ホウレンソウを頂いた時に、ふと、昔の事を思い出しました。
私の育った環境は核家族でサラリーマンで、畑とか農作業に全く縁の無い家庭でした。
だから、野菜がどう育つかなんて知らなかったし、頂いた野菜が泥を取って綺麗な状態で渡される事のその作業を思いやる気持ちもなかった無知な時間を送って来てしまったなぁと。
野菜がどんな風に育つのか、ニンジンがどの様に育つのか、ホウレンソウがどの様に収穫されるのか・・・全く興味がなかった私を、お家に畑がある子が馬鹿にして来た事があります。
でも、興味が無かったからそのまま放置しておきました。
正直、親に聞いても答えは返って来なかったですし、自分でも調べようともしなかったし。
でも、気持ちの何処かではその事が残っていたのでしょうね。
娘と散歩をしていると、近所に畑が沢山あって、野菜がどう育って収穫されて行くのかが四季を通じて見られます。
この年になって初めて見る事もある位です。
おじいちゃんとおばあちゃんの畑を見ていて学んだ事もありました。
あの時に私を馬鹿にした子が居たからこそ、心の何処かに残っていたからこそ、野菜の育ち方に目が行ったのだと思います。
その時は嫌な気分になったけれど、こうして思い出すって事は、やっぱ必要な経験だったのだと感じるのです。