改革と強靭化により生産性・収益性を高める取り組み。デジタルイノベーションの加速で新たなAI/ITソリューション事業(顧客の抱える課題解決事業)をマネタイズへと発展させるとしています。

 

④NF2026の計画

2027年の創業100周年に向けて更なる成長として売上高、売上総利益など具体的な目標値を示している。先端産業向け製品を売上高割合40%⇒50%超としている。

 

⑤戦略トピックス

・高機能シール製品

技術情報防衛リスクを重視した拠点の整備(前期の拠点能力向上という記載から進展)、顧客内シェア拡大に向けたR&Dとサポート体制の強化。

・フッ素樹脂特殊タンク製品

新工場を起点とする国内販売の増加、新規顧客獲得による顧客層拡大。

 

具体な戦略として新生産拠点の設置、戦略的な原材料確保、半導体プロセスの進化や環境・PFAS(自然界で分解されにくい有機フッ素化合物)規制の動向も踏まえたR&D(研究開発)としている。

更に、2027年時点における目標売上高を先端産業市場・AI/ITソリューション・機器市場・プラント市場において数値にて示し、具体の「取り組むべき行動」を記載している。

 

⑥投資計画・キャッシュフロー

NF2026では戦略投資額をNF2023比で倍増(1年あたり)とした成長戦略を立てている。

 

⑦計画内訳

NF2026の①~⑥を計画し取り組みことで2027年時点の売上高を各市場(先端産業・機器・プラント)、地域(国内・国外)、セグメント(シール製品・機能樹脂製品・シリコンウエハーリサイクル)の目標数値を示している。また、想定されるリスクをしっかり認識し対応も策定していることは評価が高い。

 

 

⑧資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

ROE、PBR、PERを数値と推移グラフで表現し、各指標値に対する分析もできています。

NF2026においては

・ROE:15%以上

・PERの持続的な上昇

・PBRは安定して1倍以上を目指す

としています。

具体的には

・ROICによるモニタリングの強化

・株主の期待に応え得る適切な還元の実行

・個別戦略における長期成長ストーリーの一段の明確化

・建設的な対話回数の増加などIR活動の拡充

・資本コストと効率性に対する認識

・株価に対する認識

・NF2026における方針

を掲げており投資家に寄り添った経営に取り組んでいる感じる。

 

 

 

 

 

 

■5項目チェックと私の感想

・五項目のチェック結果

①ビジョンや戦略が明確に示されているか。

「ステークホルダーの最高満足に向けて新たな価値創造に向けて邁進」を掲げ、戦略についても分かりやすく記載されている。

 

②事業環境を理解し、成長・停滞の要因を把握しているか。

想定されるリスクを認識し地政学、原材料価格・不足、人手不足、環境規制の項目別に具体の対応も策定している。

 

③戦略や目標を策定し、具体的に表現しているか。

戦略トピックスにおいて実行内容を示し、「取り組むべき行動」と目標売上高を具体に数値にて記載している。

 

④企業成長だけでなく、社会貢献にも取り組んでいるか。

NF2026内では社会貢献に関する直接的な記載はないのが残念。CO2削減や省エネへの取り組みをとりあえず書いています的な記載を書くくらいなら書かない方が潔い。HPを覗いてみると「THE VALQUA WAY」には一般的レベル取り組みの記載がある。地球環境にやさしい素材などの拡大等に取り組んでいるとすれば記載してほしいところ。HPには太陽光発電システムによる発電量モニターがあり脱炭素への取り組みは確認できた。

 

⑤株主への還元をバランスよく継続することに取り組んでいるか。

配当性向などの直接的な数値記載はないが、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」において指標を用いて示しており、企業の成長をもって表現しているとも受け取れる。現在も配当利回りは高く成長すれば更なるアップも期待できると考える。

 

・私の感想

NF2026を最初に読んだときは少し分かりにくいと感じました。ipadでPDFにメモをした後、再度初めから読み直してようやく「なるほど」と思いました。勝手な想像ですが、技術企業らしく目標値を明確に記載しているところは好感を持ちました。特に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」においては技術屋らしい書き方が◎。私自身も技術屋なので、派手さや見栄えを狙ったものでなく、1つ1つに解を出していく感じに受け止めました。

シール、パッキン製造では幅の広いラインナップと市場を手掛けており、1つの分野に特化していないところが安定経営につながるのではと感じました。新規生産拠点、AI/ITソリューション事業のマネタイズやDX商材が今後業績に寄与できれば大きく評価されると思います。現在少数しか保有していませんが、単元数量を目標に買い進めていきたいと思います。

 

 

■後記

年度末という事もあり、なかなか資料を読み解く時間が取れない状況ですが継続して隙間時間をうまく使いながら進めていきたいと思います。まだまだ、不慣れで企業の良さや中期経営計画と業績間の矛盾を読み解くまでに至っていませんが継続して取り組んでいきたいと思います。その中で、長期でお付き合いできる企業様が見つかることを信じています。

現在、日経平均も4万円を切りボックス的な動きですので、今の間に「買いたい高配当株」を何社か見つけることが出来ればと思います。

記事内容は企業を批判したり、マイナスイメージを植え付ける目的ではありません。

大切な資産を信頼・期待して預け運用していける企業様を見つけ出すことが目的ですが、投資の判断は自身が考え判断し、無理のない範囲で行っていただけるようお願いします。