主にブーケデザイナーさんの
クライアント様
ご卒業生様から
頂くご質問なのですが、
「花嫁様のリクエスト内容が
どう考えてもその通りにしたら変
になるんですけど、
それでも言われた通りにしないと
ダメですか？」
と。
花材の組み合わせが
明らかにそれではチグハグだったり
ドレスに合わなくなってしまったり
というような内容の
リクエストを受けてしまうと
確かに戸惑いますよね。
お客様からのご要望が
プロ目線では明らかにあまり
好ましいものではない。
けれどもお客様は
それを望んでいる。
どうしたものか！
こういうことは業種問わず
アルアルだと思います。
これは難しいところで、
まさに、
売り手の美学・ポリシーと、
お客様のご要望のせめぎ合い
ですよね（笑）
こればかりは価値観によるところが
大きくて、
「ポリシーに反することはやりたくない。
自分の目からみてセンスのない作品は
お金をもらっても送り出したくない！」
という意志が明確なら
そのご要望は理由を言ってハッキリ
お断りするか、タイミングによっては
ご依頼辞退を辞退するという選択も
ありだとは思います。
ただ、そうは言っても
既に断れないタイミングであったり、
お客様商売である以上、
いくらかは譲歩する必要があるのも
現実ですよね。
なので、私としてはこういう場合、
まず１度はそのご要望は
プロ目線で見てちょっと考え直した
方が良いということはお伝えして、
その上での折衷案を出すことを
お勧めしています。
そのお客様はただ、
その分野に知識がない故に
仰っている可能性もあるので、
プロ目線であなたがきちんと寄り添って
「それはちょっと客観的に見て
イマイチの可能性が高いので、
もし良かったら、
せめてこういう風にしませんか？」
という具体案を出してあげたら、
「なるほど・・・」と
聞く耳を持ってくれるかもしれません♡
大抵の場合は、お客様側も
それなりに理解して下さるので
折衷案に落ち着くケースが多いです。
それでも、どうしても！
こちらがおススメできない内容を
ご希望される場合には、
完成後の変更等が出来ない旨を十分に
ご理解頂いた上で、
ご希望通りにして納品し、
どうしても仕上がりが不本意であれば、
製作例としては表に出さない等、
その後のことは
納得のいく形にされたら良いのでは？
というところです。
確かにこういうことって
やっぱりゼロではないのですし、
大人の対応をしなくてはならなくて
ちょっと疲弊することもあるかも
しれません。
でも、
ちょっと苦い思いをしたとしても、これを
買い手としての振る舞いに生かしたら
良いと私は考えています。
結局のところ何にしても、
その道のプロがおススメするものには
なるべく素直に従った方が
良いものを受け取れる
ってことだと
思うのです。
素人目線で「ああして！こうして！」
と言うより、プロの方が「コレがベスト！」
と言って下さる範囲内のリクエストに
とどめたほうが、客観的に見て
良いものが仕上がるのは間違いないな、と。
もちろんプロなら、
要望がちょっと細かいお客さまでも
平等に接することは必要ですが、
そうは言っても人間なので（笑）
「やめた方が良いです」って
言っていることを全く聞き入れずに
しつこく押してくるお客さまよりは
プロ目線を信じてある程度任せてくれる、
ご提案に対して聞く耳を持ってくれる
お客様の方を全力で応援したく
なってしまうものだと思うのです。
良いものを受け取りたいのなら、
いくらお金を払っているとは言っても、
売り手側が気持ち良く提供したいと
思って下さるように、
心から力になりたいと思って下さるように
振る舞うことも大切だよね！ということです。
応援したい人ってそういう人
だと思うので♡
売り手として学ぶことは、こんな風に
起業界で買い手になる時の教訓にもなるので
ちょっとしんどい時はぜひ、
こんな目線を持ってみてくださいね！
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